文化を横断する

現代文化論講座

モダニティ論

現代世界の基本的な枠組みをつくった西欧近代の原理(モダニティ)がグローバル化の波のなかで大きく揺らいでいます。今あらためてモダニティの意味を根底から問い直すことにより、激動する世界のゆくえを読み解くことを、私たちはめざします。

近代社会思想論(廳 茂)

近代社会と文化、思想における「社会」概念のはたした意義について考察します

近代経済思想論(市田良彦)

市場、価値、労働といった観念の歴史と今日におけるその変容を考察します

近代政治思想論(上野成利)

言語の持つコミュニケーシヨン機能を、言語形式との関わりの中で分析します

近代文化言説論(石田圭子)

美・芸術についての言説や具体的作例を通して近現代社会のありかたを考える

近代表象文化論(松家理恵)

自然をめぐる様々な表象を通して、自然と文化との関係の近代的特質を考察します

 

先端社会論

時代の先端を形成する様々な問題について多面的に考察することを目的とします。医療や環境、遺伝子操作の問題、男女の性別規準に関するジェンダーの問題、情報化と消費社会化に伴う社会的な意識の変化、多文化社会、スポーツと社会との関わりなどです。

知の社会学(三上剛史)

ことばのない世界にどれほど豊かなコミュニケーションがあるかを学ぼう!

メディア文化論(小笠原博毅)

マルチカルチュラル資本主義とメディアとの関係を批判的に検証します

バイオエシックス(山崎康仕)

科学技術の発展によって揺らぎ始めた「生命」に関する規範を考察します

環境倫理学(櫻井徹)

地球環境問題の現状をふまえつつ、環境倫理学の主要なトピックを解説します

ジェンダー文化論(宗像恵)

現代文化の性に関わる様々な文化現象を取り上げ、性別秩序の問題点を分析します

ジェンダー社会論(青山薫)

「性別」という考え方と杜会との関わりを、さまざまな領域を例に考えます

 

芸術文化論

社会の中でアートが果たす役割に注目し、絵画・写真・映画・音楽・演劇・文学など多様な表現メディアに関して、芸術文化の持つ歴史的かつ現代的な意義を考察します。また芸術と社会の橋渡しをするための文化政策やアートマネジメントについても学ぴます。

現代アート論(池上裕子)

第二次世界大戦後のモダン・アートの展開を、歴史的・社会的要因から考察します

視覚文化論(吉田典子)

絵画をはじめとする視覚イメージの分析を通して、芸術と社会の関係を考えます

芸術文化社会論(朝倉三枝)

ファッションと芸術の結びつきを通して、19-20世紀転換期のダイナミズムを学ぶ

芸術文化環境論(藤野一夫)

アートと社会をつなぎ、文化の力で社会を活性化する環境づくりを考えます

芸術文化形成論(岩本和子)

ヨーロッパ仏語圏を中心に芸術文化の形成を国家・民族概念との関係から探ります

モダニズム芸術論(楯岡求美)

20世紀初頭、新しい世界観に基づいて展開されたモダニズム芸術を考察します

 

研究室紹介

近代経済思想論 市田良彦教授

出身
高校
大阪府立北野高等学校
最終
学歴
(取得
学位)
京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了(経済学修士)
主要
業績
「闘争の思考」(平凡社、1993年)、『ランシエール―新<音楽の哲学>』(白水社、2004年)、ルイ・アルチュセール「哲学・政治著作集I&II」(翻訳、藤原書店、1999年)

格差、貧困、グローバリゼーション…資本主義社会の今日的なあり方を特徴付ける言葉に、誰もが敏感にならざるをえない状況が生まれています。
年収200万円以下で暮らすワーキングブアと呼ぱれる人々の数はすでに1000万人を越え、相対的貧困率(平均収入の半分に満たない人の割合)で日本は世界第二位の地位を占めるに至っています。
こうした状況にあって今一度、そもそも資本主義とはどういう社会であるのかを考え直してみたい、それが私の演習における基本テーマです。
今年の演習ではマルクスの「資本論』を読んでいますが、19世紀以来、社会思想の領域で「資本主義という現在」がどのように捉えられてきたのかを振り返ることも同時に行っています。

 

ジェンダー社会論 青山薫准教授

出身
高校
東京都立戸山高校
最終
学歴
(取得
学位)
エセックス大学社会学部博士課程(Ph.D.in Sociology)
主要
業績
『「セックスワーカー」とは誰か』(大月書店、2007年〕、
Thai Migrant Sexworkers from Modernisation to Globaliastion(Pallgrave/Macmillan,2009)、『ジェンダー論をつかむ』(共著、有斐閣、2011年近刊)

私は、ジェンダーとセクシュアリティ、移住、性労働、グローバル化、多文化主義、表象の問題などに関心をもっています。
共通項は「境界線を越える」とはなにか。
具体的には、この社会の男女差の基準を問い、トランスジェンダー、ゲイ/レズビアン/バイ、結婚移民、移住労働者、セックスワーカーなどのマイノリティが、「市民権」を得られる社会を構想します。するとそこには、教育や社会保障、労働法や入国管理法、戸籍制度や年金制度、国家や国際政治経済といった、愛と欲望には無関係と思われていた公のシステムが立ち表れてきます。
理論と方法論と実際の調査によって、これらのテーマをうまく結び付けたときの醍醐味をお伝えできたら、と思います。

 

現代アート論 池上裕子准教授

出身
高校
松蔭高等学校
最終
学歴
(取得
学位)
イェール大学美術史学科博士課程(Ph.D.)
主要
業績
The Great Migrator:Robert Rauschenbeng and the Global Rise of American Art (The MIT Press,2010)、"ROCI East:Rauschenbeng’s Encounters in China,"("A Long and Tumultuous Relationship":East-West Interchanges in American Art,Smithsonian Institution Schollarly Press,2011)、ポスト・コンフリクトの日米美術交流:ジョン・D・ロックフェラー3世の役割を中心に」(「コンフリクトの人文学」第3号、2011年)。

私の授業では、美術作品を自分の眼で見て、自分の頭で考えることから出発します。
難解そうな現代アートも、制作の経緯や作家の意図を調べていくと、社会との密接な関わりが見えてきます。
「いま・ここ」で生み出される表現だからこそ、そこで扱われる歴史、文化、ジェンダー、市場などの問題は、現代社会を生きる私たちとも無関係ではありません。
作品が投げかける問いについて考えることを通して、現代社会の諸問題に向き合うための批判的な思考力を養うことを目指します。専門は第二次世界大戦後のアメリカ美術と美術シーンのグローバル化ですが、最近は戦後日米の美術交流についても調査しています。

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