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EC就職活動体験報告

文化交流論4回生 野島 史絵


 「就職活動体験談」とは言っても、私は人に誇れるような活動はあまりしていないので、立派なアドバイスはできないのですが、私自身が実際にどのように考えて就職先を決めたのかについてお話しすることで、少しでも皆さんの参考になればと思います。


 私が4月から入社予定となっている会社は、「花王株式会社」といって、洗剤やシャンプーその他の生活用品を幅広く作っているメーカー企業です。採用の段階で職種別採用だったので、マーケティング部というところに配属になる予定です。なぜこの会社を選んだのかというと、私の場合は単純に「自分に合っている会社だ」と感じたためです。もちろん事業内容や仕事内容なども非常に興味がありますが、一番大きかったのは相性の良さを感じたことでした。実は私はメーカー志望では全くありませんでしたし、他のメーカー業の会社は受けていません。花王もなんとなくエントリーシートを出してみたのがきっかけでした。

 私は全体を通して、特に業界を絞らずに就職活動をしていましたが、唯一こだわったのが「国外に拠点を持っている会社、または今はまだでも今後世界に広がっていこうという意欲のある会社」という点でした。ですから世界に広いネットワークを持つ電話会社や運輸関係の会社を多くまわりました。花王は既に海外拠点をいくつか持っていますが、今後さらに海外での市場を広げていこうと、グローバル化に力を入れていることを知り、興味を持ち応募しました。ただその時点では特に行きたい会社ではありませんでした。それがなぜ、今入社予定となっているのかというと、会社の雰囲気が良いことや、学生に対して非常に誠実で丁寧な対応をしていることに魅力を感じたこともありますが、何よりも大きかったのは、実際に選考を受けてみて面接において、今まで受けたどの面接よりも、自分自身をうまく表現できて、楽しいと感じることが出来たことでした。30分ほどの面接を長いと感じずに自然に自分の考えや夢を語ることができ、またそれを理解してもらえたと思いました。面接を終えて帰るときに「落ちても悔いがないくらい満足の行く内容だった、もしダメでもこの会社は好きでいられるだろうな」と思えたほどです。この頃から「もしかして自分に合っている会社なのかもしれない」と考え始め、詳しく知るたびにこの会社を好きになっていって、最終的には第一志望になりました。最終面接を受けた際、人事の方とお話する機会があったのですが、その時人事の方に「これまでの選考で、野島さんは花王のマーケティング向きの人間だと直感で感じた。ウチと野島さんは相性が良いのかもしれませんね。」とおっしゃって頂いたことに非常に感動しました。私も同じようなことを会社に対して感じていたのでとても嬉しく、ここでなら自分を生かして楽しく仕事ができるのではないかと考えて入社を決意しました。ですから私が就職先を決めた一番大きな理由は「相性が良いような気がする」という「直カン」かもしれません。直カンで会社を選ぶなんてと思うかもしれませんが、私は就職活動を通して、就職とは縁や相性によるものが非常に大きいと思いました。どんなに実力があり、入社を熱望していたとしても、その会社のカラーに合わなければその実力は発揮することができないと思います。よく就職がお見合いや恋愛にたとえられますが、私の場合はまさにそうで、相思相愛のような形で内定を頂くことになりました。


私が就職活動において最も大事だと思うのは、「自分を偽らないでありのままをぶつけること」です。無理して自分を偽り飾り立てても、人事にはばれますし、もしばれずに入社したとしても後が大変です。会社によってその性格、カラーは本当に様々ですので自分に合う会社、自分を100%生かしきることのできる会社が必ずあると思います。自信を持って、自分という人間をそのままぶつけてみて下さい。もしそれでダメだとしても、それは自分が悪いのではなく、相性が悪かった、縁がなかったのだと割り切って次に進む方が良いと思います。 最後になりますが、楽しんで就職活動をしてください。どうしても暗いイメージがつきまとうかもしれませんが、こんなに多くの企業を見てまわるチャンスはめったにないので、良い経験だと思います。実際私は多くの業界をまわることで、いろんな側面から話を聞き、多くの人と話ができて、自分の知らなかった世界が覗けて視野が広がり楽しかったです。他大学の学生と友達になって励まし合ったりもしました。そして自分自身のこと、これまでの人生についてやこれからどうしたいのかについて深く考えることで、少しは成長できたような気がします。非常にプラスになる経験だと思っています。もちろん、辛いこともありますが、どうせやるならつまらないよりも楽しいほうが良いので、自分から積極的に楽しんでやろうというくらいの気持ちで、あきらめず前向きに頑張ってください。応援しています。


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