神戸人類学研究会(旧神戸大学社会人類学研究会)

神戸人類学研究会(旧神戸大学社会人類学研究会)は文化人類学コースアジア・太平洋コースの合同で研究会を開催しています。


第59回研究会を、2011年12月に開催します。

日時:2011年12月9日(金)17:00~
場所:神戸大学国際文化学研究科 学術交流ルーム(E棟4階 E410)

発表者 大場千景氏(総合研究大学院大学)

発表タイトル 無文字社会の「歴史」を構築し記憶する3つの技法
―南エチオピア牧畜民ボラナにおける口頭年代史を事例として―

発表要旨
本発表の目的は、エチオピア南部に居住するボラナの人々の間で、口頭で継承されてきたおよそ5世紀におよぶ年代史の分析を通して、無文字社会に生きる人々が生起してきた無数の出来事をいかにして集団の歴史として構築し、文書記録を持つことなしにそれら膨大な歴史記憶を一致させ、継承しているのか、その文化的な技法を解明することである。






過去の研究会
第一回(1994年)からの記録です。

 
発表者の所属は発表当時のものです。

第1回(1994.5.27)
中野伸一氏(神戸大学)
『ピエール・クラストル著『国家に抗する社会』を読む』

第2回(1994.7.1)
中谷哲弥氏(甲南大学)
『インドの神と人-バクティをめぐる民衆ヒンドゥー教の一側面-』

第3回(1994.10.27)
山田泰子氏(神戸大学)
『スペイン統治下のナショナリズム比較-フィリピンとキュ-バを中心に-』

第4回(1994.11.17)
金相圭氏(神戸大学)
『『書院祭』と地域社会-韓国慶尚北道『尼陽書院』の事例』


第5回(1994.12.8)
谷口裕久氏(神戸大学)
 『難民としての雲南系漢人-タイ北部の事例から』

第6回(1995.5.26)
長坂格氏(神戸大学)
 『国際労働力移動への人類学的アプローチ』

第7回(1995.7.13)
澁谷鎮明氏(神戸大学)
 『朝鮮半島の風水地理説-李王朝の自然地理学としての風水とその運用-』

第8回(1995.10.26)
田原範子氏(大阪市立大学)
 『コスモロジーとリアリティーガーナ・アサンテの事例より-』

第9回(1995.12.14)
長坂格氏(神戸大学)
 『誰が子供を大きくするのか?-フィリピン・イロコス地方の移住史と里子養育について-』

第10回(1996.5.31)
行木敬氏(総合研究大学院大学)
 『集団イメージ形成における『身体』と『歴史』の作用について-ニューギニア高地の「出自集団」を事例として-』

第11回(1996.6.13)
李仁子(京都大学)
 『移住者の墓にみるアイデンテティーの重層性-在日韓国・朝鮮人の墓をめぐって-』

第12回(1996.7.12)
李善愛氏(総合研究大学院大学)
 『移動生活をする海女と移動しない海女-韓国の蔚山と日本の対馬の事例をとおして-』

第13回(1996.11.15)
谷口裕久氏(京都文教大学)
 『儀礼・宗教をめぐる民俗論理の諸相-タイ北部モン(Hmong)族の事例から-』

第14回(1997.7.4)
白川千尋氏(国立民俗学博物館)
 『バヌアツ共和国・トンゴア島民のカバ飲み慣行-メラネシア国民文化論再考-』

第15回(1997.12.18)
中野伸一氏(神戸大学)
 『『プティン・ノミネション・フィ(Putin Nomination Fee)』-パプアニューギニアの選挙運動にみる政治文化の素描-』

第16回(1999.1.23)
河合利光氏(園田学園女子大学)
 『フィジーの出会いと結び-民俗概念としてのアイデンテティー』

長坂格氏(神戸大学)
 『国際労働力移動とアイデンティティ-フィリピン、イロカノ人の事例から-』

第17回(1999.5.13)
佐々木耕一氏(神戸大学)
 『メキシコ南東部の2村落における市場の差異に関する予備報告』

第18回(1999.6.24)
長坂格氏
 『トランスナショナルな家族的ネットワークについて-フィリピン、イロコスの事例から-』

第19回 (1999.11.25)
則竹賢氏
 『植民地統治下におけるミクロネシア社会の変容-ポーンペイ社会とヤップ社会の事例より-』

 第20回(2001.6.29)
中生勝美氏 (和光大学)
 『植民地人類学の可能性:戦前期「南洋群島」の研究』

第21回(2001.8.31)
中原聖乃氏 (神戸大学大学院総合人間科学研究科博士後期課程)
 『マーシャル諸島ロンゲラップ環礁における政治的ネットワーク』

第22回(2001.9.27)
吉本康子氏 (神戸大学大学院総合人間科学研究科博士後期課程)
 『チャム族バニ集団のラムワン儀礼について-ベトナム中南部の事例より-』

第23回 (2001.11.22) 
中井潤子氏 (神戸大学大学院総合人間科学研究科博士前期課程)
 『ビルマにおける南アジア系移民ーヒンドゥー寺院の事例から』

第24回(2001.12.7)
木曽恵子氏 (神戸大学大学院総合人間科学研究科博士前期課程)
 『タイ社会における移動の経験 ―東北地方からの出稼ぎとジェンダーをめぐる諸問題』

横田祥子氏 (神戸大学大学院総合人間科学研究科博士前期課程)
 『クヴァラン族の文化復権運動に関する人類学的研究 ―台湾における平埔族のエスニシティ再構築への希求』

第25回(2002.1.28)
倉田 誠氏 (神戸大学大学院総合人間科学研究科博士後期課程)
 『役割から自己へ、行為から自己へ:サモア研究から見た『パーソン論』』

 第26回 (2002.5.21)
岡田浩樹氏(甲子園大学)
 『イワシ教の試み-調査という認識の組み替えの問題について』

第27回 (2002.6.25)
則竹賢氏(大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程)
 『ヤップデ-における「伝統」の語りと実践』

第28回 (2002.7.5)
Myamyakhin氏 (神戸大学大学院人間科学研究科博士後期課程)
 『ジェンダーの視点からみたビルマ族の社会構造』

第29回(2002.8.21)
土佐桂子氏(神戸大学)
 『ミャンマーの「仏教布教」をめぐる人類学的考察―政治・エスニシティ・「個人」』

第30回(2002.10.29)
小河久志氏(神戸大学大学院総合人間科学研究科博士前期課程)
 『南タイ・モスリム漁村における「イスラーム復興」と「開発」』

第31回(2002.11.5)
福井栄二郎氏(神戸大学大学院人間科学研究科博士後期課程)
 『帰国報告会:ヴァヌアツ・アネイチュム島の土地所有と「道の子」』

第32回(2002.12.9)
中井潤子氏(神戸大学)
 『ビルマのヒンドゥー移民社会における実業家の役割と「権威」』

第33回(2003.1.31)
横田祥子氏(東京都立大学大学院)
 『大きな物語と小さな物語が交差するところ―台湾・漢族のルーツ探し―』

第34回(2003.3.14)
石森大知氏(神戸大学総合人間科学研究科・博士課程)
 『ソロモン諸島における「新しいキリスト教」-クリスチャン・フェローシップ教会の歴史的背景と信仰活動』

 第35回(2003.4.17)
吉岡政徳氏 (神戸大学国際文化学部教授)
  『太平洋における新しい宗教 -バハイ信教を中心として』

第36回(2003.5.22)
紙村徹氏 (神戸市看護大学助教授)
  『キスボン神父殺害伝承の真相  -パプアニューギニア東セピック州カニンガラ神話集から-』

第37回(2003.6.27)
行木敬氏 (国立民族学博物館 外来研究員)
  『ニューギニア高地、オクサプミンにおける工業製品の呪力』

第38回(2003.7.31)
倉田 誠氏 (神戸大学総合人間科学研究科後期博士課程)
『世界の自然さと異常の処理 -サモアにおいて「病む」ということ-』

第39回(2003.11.5)
吉本康子氏 (神戸大学総合人間科学研究科・博士課程)
  『チャム族バニの村落における織物生産 -ベトナム中南部の事例より』

 第40回(2003.12.19)
河合洋尚氏 (東京都立大学社会科学研究科社会人類学専攻博士課程)
  『空間・場所・建築環境 (built environment) -植民地期香港の都市計画と風水をめぐる歴史人類学的考察-』

 第41回(2004.2.20)
山口隆子氏 (神戸大学総合人間科学研究科博士前期課程)
『ホームステイにおける異文化のまなざし -1956~1958 金沢の事例から-』

 第42回(2004.5.12)
村田晶子氏 (総合研究大学院大学文化科学研究科・博士課程)
 『移民社会にみる「我々」意識 -フィジーのインド系社会の事例をてがかりにして-』

第43回(2004.6.28)
田村うらら氏 (京都大学人間・環境学研究科・博士後期課程)
 『都市定期市における売り手=買い手関係 -トルコ共和国イズミルの事例より-』

第44回(2004.11.25)
金 永基氏(神戸大学大学院文化学研究科社会学専攻 博士課程)
 『中国朝鮮族の韓国社会への流入・適 応と韓国社会の対応に関する研究』

 第45回(2005.4.20)
安 成浩氏(神戸大学 総合人間科学研究科 人間文化科学専攻 近現代社会形成論 博士後期課程)
 『中国朝鮮族の移住と定着 ―― 1940年代後半と1990年代以降の比較研究』

 第46回(2005.6.28)
小西賢吾氏 (京都大学大学院 人間・環境学研究科 共生文明学専攻 文化人類学分野 博士後期課程)
 『祭りが維持されるメカニズム ‐ 秋田県角館町、曳山の激突をめぐる考察から‐ 』

第47回(2005.7.5)
黒木紗緒里氏(神戸大学 総合人間科学研究科 人間文化科学専攻 国際相関文化論 博士後期課程)
『ブラジル北東部の「真心ある人種主義」? ―「混血の国」におけるカーニヴァルと黒人運動―』

久保忠行氏(神戸大学 総合人間科学研究科 コミュニケーション学科異文化コミュニケーション論博士前期課程)
『カレンニー難民とは誰か』

第48回(2006.11.15)
山崎吾郎氏(大阪大学大学院 日本学術振興会)
『脳死をめぐる知識の合理性と非合理性』

第49回(2007.5.26)
寺尾智史氏(京都大学大学院人間・環境学研究科 共生文明学専攻 博士後期課程)
『ミランダ語とアラゴン語-<訛り>から言語へ、言語から<訛り>へ-』

第50回(2007.7.24)
窪田暁氏(総合研究大学院大学 文化科学研究科 比較文化学専攻)
『越境するドミニカ移民の衝撃』 

第51回(2010.4.21)
梅屋潔氏(神戸大学国際文化学研究科)
『呪詛と政治批評のあいだ―ウガンダ東部アドラ民族の踊りと音楽』

第52回(2010.5.19)
斉藤剛氏(神戸大学国際文化学研究科)
 『「先住民」化という隘路―モロッコにおけるアマズィーグ運動の成立と展開』

第53回(2010.6.16)
窪田幸子氏(神戸大学国際文化学研究科)
 『アボリジニ・アーティストの誕生』

第54回(2010.7.21)
金素榮氏(神戸大学国際文化学研究科博士前期課程)
 映画上映『Sky-Blue Hometown』

第55回(2010.12.2)
Jon Altman 氏(Australian National University)
 The hybrid economy and remote Indigenous Australia: ‘Utopian’ versus ‘reality-based’ development

Nicolas Peterson 氏(Australian National University)
The photographic representation of Aboriginal Australians between 1847-1920

第56回(2011.6.15)
土屋敦子氏(神戸大学大学院国際文化学研究科博士後期課程)
 『ベトナム南部の明郷の実態的特質と研究課題』

第57回(2011.7.20)テーマ:ジャマイカの宗教とポピュラー音楽の現在
二宮健一氏(神戸大学大学院国際文化学研究科博士後期課程)
 『教会に取り込まれるダンスホールの「バッドマニズム」:教会とダンスホールの男性性をめぐる考察』

神本秀爾氏(京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程)
 『自分らしく生きる資源としてのラスタファーライ―ダンスホール・ラスタ登場以降の ボボ・シャンティにおける「レゲエ的なるもの」の位置について』

第58回(2011.11.14)
福井栄二郎氏(島根大学法文学部 准教授)
 『名を授ける、私になる:ヴァヌアツの命名実践から考えるケアと主体性』