研究生として受け入れたい留学生

神戸大学の大学院研究生は、大学院への進学準備を前提とした大学院予備コースのような位置づけです。2007年から神戸大学は大学院大学(博士課程を基盤とする)に移行し、専門家・研究者養成機関となりました


日本語検定1級
もしくは
日本語能力試験N1、130点が必ず必要です。

日本語の勉強や語学留学から始める場合、まず日本語学校に入学することをお勧めします。日本語検定1級レベル、日本語検定試験N130点は必要条件です。


文化人類学(民族学・民俗学・社会学)の専門家を志す人を受け入れます。

大学院で要求されるのは、学術レベルの日本語能力(論文作成能力)です。神戸大学国際文化学研究科の文化人類学コースは、日本でも屈指のスタッフ数を擁し、文化人類学のひとつの研究センターを目指しています。したがって、大学院では、文化人類学の専門家、研究者を養成することを目的としています。私も、韓国、東アジアだけを研究する(地域研究)というわけではありません。文化人類学的視点から東アジア社会・文化を研究し、ひろく一般的な問題を考えたいと思っています。
 韓国や中国など、自文化を研究するだけならば、日本で研究するより、自国のしかるべき大学院に進学した方がよいでしょう。なぜ、日本でそのテーマを研究するのかがはっきりしていることが大切です。


なお、Vietnam、Asean諸国、中国朝鮮族の留学希望者は優先的に受け容れます。また、学生の多様性が好ましいという観点から、東アジア以外地域以外のアジアからの留学生(欧米、オーストラリア含む)を歓迎します。

漠然と、日本で勉強したいという留学生は受け入れません。
 私の所では、指導学生には、東アジアや韓国の専門の研究に加え、文化人類学一般のの大学院レベルの教育を行っています。単に漠然と日本のことを勉強したい、韓国のことを勉強したい、中国のことを勉強したいという場合、大変な苦労をする上に、大学院に合格ができない場合も多いですね。特に、日本語学科などの卒業生は、猛烈に勉強しない限り、専門課程には入ることは出来ません。また、学部で卒業論文を書いていない場合、多くの留学生は苦労する場合が多いですね。


研究テーマが重要です。あらかじめ、文化人類学(民族学)の勉強をして下さい

 
したがって、研究生は、すでに明確な文化人類学における研究テーマをもち、1年間の準備期間を経て修士に進学できる実力をもっていることが受け入れの優先条件となります。
 文化人類学、社会学、民俗学などの勉強を母国語などでしておくことをお勧めします。



日本語の論文を書いた経験、英語能力を重視します。
 修士課程はかなり厳しく、講義が多い上に、博士課程進学希望者(研究者養成コース)は修士論文を日本語で4万字以上書かねばなりません。研究生のうちから十分に準備する必要があります。キャリア/アップコースの修士は、2万字ですが、日本人の学部卒業生の優秀論文のレベルを求められます。また、英語の論文を読む能力が不足している場合は、単位取得に苦労します。

大学院進学の困難さに耐えることができるか
 
そもそも、それぞれの国における高いレベルの大学で、文化人類学(社会学・民族学・民俗学)の修士課程に進む実力がないと、修士課程への合格は困難です。このため、修士合格者は、日本の大学を卒業するか、研究生を1年半以上し、十分に準備している場合がほとんどです。


研究生の課題がこなせるか

 研究生は、指定された講義に出席することと、半期ごとに、各自のテーマに即したレポートを提出すること、半期ごとに文化人類学に関する基礎知識を問う試験受験が義務づけられます。基準に達しない場合、研究生の継続はできません。研究生の資格を失いますので、その場合は他大学を探すか、帰国することになります。

以上のことを十分に考えた上で、十分に研究計画を準備し、研究生を申し込んで下さい。

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