韓国・朝鮮社会文化論ガイダンス

 

2011年度韓国・朝鮮社会文化論ガイダンス

 

 

講義の目的

 

  この講義はいわば朝鮮・韓国の社会・文化を知るイントロダクションの性格をもちます。文化人類学の視点から「異文化としての韓国朝鮮社会・文化」理解する際の基礎的な知識と視点、方法論に関して講義をおこないます。朝鮮・韓国の社会文化についての具体的イメージをつかみ、基礎的な知識の習得を主な目的とし、ビデオテークなどを用いて、現代韓国(朝鮮)社会をめぐるトピックスをとりあげます。

 前半では、朝鮮半島の社会・文化の基本的な歴史や背景を押さえますその上で、具体的なトピックをとりあげます。後半は現代韓国社会に焦点をあてつつ、東アジア社会の相互関係、李氏朝鮮末期以降の近代の変動、さらにはグローバル化が進む現代におけるコリアン世界の拡大を視野にいれます。まずは具体的な社会・文化現象から何をどのように読み解いていくか、その方法の習得に力点を置きます。

                                              

講義で取り扱う主なtopic

→受講者の理解度に応じて、変更があります。

0.朝鮮半島の社会・文化に関する基礎知識(歴史的、地理的背景)

1.李氏朝鮮王朝からコリアン世界への拡大(歴史知識、社会・文化モデル)

2.食:キムチ、焼き肉(家族、民族主義、グローバリゼーション、マイノリティ)

3.衣:チマチョゴリ(ジェンダー、階層、エスニシティ、国民文化)

4.住:チプ(儒教、ジェンダー、家族、都市化)

5.伝統文化と大衆文化、民衆文化(ナショナリズム、民族主義、国民文化、対外認識)

6.親子関係と家族(儒教、祖先、風水、墓、都市化、新生殖医療技術)

7.親族と友人(社会関係、社会集団、集団編成原理)など。

 

 なお、本講義はwebによる授業内容、受講者のコメントを公開し、講師と受講者の相互の応答をメールによって行います。

昨年度の内容については、学内向けのOKADAS Home Page

http://web.cla.kobe-u.ac.jp/staff/hokadaから入り、講義のpageを見て、参考にしてください。

google, Yahooで岡田浩樹を検索しても入れます。)

 

 

webシステム導入による双方向講義

 この講義は、webシステム導入によって、mailによるコメント質問送付とHP公開によって、一方的な講義形式でなく、双方向的な応答によって個々の疑問や質問に答えるとともに受講者の理解を深める試みをします。

 

メールアドレス、kimsakka@kobe-u.ac.jp まで。

ck講義実施日氏名 で出してください。(例:ck0415岡田浩樹)

ck、日付は半角小文字。

ck, 日付、氏名の間を開けない。

 

注意! 携帯メールでコメントは出せません。PCメールで出して下さい。

(スマートフォンからのPCメールは可能)

 

コメントの出し方(例)

本文最初に

ハンドルネーム:

をかならずつけてください。

 

(タイトル)ck0409 夏目金之助

(本文)チャングム:植民地支配において、文化的、言語的、社会的な問題があり、中でも言葉の教育に大変関心があります。コミュニケーション手段、また回路とされる言語は、一体どのように強制されたのか、気になるところです。また、聾者においてはどのように、韓国手話に日本手話の影響を与えたか知りたいところです。その背景がこの授業で分かればと思います。日本全体を見てもIT関係を中心に急速に発達しましたが、福祉の面も急速に研究が進みました。各国を比較する場合、根底にあるのは、「文化」だと私も思います。近代の韓国文化をもっと学べていけたらと思います。

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WEBシステム導入の流れと説明

 

まず、1012日までに、受講者の皆さん各自がハンドルネーム(記号以外なんでも可、10文字以内)を送って下さい。本文は、まあ、書きたいことをどうぞ(これは公開されません)

メールのタイトルは、ck1012氏名で(例 ck1012チャングム)。Ck1012の部分は半角小文字です。HPにはこのハンドルネームとコメントがそのまま、掲載されます。ハンドルネームについては、まあ公序良俗を守って。

 

送られたコメントは、形式などを調整の上、HPに掲載します。

 

コメントを受け取ったかどうかは、メールで応答しますが、HPの掲載を確認してください。届かない場合、大半は受講者のメールの設定の問題によるものです。

hotmailの場合はこちらから送る文章が文字化けする場合もあります。英語でレスポンスします。

 

講義当日までの流れ。

1.講義当日までに、HPにある講義内容と資料、予備文献リストなどをプリントアウトし、目を通して下さいまたあらかじめその内容についての入門的な文献を紹介しておくので、より講義の理解をしたい受講者は図書館などを利用し、目を通して下さい。

ただし、HP掲載の講義内容は、箇条書き的な、おおよその概要なので、詳しい内容は講義に出ないとわかりません。また、講義の進行に従って内容が公開レジュメとは異なる場合もあるので、注意して下さい。欠席したのに、公開レジュメを見て、あたかも出席したようにコメントを送ると思わぬ大恥を書きます。

 

2.当日の講義ではプリントアウトした物を持参し、これを参照しながら、解説を聞き、ノートを取る形式をとります。原則としてHP掲載の内容は当日配布しません(時としてHP掲載が間に合わないときには、当日配布します。ご愛敬ということで)

講義内容と資料は、パワーポイントでも提示します。

 

また、講義当日は、著作権の関係などからHPに掲載できない資料を配付します。

 

3.次回の講義内容は、前回講義の翌日からHPに掲載されます。

 

4.講義終了後、コメントをメールで送って下さい。

期限は、講義終了後、水曜日(次回講義前日)の24:00(発信時間)までです。これ以降の提出は受け取れませんので注意(それに講義の内容を覚えているうちにした方がよいですね)。拒否メールが行きますが、そのときはまあ、あきらめてください。掲載は翌週の水曜日までにする(予定)です。なお、無事届いているかどうかは、受領メール、もしくはHP掲載で確認してください。

 

5.タイトルはck該当講義実施日氏名(前述)

 

6.本文は ハンドルネーム:コメントの形式で(例参照)。

本文がそのままHPに貼り付けられます。なお、HPは学内限定ではなく、日本(だけじゃない)の不特定多数が見ることができます。この点を留意してくださいな。日本の韓国朝鮮研究、東アジア研究、文化人類学などにリンクを多数張っていますので、他大学生も見ます。なお、できるだけテキストファイルで送信してください

コメントを書く際に、HPなどからコピペをすると文字化けすることが多いようです。

 

7.コメントはHPに直接書き込めませんが、HPからメールシステムに入るように設定します。メールの送り方の基本ルールを守って下さい。

 

8.コメントについてのレスポンス(、受講者からのコメントと合わせて、次回講義日をめどに掲載します。また次回講義の復習、導入に一部コメントについての レスポンスをします。

 さらに知りたい受講者は、レスポンスに紹介した発展文献リストなどを参考に自分なりの学習を進めて下さい。

 

5.コメントは期限内提出を標準として3点、よいコメントには4点(★)、すぐれたコメント5点(★★)とします(ただ、あまりにも×もしくは××は2−1点。)すばらしい、コメント★★★(7点)この基準は、相対評価と、私の判断です。まあ、遊びです。

 なお、××は「おもしろかった」「興味が引かれた」「つまらなかった」だけのコメントです。高校生でも書けるコメントには低い評価をします。

 

6.時間的制約からすべての質問にひとつひとつ答えることができませんが(他のコメントが答えや誤解に応えている場合も多い)、類似の質問と合わせて答えることもあります。講義では説明しきれなかった点に触れることが多いので、他の人のコメントも見てください。

 

7.5回以上提出がない場合は、残念ながら定期試験受験資格を失うことになります。ただし、やむを得ない事情により、欠席した次回の講義(に限り)事由書を出した場合は考慮します。

 

8.事由書の形式は、所属学部、学科、講座、氏名、学番を明記の上、××日の講義を○○の理由(具体的に)で欠席した、と、A4版のレポート用紙に書いて下さい。もしくはメールで、上記の内容を明記し、送って下さい。

 

9.学期末にレポートもしくは試験を課します。(ただし受講者が60名以上の場合は試験となります)

 講義を通し、自分で具体的なテーマを設定してください。字数は2000字程度。形式については卒論に準じ、注、文献リストをきちんと作成してください。これもHPで公開します。なお、レポート提出はメール添付ファイルでの提出、および打ち出し原稿となります。(ウイルスに注意してください)。

・打ち出し原稿を出してもらうのは、万が一メールが届いてない場合の保険です。

なお、レポートについてはHP上での評価点記入はしません。

 

12.試験期間の前に、あらかじめレポートのテーマについての相談を個別メールで乗ります。

 

 

 

【評価】

 

毎回のコメントを出席および講義への能動的参加として評価します。

標準として、

3点×1314回=39点〜42

 

期末レポート提出(5段階評価:60,50,40,30,20)

総計 99点〜102点で評価します。

 

注意!

 

遅刻者に対しては、厳しく対処します。場合によっては、即刻退場を命じます。あれは教員も、他の出席者も嫌なもんです。

 

もちろん、電車の遅延とか、公式の理由がある場合は、別です。申し出て下さい。

 

 WEBに掲載するレジュメはあくまでも講義の予定内容です。講義の進展によっては、一部内容および進度を変更することがあります。

 

 講義に出席していないにも関わらず、コメントを送ったことが明らかな場合(例えばWEBのレジュメだけを見てコメントを送ったものの、当日の講義では取り扱っていない内容であった場合)は、最終レポートの提出資格を失います(つまり、不可)。これは欠席したので、コメントを送らなかった真面目な受講者と不公平になることであり、虚偽の申告をしたとして厳しいペナルティを課します。