授業のテーマと目標 |
主に2回生を対象とした、この演習では、世界と日本が直面している様々な政治・経済・社会的な問題について多面的に議論することを目標とします。社会問題を考える際にも突き詰めると「いいか悪いか」「好きか嫌いか」で論じがちな人が多いですが、この演習ではそうした単純な二元論に陥ることなく、むしろ「どうなっているのか?」、「どうしたらいいのか」という視点から実践的で政策志向型思考のトレーニングを積んでいきたいと思います。他講座の学生の受講も歓迎します。 |
授業の概要と計画 |
以下のようなテーマを軸に受講生の関心に応じて変更していきます。
1.グローバル化に対応した持続可能な福祉国家は構築できるか? 2.中間選挙後のオバマ政権と世界
3.グリーン・ニューディールの可能性と限界 4.ドル一極支配の終わりとユーロ、人民元の将来
5.ブラジル、ベネズエラ、ボリビア、キューバ:中南米の反米・反新自由主義改革の行方 6.プーチン・メドベージェフのロシアとNATO,EU関係
7.アフリカ支援と国際社会 8.参議院選挙後の民主党と自民党:日本政治の将来 9.少子高齢化の対応策の国際比較
10.安心、安全なまちづくりの国際比較 11.脱自動車・輸出産業依存経済の可能性:日本の「創造力」の再生
12.核軍縮と原子力の平和利用の現状と課題 13.感染症対策と国際社会 14.21世紀の安全保障 |
成績評価方法と基準 |
演習への参加・発言 30% 演習でのプレゼンテーション 40%
レポート 30% を総合して評価します。 |
履修上の注意(関連科目情報等を含む) |
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オフィスアワー・連絡先 |
研究室 E409 E-mail
m-yasuoka@hotmail.co.jp |
学生へのメッセージ |
「何かについて全てを語り、全てについて何かを語れる」力をつけることを目標に頑張りましょう。様々な社会問題に視野を広げて、ニュースに接して、「ああゼミでやったな」と思えるような先見性のある演習にしてゆきたいと考えています。 |
テキスト |
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参考書・参考資料等 |
堀井秀之『問題解決のための「社会技術」:分野を超えた知の協働』中公新書、2004
枝廣淳子・小田理一郎 『なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?』東洋経済新報社、2007
大江・梅垣・岡部『総合政策学:問題発見・解決の方法と実践』慶応義塾大学出版会、2006 |