平成17年度 近畿大学法学部・講義要項

科目名 特別講義(現代アメリカの政治と外交)
英文名 Special Lecture (Contemporary American Politics and Foreign Policy)

担当者 安岡 正晴(YASUOKA Masaharu)
単位 2単位
開講時限 後期・木曜・4時限(14時50分〜16時20分)

授業概要

本講義では世界の政治経済に圧倒的な影響力をもつアメリカ合衆国が抱える様々な政治的・社会的諸問題とその背景、および合衆国と国際社会との関係を出来るだけ体系的に概観したい。近年、単独主義的な外交・軍事政策が目に付くアメリカ合衆国であるが、巨大移民国家であるアメリカは内部に多数の「異文化」を抱えており、世界戦略を構想することなくして、国内を統治することもできない状態にある。そうしたアメリカ社会と政治過程の現状を、日本を初めとする他の先進デモクラシー社会と比較しながら、最新データと理論研究を通じて明らかにしてゆきたい。

教科書

特に指定しない。

参考文献
佐々木卓也編『戦後アメリカ外交史』有斐閣、2002
石井修・滝田賢治編『現代アメリカ外交キーワード』有斐閣、2003
阿部齊・久保文明『国際社会研究T 現代アメリカの政治』放送大学教育振興会、2002
五味俊樹・滝田賢治共編『9.11以後のアメリカと世界』南窓社、2004

試験方法
論文形式の期末試験を実施する

成績評価基準
定期試験(80%)、授業中の質問カード(20%)

授業評価実施方法
授業時間内にアンケートを行なう。

講義計画・テーマ・講義構成


第1回 ブッシュ政権を取り巻く国内・国際政治環境
第2回 大統領とアメリカ政治
第3回 共和党、民主党と連邦議会
第4回 訴訟社会アメリカと連邦最高裁
第5回 アメリカにおける世論と政治参加
第6回 マスメディアが動かすアメリカ政治
第7回 アメリカの外交・安全保障政策の形成過程とその特徴
第8回 アメリカにおける人種問題と差別撤廃政策
第9回 犯罪・銃・ドラッグ規制に見るアメリカの社会政策
第10回 生命・性・生殖をめぐる論争と政治
第11回 アメリカの中東外交
第12回 米中、米台関係の現状と展望
第13回 米朝、米韓関係の現状と展望
第14回 米欧、米ロ関係の現状と展望
第15回 国際社会における日米関係

期末試験


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