大学院文化学研究科

西洋現代国際社会史(前期) 
火曜三時限

教室 国際文化学部A棟307
                      


安岡 正晴

近年、アメリカでは、American Political Developmentと呼ばれる新たな研究分野が台頭し、歴史学や政治学、新制度論、歴史社会学等の知見を総動員して、政治生活における歴史的連続性と変容を分析するのが盛んになっている。本講義・演習においては、そうした学際的な立場から、欧米諸国における近代デモクラシーの制度的発展と市民生活の変容について、研究動向の検討や実際にデータや判例分析を行なって、理論的・実証的視座の形成を目指してゆきたい。

平成15年度前期は、受講生の関心に応じて、Robert D. Schulzinger. 2002. U.S. Diplomacy Since 1900. New York: Oxford University Press.またはWilliam R. Keylor. 2003. A World of Nations: The International Order Since 1945. New York: Oxford University Press. を通読し、20世紀の世界秩序の形成にアメリカが果たしてきた役割と、それに対する各国、国連の反応について考察してゆきたい。後期は、Stephen Hobden and John M. Hobson eds., 2002. Historical Sociology of International Relations. Cambridge, UK: Cambridge University Press.を題材にして国際関係史分析における歴史社会学の有効性について方法論的考察を行なう他、受講生の個人報告の機会を設けて、より受講生の関心に応じた個別指導を行ないたい。



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