英語リーディングUB(金2、クラス24) 担当 安岡正晴

期末試験 解答例と講評

1.要約(5点)

政府は有事の際に原子力発電所や化学工場など危険物質を扱う施設の操業を停止する法案を検討中である。現行法では政府に地震等の災害時に停止する権限が与えられているが、軍事攻撃などの場合を想定していない。政府は地方自治体や電力・ガス会社など関係各団体に対して新法案の概要を報告し、修正意見を募ってゆきたいとしている。

2.英文和訳(5X12=60点)

@     パキスタン国境近くのインド西部の州グジャラートでは、マグニチュード7.9を記録したが、数百キロ離れた首都ニューデリーでも高層ビルが揺れ、ネパールやバングラディッシュでも揺れを感じた。
A     急降下の衝撃でカートが天井まで飛び上がったため、やけどをした乗客もいた。
B     日本の警察は、包丁を持って小学校を襲って少なくとも児童8人を死亡させ、重傷者を含む15人を負傷させた容疑者の取り調べを続けている。
C     捜査員から「奥平だな」と尋ねられると、彼女は冷静な様子で「はい」と答え、抵抗せずに拘留された。
D     欧州連合が大幅に譲歩して、京都議定書は森林の適正な管理による二酸化炭素吸収効果を温室効果ガス削減義務から相殺することを認めることになった。
E     環境省の報告によると、99年度の日本の温室効果ガス総排出量は、13億1000万トンで、前年度比2.1%増だったが、家庭部門の排出量は前年に比べて5.3%増加した。
F     その無人宇宙ステーションの大部分は大気圏中で分解したが、総重量50トン、総数1500個もの破片が燃え残り、海に落下した可能性がある。破片の中には小型自動車ほどの重さのものも含まれている。
G     この仕事は、人間の全遺伝子情報の構成を明らかにするため10年前から国際プロジェクトの一環として進められてきたもので、今後は病気の究明や治療法に大変革をもたらすものと期待されている。
H     野茂選手にとっては約4年半ぶり、2度目のノーヒット・ノーランである。前回は、ロサンゼルス・ドジャーズ時代の1996年9月17日、コロラド・ロッキーズ戦でノーヒット・ノーランを達成した。
I     日本のゴールキーパーの川口能活選手は今大会を通じて目覚しい活躍であったが、彼の唯一のミスで、フランスが同大会の優勝を勝ち取ることができた。
J     二体の石仏はアフガニスタンが仏教文化の中心地であった時代に作られたものだが、それぞれ全長53メートルと38メートルもあったため、タリバンが破壊するのに数日かかった。
K     当初はその観光名所(ピサの斜塔)の倒壊を防ぐためには、解体工事しかないと見られていたが、技師たちは、基礎部分の下を少しずつ掘っていくことで傾斜を緩和できると気がついた。

3.和文英訳(5X3=15点)

@     A researcher of the National Cancer Center Research Institute has mapped out a report on passive smoking and lung cancer, claiming that smokers are killing more than  an estimated 1,000 nonsmokers every year.
A     A middle-aged man with a gun today fired several shots near the White House and a Secret Service officer shot him in the right leg to subdue him.
B     Fourteen fishermen are missing after their boat capsized and sank off the northernmost main Japanese island of Hokkaido this morning when it was lifting a net filled with fish.

4.単語(2X12=24点)

@正面衝突AdroughtB少年犯罪Clife imprisonmentD絶滅危機種Eradioactive wasteF惑星探査機Gcommunications satelliteH棒高跳びIrobberyJ恩赦Kacid rain

講評
平均点 78.6点 最高点 98点、 最低点 46点

中間試験と比べると全体的に高得点となった。
1の新聞記事の要約は最初から諦めて白紙に近い答案が多かったが、完璧に内容を把握して5点満点の答案もいくつかあった。2の英文和訳は全般的によくできていたが、Aのscald、Dのoffset、Kのresort to などの意味が取れてないものが多かった。3に関しては出来ている答案はよく出来ていたが、最初から諦めて白紙にしてあるものも少なくなかった。自分なりにやさしい言葉でもいいので挑戦してほしかったと思う。4の出来は全般に思わしくなかった。特にE、Jができていなかった。中間試験にも言えることだが、和文英訳は授業の訳を暗記してよく出来るのに対して、1のような初見の新聞問題や4の単語問題があまりできないというのは、ボキャブラリーが不足していることが原因だと思われる。大学受験の反動で、大学での勉強では単語や知識を覚えるということを怠りがちなようだが、英語力もあるレベルまで達するとあとはボキャブラリー次第なので、新聞や雑誌、テレビニュースなどを通じて、ボキャブラリービルディングをこれからも続けてほしい。


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