平成13年度『アメリカ社会論特殊講義』各回のポイント
1.
アメリカ「都市」のプロフィール(4月12日)
アメリカの市政制度の相違(市長制、市支配人制、委員会制)と、連邦制度における「都市」の地位を理解してほしい。
2.
農村デモクラシーから都市デモクラシーへ(4月19日)
都市化・郊外化がアメリカ社会に与えた影響(人種問題や貧困問題に)を理解してほしい。
3.
都市における人種問題の諸相(4月26日)
アメリカにおける人種差別撤廃の歴史と今日なお未解決な問題について、特にアファーマティブ・アクションと福祉政策との関連で理解してほしい。
4.
貧困問題と福祉改革(5月10日)
アメリカ人は貧困者救済や福祉政策をどうあるべきだと考えているのか、それについてはどのような意見の対立やコンセンサスがあるのかを考えてほしい。
5.
社会経済的格差と教育改革(5月17日)
2〜4で議論してきた様々なアメリカ社会の問題点とアメリカの教育改革はどのように結びついているのか考えてほしい。
6.
エスニック・マイノリティと教育(5月24日)
多民族・移民国家アメリカで、歴史や言語を教える難しさはどこにあるのか?多文化主義教育の功罪は何かについて考えてほしい。
7.
都市の成長と成長管理(5月31日)
アメリカの都市計画において「成長管理」という考え方が登場した背景とその功罪について考えてほしい。
8.
郊外化とその政治的・社会経済的意味(6月7日)
アメリカにおいて郊外の発展はどのような社会経済的な問題を生み出したのか、またそうした問題を克服するために現在どのような試みがなされているのかを押さえてほしい。
9.
ドラッグとアメリカ社会(6月14日)
ドラッグはアメリカ社会にどのような問題をもたらしているのか。その解決のために政府はどのような対策をとるべきなのか考えてみてほしい。
10. アメリカにおける犯罪対策と州・地方政府(6月21日)
アメリカにおける犯罪の種類とそれに対する政府の対応について理解し、犯罪対策と人権擁護・人種差別是正などをどのように両立すべきかについて考えてほしい。
11. ジェンダー的視点からみたアメリカ都市問題(6月28日)
フェミニスト的な立場から都市問題・都市政策を研究するとどのような問題点が浮かびあがってくるのか、講義での理論的な視点と自分自身の生活経験とをあわせて考えてほしい。
12.
コミュニティにおける政治・市民参加(7月5日)
アメリカに都市のおける住民の政治参加の実態とその意義、および問題点について考えてほしい。
13. アメリカ社会と日本社会−類似と相違(9月13日)
対照的な社会とされるアメリカと日本の間にはどのような共通性と相違があるのか。またそうした相違は文化の差によってもたらされるのか、それとも社会制度の差によるものなのか?具体的な実例に基づきながら考えてほしい。