タリヘーレ三重奏団 plus 宮崎万里 演奏会 
<パリからの風 U>



会場

兵庫県立芸術文化センターの小ホールは、とるのが難しく、抽選に当たるのは運しだいというところです。今回は、極めて運よく7番目のくじを引くことが出来ましたが、6番目まででその月の土日はすべて押さえられてしまいました。そこで、金曜日の夜を選択。これが1年前の話です。

小ホールは、演奏者をぐるりと取り巻くすりばち状の客席になっていますが、後ろのブロックと真横の2ブロックを締め切りにしてもらって、正面の3ブロックだけを開けてもらいました。それでも200席以上は入れます。最終的に130人を超える方々においでいただきました。ありがとうございました。

曲目

東京公演で演奏したルクーの「ピアノ四重奏曲」とフォーレの「ピアノ四重奏曲」を再演しようというのは決まっていたのですが、後1曲をどうするかで再度悩みました。せっかく芸術文化センターの小ホールが取れたので、もう1曲ピアノ四重奏をしようということで、結局ショーソンを選曲しました。3曲とも大曲だけれど、19世紀末のパリの室内楽としては、どれも重要だろうということで、25分、30分、35分という演奏時間の曲3曲となりました。アンコールでは、同時代のフランスの作曲家アーンの「ピアノ四重奏曲第3番」から最終楽章を演奏しました。

途中15分の休憩が入るのですが、ショーソンが終わった段階で9時になり、それからのアンコール曲でした。長時間にわたり、しかもフランス近代の室内楽という特殊なプログラムをお聞きいただき、ありがとうございました。来年の「タリヘーレ三重奏団 plus 宮崎万里」演奏会は、東京で行います。今度は、ドイツ音楽におけるピアノ四重奏曲を演奏します。ブラームス