センター設立にあたって

センター長

 この度、国際文化学研究科は、これまでの異文化研究交流センター(2006年設立)とメディア文化研究センター(2008年設立)を統合し、「国際文化学研究推進センター」を設立いたしました。

 これまでの二つのセンターのうち、異文化研究交流センターは、異文化間の文化接触・交流・変容などを学際的に研究することを目的とし、メディア文化研究センターは、メディア環境の著しい展開を踏まえつつ、急速にグローバル化しつつある現代文化の動態を多角的に研究することを目的とし、それぞれ設立されました。

 両センターとも時代の要請に対応した研究者連携や地域連携を展開するとともに、年度毎に計画される複数のプロジェクト研究を中心として、頻繁な研究会、講演会、シンポジウム等を実施し、講座の枠を超えた共同研究の中心的役割を果たしてきました。そしてこれらの活動により、広く市民からも認知され、各界から一定の評価も受けてきました。

 この二つのセンターを統合した「国際文化学研究推進センター」設立の目的は、両センターのこれまでの成果と経験を踏まえつつ、時代の動向・要請により一層迅速かつ機動的に対応することにあります。両センターの統合により、財政的資源と人的資源を一元化し、それらをより一層戦略的に活用することができるようになりました。組織としての効率性についても、二つのセンターに分かれていた時よりも一層高まることが期待されます。

 新センターは、研究開発部門、連携事業部門、国際交流部門の三つの部門から成ります。三部門の総力を挙げて、とりわけ国の内外の研究者と連携した様々な研究プロジェクトの開発と促進、ならびに若手研究員の研究支援に力を入れていくつもりでいます。そのことにより、時代の求めるより高いレベルのグローバル提携を実現できると確信しています。二つのセンターを統合し、組織と資源を一元化した「国際文化学研究推進センター」が、皆様のご期待に十分応えうるセンターとなるよう、研究科一丸となって努力して参りたいと考えております。

 国際文化学研究推進センター長 宗像 惠