近況: 2008年9月：一覧

　こちらの写真はタイのバンコクの都心を流れるチャオプラヤー川です。水の色だけはメコン河と似ていますが、まわりの景色はまったく違います。
　ラオスのビエンチャンから飛行機でタイのバンコクに入ると、カルチャーショックに襲われました。隣り合った国の首都とはとても思えません。バンコクの交通渋滞、乱暴な運転をするタクシー、夜の歓楽街に集まる得体のしれない人々、といったイメージが私の頭に焼き付いてしまいました。宿泊したホテルは「高級」の部類に入るものでしたが、壁が薄くてとても不快な夜を過ごすはめになりました。
　同じタイでも田舎に行けばおそらくずいぶん違う世界なのでしょうが、バンコクは私にとって、かなり疲れる（日本の大都市と同じくらい疲れる）所でした。でも、たいへん刺激的でおもしろかったのも確かです。
　

　
　ラオスとタイに行ってきました。何よりも印象深かったのが、メコン河でした。ラオスのルアンパバンから小さなモーターボートに乗って３時間ほど河を行き来しました。真っ青な空、流れて行く白い雲、緑の山、そして茶色い河。人間の卑小さと世界の大きさを今更のように感じたひと時でした。私の撮った写真ではまったくその感動が伝わらずがっかりです。才能のあるカメラマンでない限り、やはり写真では心に焼き付いたイメージをしのぐことはできないとしみじみ思います。