近況:一覧

出張講義に行ってきました

 ゴールデンウィークにフランスの協定校レンヌ第1大学に出張講義に行ってきました。フランス語で集中講義をするのは初めてだったので、うまくいかないこともありましたが、全体としては無事に終わりほっとしました。ところで、私の担当したクラスの学生全員が教室にパソコン持参で、誰もノートやペンを使いませんでした。最初は驚き感心したのですが、徐々に現状がわかってきました。教室内はインターネットにつながるので、何人かの学生は授業そっちのけで、ネットを見ているのです。教員側からは、学生がコンピュータを操作しているのを見ても、授業のメモを取っているのかそれとも全く別のことをしているのかがわかりませんでした。授業中におしゃべりしたり居眠りをしたりするのよりはマシだと思いますが・・・。私たちの大学も、近いうちに全学生にパソコン持参を義務づけることになるようですが、このことがもたらす弊害もきちんととらえておくべきだと思いました。私個人はノートとペンのほうがいいと思うのですが。
 集中講義の最後には学生全員にプレゼンをしてもらいました。全員がインターネットの様々なサイトを渉猟して集めた資料(動画を含む)を駆使して、非常に手の込んだ発表をしてくれました。どちらかというと単調なこちらのゼミでの発表に慣れていた私にとって、これはまさに眼から鱗でした。このように、今回の出張講義は授業の仕方・受け方についていろいろ考えるよい機会となりました。

新学期です!

 新学期が始まります。キャンパスには、散り始めたとはいえまだ桜が残っています。物事を新しく始めるには、やはり春がいいですね。この仕事もあと数年だと思うと、今まであまり感慨のなかった、学年の始まりがとても貴重なものに思えてきます。今年も良い出会いがありますように。

減量しました

昨年の夏に受けた人間ドックで「肥満」と出てしまいました。ここ数年その直前で踏みとどまっていたのが、ついに一線を越えてしまったのでした。家族にももっと体を絞った方がいいと言われ、8月末から数年ぶりに近所のスポーツクラブに通いはじめました。軽いストレッチのあとランニングマシーンでジョギング30分、その後20分ほどマシーンを使って腕と足に筋肉をつけるトレーニングです。これをだいたい週3、4回。決して間食を取らず、夕食は軽めにする。これらを実践して、だいたい月に1キロペースで減量し、やっと標準体重まで落ちました。今後はトレーニングを週2、3回にして、なんとかこの体重を維持したいものです。10年前は今のこの体重よりももっと軽かったのですが・・・。その頃と生活習慣が大きく変わったわけではなく、基礎代謝が落ちたということでしょうか。自分の体の変化にもっと気を配ろうと思う毎日です。

けなげな犬

DVDで『ハチ公物語』(1989年)と『HACHI 約束の犬』(2009年)を見ました。どちらもたいへんおもしろく、あちこち比較して楽しみました。アメリカ版のリメイク(現代の話)で気になったところは、冒頭近く、ハチの日本での出生にまつわる部分。お坊さんやお寺が出てきていったいいつの時代の話だろうと首をひねりました。また、日本のイメージというと「剣道」というのも何だか時代錯誤の感じが・・・。でも、両方の映画の犬たちは本当に好演していて、あんな犬と暮らせたらいいなあと思いました。賃貸マンション暮らしでは夢のまた夢ですが。

忠義ではなく

先日、上京したおりに少し時間があったので、前から気になっていたハチ公像を見に行きました。渋谷駅前のハチ公は昔から有名で、私も東京に住んでいた頃は何度もそこで待ち合わせをしました。g2x2da0rlyny.jpegあまりに待ち合わせの人が多いので、「ハチ公のシッポのところ」とか「ハチ公の顔の前」とか指定しないと会うのが難しかったものでした。今回見に行ったのは渋谷ではなく、東京大学農学部キャンパスの中、正門のすぐ近くに建っているハチ公と主人(農学部教授だった)の再会シーンです。ふたりの嬉しそうな顔が本当に印象的で、「忠犬」ハチ公の像ではなく、愛する者同士の再会(?)の像であるのがわかって良かったです。

ドーデの風車小屋

 フランスに行ってきました。リヨンとアヴィニョン近くのサン・シフレという所に滞在しました。今回は19世紀フランス文学の専門家である知人の案内で、プロヴァンス地方のアルフォンス・ドーデの風車小屋にも行ってきました。ドーデは日本でも有名(だった?)で、私も子どもの頃『風車小屋便り』や『最後の授業』を読んでいたので、知人夫妻とドーデの作品の話でおおいに盛り上がりました。『最後の授業』は19世紀後半に普仏戦争に敗れたフランスが、北部のアルザス・ロレーヌをドイツに割譲せざるを得なくなり、「今日が最後のフランス語(つまり国語)の授業だ」という日の学校の先生と子どもたちの話です。フランスはもちろん日本でもかつては非常に有名でしたが、この物語の底にあるかなりあからさまな国家主義イデオロギーのせいで、今日ではあまり読まれなくなった作品です。南仏を舞台にした『風車小屋便り』のほうも今は昔ほど読まれていませんが、私にとっては懐かしい作品です。ついにそのドーデの風車小屋に行けたので、写真も撮ってきました。Huusha.jpg

ほんの少しの手間ひまで

 ほんのちょっと手を入れることでずいぶん良くなるものはたくさんあるのですが、今まであまりに忙しくてそれができなかったものがあります。たとえば、フランス語でメールを送るときに、メールソフトのどこをいじってもアクセント記号をつけることができず、アクセント記号なしの読みにくい文章になっていました。先日ついに耐えきれなくなって、物知りの人に尋ねました。彼の指導にしたがってコンピュータの設定をすると、ちゃんとカナダのフランス語のキーボード(フランスのものより使いやすい)に切り替えることができるようになりました。うれしかったです。ほんの少しの手間ひまだったのですが、それを惜しんで長いあいだ不便な思いをしていたのですね・・・。
 きのう大学近くの坂道を歩いていたら前方から上ってくる学生数人がいて、その後ろから宅配便の自動車がやってきました。道に広がっていた学生たちは片側によけたのですが、ひとりだけどうしてもどかない男子学生がいました。自動車が遠慮がちに警笛を鳴らしたのですが、そのまま歩いています。しばらくして道幅が広いところに出てやっと自動車が脇を通り抜けて行きました。そのときに私は彼と行き違ったのですが、なんと彼は耳にイヤホンをつけてスマホにつないでいたのです。多分警笛がきこえなかったのでしょう。本当に危険だなと思いました。
 このときに思い出した映画がありました。音楽をこよなく愛する殺し屋、「人生にはバックグランドミュージックが必要だ」と言って常にイヤホンで音楽を聴いている彼による凄惨な殺戮シーンで、まったく「場違いな」美しい音楽が流れていたのが強烈に印象に残っています。また、視覚と音楽の関わりでいうと、ずいぶん前ですが、冬のフランスの平野を突き切る列車の車窓から、延々と続く風景を眺めているとき、カセットテープから流れてきた石川さゆりの歌(ファンでもないのに、なぜそんなものを持っていたのか理由を忘れましたが)が意外に合うのに驚いたことを思い出しました。

時間規制があると

ゴールデンウィークが終わりました。前半は帰省、後半は自宅で仕事をしました。でも、自宅で仕事をすると、ついいろいろなものに眼が移り、そのうえ、際限なくインターネットのニュースなどを見たりしてしまいます。大学に来なければならない日は、駅から30分ほど坂道を歩き、仕事もチャイムに合わせてメリハリがつきます。時間の規制があるこのような職場環境は深く考えなければならない研究には向きませんが、ルーティーンワークをこなすには向いているとしみじみ思い、定年後はどうしようかと考えてしまいます。「毎日が日曜日」だと家から出ずにグダグダするだけかも・・・。

桜の新学期

 新学期がはじまります。桜が咲き始め、うららかな良い日です。希望に眼を輝かせて歩いている新入生を見ると私までうきうきして、ずいぶん昔、自分もそうだったことを思い出してしまいます。今の職場で迎える春がもう数回しかないことを考えると、なんだかこの時間が愛おしいような・・・。でもいったん授業が始まると、最初の週はめちゃくちゃ忙しくなることはわかっているのです。その前のつかの間の平穏?

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