近況: 2008年10月:一覧

ある風景

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 この風景、どこだと思いますか? ホテルと船(コロンブスの乗ったサンタ・マリア号のレプリカ)、自転車に乗っている人,遠くには大観覧車。このほとんどシュールな情景は自宅の近所、神戸のメリケンパークです。私の住んでいるハーバーランド(大観覧車のあるあたり)から歩いて約20分ほどの所です。先週遠くから友人が訪ねてきたので、カメラを持って近所を歩いた時に撮りました。メコン河、バンコク、サンタバーバラの写真と比べてみても、私が住んでいるのはかなり特殊な場所だという感じがします。無国籍的で不思議なものの組み合わせで、この写真を見ただけでは一体ここがどこだかわからないかもしれませんね。
 最近、なんだかしょっちゅう写真を撮るようになりました。どうせ撮るならもっとうまくなりたいと思うのですが・・・。

国際シンポジウム

 10月11日(土)に国際文化学研究科の国際シンポジウム「越境する表現者たち ー 文化創造の場(トポス)としての日本」を行いました。これは去年12月から数人のチームを組んで企画からたちあげたもので、無事に終わってほっとしました。
 私たちの研究科では講座ごとに毎年国際シンポを行なうことになっており、平成20年度は 地域文化論講座が担当することになっていました。昨年12月の講座会議で選出された準備委員はまずテーマを何にするかで知恵を絞り、それが何とか決まると、その線にそって講演をお願いできる候補者を考え、その候補者と接触し、日程を決め、会場を決め、その他こまごまとしたことを決めていかなくてはなりませんでした。その間準備委員の間で行き交ったメールを本日数えてみると482になっていました。一番たいへんだったのは最初の「テーマ設定」とそのあとの「講演者決定」でした。もちろん紆余曲折があって、最終的には詩人のアーサー・ビナードさん、映画プロデューサーの李鳳宇さん、ブロードキャスターのピーター・バラカンさん、写真家の港千尋さんというかなり豪華なパネリストになりました。こちらの研究科の教員との討論など、とても聞きごたえがあって楽しいシンポジウムになったように思います。
 土曜日のシンポが終わって気が抜けたせいか、昨日と今日は体がだるくてほとんど寝て過ごしました。シンポが3連休の初日でほんとに良かった!

アメリカ

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 この写真はサンタバーバラのホテル近くで撮りました。9月23日から28日まで学会でカリフォルニアのサンタバーバラに行っていました。26年ぶりのアメリカでした。今回私がかなりショックを受けたのは、アメリカ人に肥満の人が実に多いことでした。ごく普通の人たちの中に信じられないほど太った人がいます。ある人は「栄養教育の欠如と、経済的な理由でジャンクフードばかり食べているからだ」と言っていました。肥満を助長したと言う理由でどこかのファストフードチェーンに対してアメリカの誰かが訴訟を起こしたと言う記事を日本で読んだ時は、そんなばかなと笑ったのですが、今では何だか理解できるようになりました。
 先日たまたま見たフランスのニュースでは、フランス政府は肥満対策のため、果物・野菜の税率を下げ、ジャンクフードの税率を上げる検討をしているそうです。先進国では「太り過ぎ」が大きな病になっているのですね。でも、日本やフランスはまだアメリカほどではないとしみじみ思いました。

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