近況: 2011年3月:一覧

包装について

 今回の地震で亡くなられた方々のご家族に心からお悔やみ申し上げます。テレビのニュースを見るたびに阪神淡路大震災のことを思い出してしまいます。気分も落ち込みがちですが、今日はあえて違う話題を。

 前回書いた「携帯電話」、ヨーロッパではほとんど役にたちませんでした。持参した充電用のアダプタが日本国内専用だったため、向こうでコンセントに差し込んだとたん壊れてしまい、充電できませんでした。(あーあ。)

 今回のヨーロッパ訪問で印象に残ったのは「包装」のことです。フランス・グルノーブルのスーパーマーケットでバゲットパンを買いました。40cmくらいの長さで、細長い袋に入っているのですが、上の5cmくらいの部分が袋からはみ出ています。他の食料品といっしょにレジに持っていくと、係の人はむぞうさにそれらをレジの機械に通していきます。バゲットのはみだし部分がレジを通る時は、機械のゴム製のベルトに直接触れています。私などは衛生上非常に問題があるのではないかと思うのですが、フランス人はむきだしのバゲットをそのままレジ台に置いたりして、パンに関しては非常にむとんじゃくです。でも私は、バゲットのこのむき出しになっていた部分はどうしても食べる気になれませんでした。

 パリのデパートではお土産用の安いアクセサリーを3個買いました。値段シール部分をはずして、私が支払いに行っている間に、係の女の人がプレゼント用包装をしてくれました。これがとても凝っていて、小さな白いパッケージに黒いリボン(!)をおしゃれに巻きつけています。1個包装するのに、5分ぐらいかけていました。アクセサリーの値段を考えると、申し訳ないような念の入れ方でした。(このデパートは日本人観光客がよく買い物をするところなので、そのせいもあるのでしょうか。)

 最後に、パリのシャルル・ド・ゴール空港の出発ロビー(ドイツ方面行)にある土産物店。いかにもパリといった小物が置いてあるのですが、お土産用に1000円ほどの小さな砂時計を買いました。レジに持っていってお金を払うと、「ありがとう」と言ってそれをそのまま手渡されました! まったく包装なしというのもすごく困ります。しかたなく、ティッシュペーパーでしっかりくるんでバッグに入れました。包装に関する考え方が、私たち日本人とフランス人ではかなり違うということを改めて思い知ったものでした。

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