近況: 2011年11月:一覧

ギリシアのサンドイッチ

 毎日バタバタとせわしなく過ごしているので、あっという間にレスボス島訪問も過去のことになってしまいました。でもミティリニの街のちょっとしたことで妙に印象に残っていることがあります。

 観光ガイドブックに載っていたギリシア風サンドイッチを食べてみようと、ホテル近くのカフェ(のような所)に行きました。身振り手振りで肉と野菜を選び、マスタードをつけてもらい、クレープみたいなパンにはさんでもらいました。ボリュームたっぷり、かなりジューシーな感じで(値段は300円くらい)、テイクアウトしたいと言うと紙にくるんでくれました。ホテルの部屋に戻ってそれを食べようとしたときに、サンドイッチには紙が二重にきっちり巻かれていて、食べるさいに中のソースがこぼれたりしない工夫がされているのに気づき、何だか感激してしまいました。汁気の多い日本の某ハンバーガーのように、食べる人の都合をほとんど考えていないような包装が当たり前のように思っていたので、これはうれしい発見でした。

 レスボス島の人たちは午後1時くらいからゆっくり時間をかけて昼食をとり、その間は仕事やお店はお休み。夕方からもう一仕事して、9時くらいに夕食をとっていました。経済の問題はあるにしても、あちらの人々はこせこせしないゆったりしたペースで生活しているように見えて、ちょっとうらやましく思ったものでした。

ギリシアに行ってきました

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 今年も、今話題のギリシア(?)へ行ってきました。レスボス島での学会です。アテネは素通りで、レスボス島の中心ミティリニに滞在しました。日本ではギリシアのゼネストやデモなどをテレビで見ていたのですが、こちらではそんなことはまったく関係ないかのようなのんびりまったりした日常風景でした。あいかわらず犬が多く、カフェに人々が集まっておしゃべりしています。しかし、学会ではなかなか興味深いこともありました。レスボス市長や政府関係者も出席する開会式で、主催者が現在のバルカン半島情勢(アルバニア、コソボなどからの参加者がいたので)について話し出すと、市長が「政治の話は聞きたくない!」と言って退席してしまいました。しかし、その夜の市役所でのレセプションでは、市長も学会関係者もあたかもそんなことがなかったかのように談笑していたのにはかなり驚きました。日本ではあまり考えられないことです。

 10月28日はギリシアの国家記念日(イタリアと開戦した日)の休日で、正午から町の目抜き通りで学校の生徒たちのパレード(軍隊風の行進  )が行われました。沿道には家族や見物人が詰めかけたお祭りムードで、私は日本の学校の運動会を連想してしまいました。上の写真は小学生くらいの女生徒の行進です。

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