近況: 2012年9月:一覧

 先日フランスに行ったときにスーパーマーケットに買い物にいきました。日本では手に入れにくいものを買いたいと思ったからです。昔食べたものがなんだか無性に食べたくなってきた私は、留学生時代に学食でよく食べていたクスクスとマッシュポテトのインスタント製品を初めて買ってきました。クスクス(さすがに肉や野菜は入っていませんが)の方は熱湯をかけて5分間待てば、スパイス入りのおいしいのができます。マッシュポテトのほうもミルクと水を温めたものを粉にかけるだけであっと言う間にできあがり。普段は料理をしない私ですが、帰国後しばらくはラタトゥユ(南仏風野菜炒め?)を作って、クスクスといっしょに食べました。
 このようなインスタント食品もよかったのですが、何よりも便利だと思ったのは下の器具。なんだと思いますか? これはいろいろな大きさのビンやペットボトルのふたや口をあけるためのものです。プラスティック製で軽いこの器具でふたを挟んでねじると、今まで開けるのに苦労していたジャムやワインのふたや口が簡単にあきます。年齢とともに握力も衰えるのか、最近ペットボトルの口をあけるのに四苦八苦したことがある私にはとても役立ちます。日本円で300円くらいでしたが、買ってよかったと思いました。まあ、若者には必要ないかもしれませんが。

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失敗

 8月下旬から1週間ほどフランスに行きましたが、今回は大失敗がありました。フランス西部のトゥールから、北東部シャンパーニュ地方のヌフシャトーに行くのに、パリで乗り換え(トゥールからパリ・モンパルナス駅に着き、パリ東駅からヌフシャトーに向かう) をしなくてはならないのですが、モンパルナス駅から東駅まではスムーズに移動し、待ち時間が1時間半ほどありました。東駅に着いたとき、駅の中をスーツケースを持ってうろうろしたくなかったので、構内のカフェでパスタを食べ本を読んでいました。
 ところで、私は今年から腕時計を電波時計にしたのですが、外国での時刻の合わせ方(特にサマータイムの時)がよくわからなかったので、サマータイムのフランスと同じ時間帯の「ローマ」時間にしていました。これがカフェにいるあいだ何かの拍子に別の時間帯に変わり、実際のフランス時間より1時間遅れていたのです。夢中で本を読んでいた私は、乗る予定の特急発車30分前にカフェを出たのですが、出発列車のホーム番号を示す掲示板を見て愕然としました。私の腕時計が狂っていることにやっと気づいたのです。もちろん列車は出てしまっていました。真っ青になって駆け回り、何とか別の列車の切符を買うことができましたが、ヌフシャトー駅に迎えに来てくれる人に連絡を取るのが大変でした。予定よりも3時間以上遅れ、夜10時前にへとへとになって到着。これ以来、旅行中ずっと自分の時計が信用できなくて、しょっちゅう駅の時計を見ては時刻を確認するはめになったのでした。

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