近況: 2013年2月:一覧

目で聴く音楽

 友人に借りてベルリオーズの『幻想交響曲』のコンサートのDVDを見ました。クラシック音楽のコンサートは、今までCDで聴くことはあっても、DVDでオーケストラの演奏をじっくり見ることはありませんでした。ところが、今回薦められたDVDは本当におもしろかったのです。音楽を「目で」聴く、ということがあるのですね。さまざまな楽器の奏者たちの表情や、楽器を弾く時の体の動き、指使いなどがはっきりわかりました。そして、指揮者はもちろんオーケストラの演奏者たち(なぜか美男美女が多かったのですが)の顔つきが実にいいのです。時に緊張した、時に恍惚とした表情で自分の楽器をあやつり、それが指揮者の合図による一糸乱れぬ統制のもとにクライマックスに向かって進んでいく様子は本当に魅惑的で、スリリングでさえありました。まさに目から鱗(うろこ)の体験でした。

女性専用車両

 昨日の朝、ラッシュアワー時にJRの女性専用車両に乗りました。(普段はラッシュアワーをさけてかなり早い時間に通勤しているため、体と体の間に隙間がないほど人がいる車両に朝乗ったのはひさしぶりでした。)もちろん押し合いへし合い状態なのですが、周りの人との身長差がそれほどないため、遠くまで見渡せてたいへん楽であることに気づきました。同年代の女性としては中肉中背(154 cm)の私は、込み合う電車内では周りの人垣(私よりもかなり上背がある男性が多い)に圧迫されるように感じて非常に息苦しくなってしまうのですが、今回のように周りの人とあまり身長差がなければ遠くも見えるし、楽であることに気づきました。何かと批判されることのある女性専用車両ですが、背の低い人にとってはとても助かるものだとわかりました。「女性」だけを特別視するのに問題があるなら、たとえば「身長160 cm以下の人向けの車両」とか「小学生以下の子供と付き添いおよび65歳以上の人向けの車両」とかもあっていいのではと考えたりしました。なんだか遊園地のジェットコースターみたいではありますが...。

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