アートマネジメント地域連携部成果出版物
『公共文化施設の公共性』
藤野一夫編(井原麗奈、岡本結香、小石かつら、小林瑠音、近藤のぞみ、竹内利江、沼田里衣、松井真之介、宮冶磨里)『公共文化施設の公共性』水曜社、350 頁、2011 年3 月 (ISBN978-4-88065-257-3 C0030 ¥3200 +税)

異文化研究交流センターの調査研究プロジェクトの成果が 公刊された。公共文化施設とは固有のプロデュース機能を備 えた舞台芸術施設で、長期的な人材育成事業や前衛的・実験 的芸術への支援なども大きな役割。しかし運営と発展には多 額の公的助成が必要となり、市民らの合意が不可欠である。 本書では、地域と市民社会の形成に公共劇場が果たすべき役 割である「公共性」が、個人と社会の関係を安定的・持続的 に紡ぎ、「新しい公共」をつくるという観点から、公共文化 施設の本来の使命を「運営・連携・哲学」をテーマとして多角的に考察した。 (藤野 一夫)