シンポジウム、セミナー等のご案内
2011年度研究部プロジェクト「ヨーロッパにおける多民族共存とEU」主催
研究セミナー「フランスのマイノリティにおける言語教育 ―ブレイス語のディワン学校と在仏アルメニア学校を例に―」
発表者:松井真之介 氏(神戸大学大学院国際文化学研究科メディア文化研究センター、
異文化研究交流センター研究員)
日時:2012年2月13日(月)16:00 ~ 17:15 (参加自由)
場所:神戸大学大学院国際文化学研究科E 棟4 階410 (学術交流ルーム)
入場:無料(申し込み不要)
本講演会は、当センターの2011年度プロジェクト「ヨーロッパにおける多民族共存とEU―言語、文化、ジェンダーをめぐって」の主催事業です。
チラシ
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概要
マイノリティが存在しない」前提になっているフランスは、地域土着のマイノリティであれ、土着でない移民のマイノリティであれ、「〇〇人学校」「〇〇民族学校」というものは存在しないうえ、それを公的に標榜してはならない。しかし、自らをマイノリティと認識する諸集団は、「〇〇人」「〇〇民族」という属性ではなく、彼らの話す「言語」によって独自性を打ち出す学校を建設している。
本発表は、発表者が2011年夏に訪問したブレイス語(ブルトン語)の学校「ディワン」と、同時期に訪問調査した複数のアルメニア学校の事例を基に、マイノリティを認めないフランスにおいてどのようにして独自の学校を建設し、どのようにして運営を可能にしているのかを明らかにする予定である。
発表者略歴
神戸大学大学院総合人間科学研究科博士課程修了。学術博士。専門はフランスの移民・マイノリティ研究、アルメニア・ディアスポラ研究。著書に『公共文化施設の公共性』(共著、水曜社、2011年)。論文に「フランスにおけるアルメニア学校の建設と運営」(『フランス教育学会紀要』第21号、2009年)など。
主催・問合せ:異文化研究交流センター(IReC)