<趣旨>
本コース「多文化共生社会」では、現代社会における重要な課題のひとつである「多文化共生」の問題について、その現状と問題点を把握し、わたしたちの日常の社会生活、地域社会、企業活動など身近な問題として考えていくことを目的とします。
多文化共生の問題は、いわば今日の世界における「未完のプロジェクト」であり、阪神・淡路大震災を契機に、多文化共生の問題について積極的に取り組んできた神戸という場所から考えることは大きな異議があります。また、グローバル化が進展する現代の世界において、人の移動にともなう文化の摩擦と葛藤は、多くの社会の共通の課題であり、日本社会の問題というだけでなく、広い国際的視野が求められる課題です。
講義の中では、多文化共生の現状と問題点を概観し、コリアン、フィリピン、チャイニーズなどの具体的な事例を取り上げ、日本における多文化の状況の現状について考えます。その上で、また、多文化共生問題についてさまざまな議論が積み重ねられてきたカナダ、オーストラリア、アメリカ合衆国、ヨーロッパの現状と問題点との比較検討を試み、今後の課題について考えていきたいと思います。
講義時間は 15:30-17:00 です。 |
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