柳川講師(2016年4月26日)
(1) この度は素敵なご講義をありがとうございました。まずは今回のご講義の感想を述べさせて頂きます。久しぶりに宇宙について長く触れることができました。日常生活では、中々宇宙について聞くことはないので、とてもワクワクしました。特にロケットが発射されるときと、太陽光を集めてエネルギーにする計画を聞いた時は、気分が高揚しました。世間には、宇宙開発がお金の無駄だと思っている人もいるかもしれませんが私はそうは思いません。このような進歩があるからこそ、それを楽しみに私たちは生きられるのだと思います。それに私達が様々な面で宇宙開発による恩恵を受けているのだと今回学べたので尚更です。
次に疑問点です。もしかしたらとても無知な質問なのかもしれませんが、人類が最初に月面着陸したのはアメリカのアームストロングさんであることについて幾つかの疑問点があるようですが、月面着陸は真実なのでしょうか、嘘なのでしょうか。
また、今行われている宇宙関連事業で、最も現実的で有益であるものを教えてください。ご講義本当にありがとうございました!
(2) 質問が3点あります。
①宇宙ステーションが近い将来なくなると聞きましたが、その場合宇宙飛行士の需要は減りますか?それとも火星や月の探査に行くために今よりも需要が上がったりしますか?仮に今後文系(自然科学系の勉強をしていない)の宇宙飛行士の需要は生まれたりしますか?
②多くの隕石が降ってきていて、そのエネルギーは原爆の10倍以上だという話がありましたが、実際に隕石が海などに落ちた場合大きな水しぶきが上がったり、人が巻き込まれて死亡してしまうことはありますか?
③昔から宇宙に興味があるので、今日も宇宙に関するさまざまことを聞けてとてもうれしかったです。将来的にも宇宙に携われるような仕事に就けたらなと思っています。そこで最近個人的に『下町ロケット』という本を読んでいるのですが、宇宙に関係あるないに関わらず柳川さんが好きな本やお勧めの本は何かありますか?
よろしくお願いします。
(3) 講義をしていただいてありがとうございました。NASAのPOPなMUSICビデオなど、初めて見るものが多くてとても楽しめました。ただ1つ、講義を拝聴していて気になる点がありました。アメリカでは民間のロケットなども活躍していると伺いましたが、
柳川さんは、JAXAが公的資金を増やしてさらに拡大して活動するか、堀江さんの会社のような民間企業同士の開発競争に力を入れるべきか、日本の宇宙開発にとってはどちらが有益だとお考えですか?僕はJAXAが活動を広げながら民間企業のアシストもすることで、日本の宇宙開発技術を底上げするのが良いと考えています。
(4) 遠方からお越しいただき、誠にありがとうございます。JAXAという日本の宇宙研究の第一人者の方にお話を伺える機会は滅多になく、大変楽しい時間を過ごさせていただきました。これまでは「宇宙」というとなんだか難しく、遠い世界のことのように感じていましたが、この度のご講演によりそんなイメージは払拭されました。宇宙旅行や宇宙エレベーターなどが実現し利用できるようになれば、今は地上から眺めることしかできないあの輝く宇宙に行くことができると、とてもわくわくしました。もし将来そのような機会に恵まれたならばぜひ行ってみたいです。
そしてJAXAやNASAだけでなく民間企業も上記のような宇宙開発分野に参入しているというのは驚きでした。私はお話を聞いた今でも俄かに信じがたいのですが、柳川さんは日本でも宇宙開発が民間で盛んに行われるようになるとお考えでしょか?また宇宙開発のどの分野が隆盛すると予想しますか?しかし、そんな夢のようなものを自分で作ることができるなんて、本当に素晴らしく嬉しいことだと思います。
講義を受ける前は宇宙についての研究は軍事利用のためのものが多いと感じていましたので、宇宙自体に興味はあったのですが、世界情勢が安定しない現在では研究・開発を進めることは危険なのではないかという思いもあります。宇宙研究の進捗が直にその国の軍事力に結びついてしまうのではないでしょうか。この点について柳川様のご意見を伺えますと幸いです。
また徐々に改善されているとは思いますが、依然として宇宙はとても過酷な状況です。そのような宇宙にどうして宇宙飛行士の方々は自ら進んで行こうとするのでしょうか。その心中を伺いたいです。でもきっと、宇宙飛行士の方々はリスクを負ってでも宇宙へ行こうと努力しているからこそ、私たちは宇宙飛行士という存在に敬意と尊敬を、そして打ち上げが成功し宇宙へと旅立った瞬間に強い感動を覚えるのでしょう。
お忙しい中のご講演、誠にありがとうございます。柳川さんのますますのご健康とご健勝をお祈りいたします。
(5) 今回の講義では、JAXAの柳川さんのお話を聞くことができ、貴重な経験となりました。私は今まで宇宙について専門的な勉強をしてきたことはなかったですが、そんな私にとっても非常にわかりやすく、興味深いお話ばかりでした。特に印象に残っているのは、有人宇宙開発の未来についてです。そこでは、今後の宇宙活動では大衆化、高度化が進み、宇宙エレベーターや宇宙宅配便、宇宙ツーリズムなどが実現するのでは、というお話があり、衝撃を受けました。今まで想像もしたことのないことが実現に向けて進んでいる、またその開発に日本も大きく関わっていることを知り、以前より宇宙開発を身近に感じ、より深く知りたいと思いました。今後の講義でも少しずつ現在進行中の宇宙開発、またそれに関わる開発について学んでいこうと思います。
(6) とても楽しい講義ありがとうございました。宇宙というものの壮大さは自分が理解し得るよりもはるかに大きく、自分のちっぽけさと未知の世界への期待感を感じました。宇宙飛行士になるためには思っていた以上に条件があり、その中でも数人しか選ばれず、選ばれた後も数年の訓練が必要であるということを知りました。宇宙飛行士として宇宙へ行くこともとても難しいことであり大変なことだと思いました。その宇宙へ一般人でも行くことのできる時代がいつかやってくるのだと思うとワクワクします。はるか遠くの宇宙やその星々、宇宙人の存在や、地球以外の星への移住。今では考えられないことも多いですが、宇宙は何十年も先の未知の世界の夢と希望で溢れているとても素敵な世界だと感じました。
(7) 宇宙について、実はあまり知らない事が多かったので、今回の柳川さんのお話はとても面白かったです。宇宙飛行士の生活や宇宙開発について、特に興味を持ちました。若田さんが宇宙飛行士の生活についてお話ししてくださっていた映像では、宇宙飛行士は物資があまりなく、水は本当に貴重なものであり、再利用をも行っているというのが、やはり宇宙という環境は地球とはかけはなれていると感じられました。また、宇宙開発の未来について、宇宙エレベーターのお話が出てきましたが、わたしが小学2年生の時に工作で、「あったらいいな、こんな未来」というお題で絵を描いた時にわたしが描いた未来とすごく似ていて驚きました。想像の中で描いていた、宇宙へ行けるエレベーターというものが本当に開発されかけているという事実に、楽しみを隠せません。今後の宇宙開発についても、とても興味が出たお話でした。
(8)柳川さんの話はとても分かりやすくておもしろかった。正直宇宙については知っていることもいくつかあったが新しく知ったこともあった。僕は1番好きな話は宇宙に行くことの科学的な理由などは二義的なものであって一義的な宇宙に行く理由は未知への探究心という話がとても好きだ。僕も宇宙には行きたいから行くものだと思う。利益などの為だけに宇宙飛行士は命を懸けて宇宙に行くのではないだろう。自分の知らない世界を知るために宇宙に行くのだと思う。僕もこれから自分の知らない宇宙の世界をより深く知っていきたいと思っている。
(9)印象深かった点
・「リンゴは宇宙ステーションから落ちるか?」→無重力状態が発生して落ちない。
・有人宇宙開発の未来は、高度化(専門家による2~3年の調査)or大衆化(宇宙観光・居住棟など)すること。
疑問点
・ロケット打上げに失敗することは、国としての損失がかなり大きくないですか?
・宇宙飛行士は、宇宙ステーションの中で1日に何個くらいのミッションをしているんですか?
・アメリカの民間でE・マスクさんが「戻ってくるロケット」を作ったことが話題になったが、では普通のロケットは戻ってこないでどこへ行くのですか?
講演はとても興味深かったです。講演の後「この仕事をしていて大変なことは、自分がやりたいと思ったこと(新規宇宙飛行士募集など)を、上の人たちに説得すること」という話も伺えました。お写真も撮っていただけて、貴重なお時間でした。ありがとうございました!
(10) 今回の授業では、宇宙について、開発についての概要をさらいつつ、具体的なお話をして頂いたので非常に興味深く感じました。
最初に触れた系外惑星の発見は、ごく最近の出来事のようで、本格的に探査行動に入るのも数十年を要するといいますが、その中に第二の地球があるかもしれない、宇宙生命体の存在などといった仮説には胸が踊りました。しかし、観測するならいざ知らず、実際に系外惑星まで訪れることは難しいミッションだと思います。
更に、宇宙放射線の被曝量を見ていると、SFで見かける宇宙コロニーにみる宇宙居住の実現の難しさを感じました。それ以前に宇宙住環境の基本インフラの開発など、問題は多々あると思いますが、宇宙に人体が存在することの負荷は想像以上にあるのだと愕然としました。けれど、宇宙旅行のプラン展望が向こう10年程度で見えていたりと、その解決策も長いスパンで見ると出てくるのだろうかと希望的観測で見てしまいます。
また、アメリカの民間企業は宇宙宅配のサービスに再利用可能なロケットを開発した、ということに感心しました。アメリカでは声明に国家の威信と絡めて宇宙開発を位置付けていましたが、そういう姿勢も社会に影響を与えるのではないかと邪推をしました。日本でも大阪の中小企業が小型衛星を飛ばしたり、思いも寄らないところで宇宙開発と社会が連携していることは知っていましたが、宇宙への社会の関わり方は日本でもこれからより問われていくべきだと感じました。例えば頻発する地震の予知、後の地形変動など、GPSの利用は正に宇宙科学の利用だと思うと、その必要性は増すと思います。
また、幼少の頃より宇宙飛行士に漠然とした憧れを持っていた身としては、選考倍率を考えると感心するばかりでしたが、選抜の際に特に注目する点などはあるのでしょうか。授業でお話いただいた方は筆記試験での成績不振ということでしたが、もし選考上に複数人が残り、1人を選ぶとした時には、どういった点に注目して選抜をするのでしょうか。
(11) 柳川さんと話を聞いて私が気づいたのは、当たり前ではあるが、宇宙という空間の非日常さである。柳川さんのスライドでは、宇宙空間では水が希少なためコップ一杯の水は約40万円の価値が有ると言及されておりかなり驚かされた。地球上でも水が希少なところはあるが、さすがにコップ一杯の水に40万円も払う人はいないだろうと思ったからである。
また、私は宇宙の壮大さにも改めて気づくことができた。宇宙が誕生してからの 138億年を1年に置き換えると今現在は12月31日から新年に変わるたった0.3秒前であるということを聞き、宇宙が誕生してからの時間の途方のなさに少し気が遠くなった。また、宇宙に誕生してからほとんど一瞬とも言える期間で地球の生態系や環境を変えてしまうほど進化を遂げた人類が少し恐ろしく感じた。
今回抱いた疑問点として、アメリカでは民間での宇宙産業が盛んだというお話があったが、それに対し、なぜ日本ではそれほど民間の宇宙産業が盛ん にならないのかという点がある。もちろん日本でも、小さな町工場や商店街が小型衛星を打ち上げたという話を聞くが、アメリカのような規模の大きな ベンチャー起業がなぜ現れないのか、ということである。自分の意見としては、政府の援助規模の違いがこのような差を生み出しているのではないか、と感じる。
(12) 柳川さんに宇宙開発利用の歴史について講義していただき、効果音付きの動画を使用たり、縮小模型を使用したり、とても面白く、理解しやすかったです。宇宙開発は遠い昔の人の憧れから、たくさんの人々の研究によって様々なことが解明されてきましたが、まだまだ未知の部分も多く、とても夢に溢れているなと感じました。これから宇宙への興味がさらに深まりました。ご講義ありがとうございました。
(13) 出身の高校から土井隆雄さんが宇宙飛行士として宇宙に出たこともあり、これまで宇宙について調べる機会は何かと多かったが、すべて自分には見ることのできない世界の話だと思っていた。そのため、宇宙ツーリズムについてのお話は特に興味深かった。
しかし、正直言って、今の段階で、自分が宇宙に行きたいかどうかと問われれば、多分行かないと答えるだろう。なぜなら、宇宙「観光」とは言え、現段階では、「地球の外に出ること」だけが押し出されていて、他のアミューズメント的な要素が少なく思えるからである。もちろん宇宙から地球を眺めることはそれだけで素晴らしいと思うのだけれど、お話にあった宇宙放射線や高額な旅費、決まりが不十分であることなど、多くのリスクにかえられるかと言うと、私の意見としてはだが、少し微妙だ。
宇宙ツーリズムを成功させるために、私がこれから必要になってくると考えるのは、例えば宇宙エレベーターの話であれば、最上階に宇宙食レストランを作ってみるとか(コストや輸送方法など解決すべき問題は増えると思うが)、ツーリズム的な要素であると考える。
自分のような、文系で、宇宙飛行士の募集要件には日本国籍を有することぐらいしかかすっていない人間が、宇宙に携わることのできる分野は、そのような分野なのかもしれないと思った。もしそのような案がすでに出ていれば、教えていただきたいです。
(14) 宇宙開発の歴史について大変分かりやすくご教授いただきありがとうございました。宇宙飛行士の選考についてのお話なども面白かったのですが、私は国際宇宙ステーションでの生活についてのお話が一番興味深く感じました。私達は地上での生活においてでさえ多文化共生に関して様々な問題を抱えているのに、ISSのような、ある意味極限状態に近い環境において、様々な国籍のスタッフが互いに協力しながら長期間共に任務を遂行できているのはどんな工夫によるものなのか気になりました。本人たちの精神面のトレーニングや出発前のヒアリングだけでは実現しないことなのだろうと思います。また、その方法は地上での生活にも活かせるものではないかと感じました。
(15) 柳川さんの講義で印象に残った点は、宇宙開発に関する技術が私たちの生活に多く活かされているという点である。自分のイメージでは、正直宇宙開発は私たち民間人とは遠く離れたものという感じだったが、レトルトやバーコードなど、本当に日々の生活に密着したものが紹介されており、とても驚いた。宇宙という無重力空間を利用した実験や研究もたくさん行われているということで、これからも地球の日常、医療や科学技術にたくさん還元されることが期待できるし、それは宇宙開発を進める上で、国や国民の理解を得る重要な要素となると思う。
また、ロケットや小型衛星の製作、宇宙旅行など多くの民間企業が宇宙に関わるようになっているという話で、宇宙開発は今や一部の専門機関が裁量を握る分野ではなく、1つの大きな産業であり、様々な人々が関わって成り立っているのだと感じた。今後、産業としてさらに発展していくには、より多くの学問分野や業種が参入していく必要があるのではないかと思う。
(16) とても興味深かったです。音響や動画を交えた分かりやすい解説で宇宙空間での仕事はどういうものなのかたいへんイメージしやすかったです。宇宙ステーションでの生活の様子の映像なども水の粒が見たことのない形をしていて面白かったです。宇宙という分野を幅広く理解できた講義でした。
(17) 模型や分かりやすいスライドを用いた楽しい授業を受講することができました。宇宙でリンゴや水はどうなるのか、動画で見ることができてとても驚きました。
そして、ロケット打ち上げの瞬間をあのような形でまじまじと見たのは恐らく初めてだったのですが、カウントダウンからの打ち上げはやはりワクワクさせられるものだなと感じました。そして人間の宇宙航空技術のすごさを改めて思い知りました。
また、宇宙飛行士の方々がそれぞれスローガンのようなものを持ってらっしゃるということを初めて知り、とても素敵なことだなと感じました。
(18) JAXAをとるにあたり宇宙に関心を持ち始め、『宇宙兄弟』を読み始めた所です。宇宙空間について、空間、時間等様々な観点からお話を頂き、具体的にイメージがしやすく、面白かったです。宇宙について幅広く話を聞くなかで特に私自身興味を持ったことは、有人飛行についてです。 宇宙飛行士反対の意見がある一部の学者からありますが、私は有人開発は必須だという意見です。
実際に働いている宇宙飛行士を選抜するプロから見ると、有人開発は今後どういった活躍や可能性を持っていると思いますでしょうか?
また、他の国とは違い、日本の宇宙飛行士だからこそできること、また、逆に日本人だから不利なこと等もありましたらお伺いしたいです。
(19) 今まで、ニュースなどでは宇宙やISSについて見たり聞いたりしたことはありますが、今回の授業のように詳しいことを聞くのは初めてだったので、驚きの連続で興味を持って聞くことができました。特に、若田宇宙飛行士からの報告ビデオで、宇宙での生活を見たのが印象に残っています。一定期間分の食料を別の小型ロケットで、若田さんたちのいる宇宙のロケットまで的確に飛ばす技術は本当に凄いと思いました。
(20) 今回の講義で、宇宙開発利用の歴史について学んで、宇宙開発は月旅行記に始まる人間の宇宙への憧れを実現し、新たな未来を切り開く可能性を秘めていることを知りました。しかし一方で、1950年代の人工衛星から始まった米露の宇宙開発競争や、宇宙開発技術の戦争利用など、一歩間違えば平和を脅かしかねない研究分野だということも再確認しました。人類はこの良くも悪くも重要な宇宙開発という分野と上手く付き合っていかねばならないと思いました。
(21) 今回の講義を受け、宇宙について知らないことが多いなと感じました。中学高校の理科で習った程度のことしか知らず、この講義で紹介されたことはあまり知らなかったため、とても興味深かったです。若田さんの宇宙での映像は、実際の宇宙での生活について知れたので特に面白かったです。また、宇宙空間で2つの箱に息を吹きかけると2つの箱が離れていくという実験結果にも驚きました。
もっと時間があればもっと詳しく話を聞きたかったです。
(22) 講義は非常にわかりやすかった。時間・距離の説明は数だけよりずっと想像しやすい。特に講義の始まりに色々な小道具を使って、面白く、皆の関心を捕まえた。講義中にユーモアや色々なメディアを使って、面白い講義になった。その講義に明らかにに多くの支度と考えが使われた。
0.9Gの重力を聞くと、地球とあまり変わらないと思ったが、0.9Gでもう水が落ちなくなった。それともそれはあくまで衛星の動きのせいか。
ロケットの色々な部分を何回か使うことを知って驚いた。ほとんどは地球に戻る時に燃えてしまって、残ったものは宇宙か海の中になくされていると。ロケットのどれぐらいまた使えるか。後、同じエンジンとか何回使いか。宇宙の方に薬の効果が見える薬があると想像つかなかった。それについてもっと知りたいと思って、後で調べてみようと。
どのようなミクロな現象は宇宙で違うか。宇宙elevatorについて聞いたことがあるが、実際に造ることは不可能だと思った。膨張可能な居住棟の話が出たが、それはどうやって可能か。人間が生きるために空気が必要だが、膨張したら空気はどうなるか。予め高圧に入れるか。他のせんで持ってくるか。
(23) はじめてJAXAの方のお話をきくことができてとても興味深く、1時間興奮しながら講義を受けました。私は有人宇宙開発に興味があり、特に宇宙飛行士の訓練などに興味があります。宇宙飛行士が宇宙でもトレーニングするということでしたが、宇宙でも運動をしたら息はあがるのでしょうか?またその分酸素を多く持っていくようになったり、ということはあるのですか?話を聞いて、以上の点が気になりました。
今までは、宇宙に興味があっても漠然と話を聞くことがあるくらいだったので、しっかり講義として詳しく学べる機会ができて嬉しく思います。これからの講義も積極的に聞いて、知識だけでなく、様々な考え方を身につけたいと思います。
(24) 文系の自分にとって宇宙は理系の分野だから軽く知っている程度だったけれど、講義をきいて文系ながらももっと知りたいと思ったし、これからは文系の人も理系の知識は不可欠であるとおっしゃったので、しっかり勉強しようと思った。6月の筑波に行くまでに、一番興味のある有人宇宙開発についてもっと調べていきたいとおもった。
(25) 今回の講義では宇宙やロケットなどの知識について多く得ることができました。この授業を受講するにあたって、最近は個人的に日本の宇宙開発について調べて理解を深めようとしているため、分かる話もあり興味深かったです。
今まで正直宇宙産業について自分の生活と直接関係があるわけではないと思っていたので自分とは関係のない遠い話だと思っていたのですが、ロケットや人工衛星は人類の最先端の技術の集積であり、その技術があるからこそ、科学技術もどんどん向上していくのだと知り大変興味深いです。
今は「はやぶさ」の元プロジェクトマネージャーだった川口淳一郎さんの著書を読んでいるのですが、JAXAが世界でもトップレベルの技術を用いて、宇宙産業のフロンティアをどんどん開拓していくことはとても誇りに思いました。そのうえで、日本では実用的、もしくは短期で結果が出る研究に投資がいきがちで、宇宙開発のような長期的なプロジェクトには政府としてなかなか大金を投じにくい現実もあるため、残念に思いました。
JAXAに入られる方はもともと小さいころから宇宙に特別な関心をもった人だけなのでしょうか?また、宇宙開発の点ではやはり理系が尊重されるのは当然だとは思うのですが、文系が不可欠な分野とは具体的にどのようなものなのでしょうか?これらを疑問に思いました。
(26) JAXAの講義はとても興味深かったです。宇宙に関する知識が乏しい私にとって前回の授業は基礎知識を得るよい機会となりました。今後の発表などに向けてこの知識を役立てることができたらと思います。
授業を聞いて一つ気になったのが、宇宙エレベーターに関してです。問題点として人工衛星や隕石との衝突が考えられると思うのですが、改善点はすでに発見されているのでしょうか。
(27) 今回の講義を聞いて、国際宇宙ステーションでの活動やJAXAの活動、これまでの宇宙開発の歴史について新しく知ることが多かったですが、理解しやすかったです。
国際宇宙ステーションでの生活についての映像資料は初めて見たのですが、衣服を最小限だけ持参して二週間同じ服を着たり、トイレがよく壊れたり、新鮮な食べ物が地球から届けられると本当に喜んでいる姿を見て、宇宙ステーションでの生活は思った以上に大変そうだと感じました。さらに、様々な国籍の宇宙飛行士と共同生活を行うために宇宙飛行士になるためには協調性が大きく求められるとういことの理由も、宇宙ステーションの中の様子を見ると感じられました。
疑問に思ったことは、リンゴを宇宙空間で落とすと落下せずに地球の周りを回り続けるということでしたが、それは国際宇宙ステーションの中で実験したのでしょうか、それとも宇宙ステーションの外にリンゴを放り出したのでしょうか?ということです。物理には詳しくないのでわかりませんが、国際宇宙ステーションの中と外でその実験結果が変わるのかどうか気になりました。
また、様々な宇宙ビジネスが展開されている中で、地球上での問題が多くあるのに、宇宙開発に多額の資金を投資していることについて問題視する声があると思いますが、宇宙開発を進めることで人類全体に希望を与えることができると思うので私は一概に反対はできないと感が増した。
(28) 今回の講義では、宇宙に関わる様々なことをお話し頂き、今まで無知だった私にとっても宇宙を身近に感じることができた。どの分野の話も興味深かったが、特に印象に残っているのは有人宇宙開発の話である。
宇宙開発はアメリカが最も進んでいるというイメージを持っていたが、1960年代はロシアもアメリカに負けない程積極的に開発を進めていたことを初めて知った。最初に地球を一周した人や、初めて女性として宇宙に行ったのはロシア人であったことは意外であった。この時代は冷戦のときで、宇宙開発に関しても米ソの競争が激しかったということだったが、これから宇宙開発が発展し月や他の惑星への移住が可能になれば、その星の領土を国が争い合う時代も来るかもしれないと思った。
これに関連して、今の時点では月の土地の権利のような宇宙の事物への特権に関してどのくらい決まり事があるのだろうかと疑問に思った。
宇宙に関する法律についても調べてみたい。
人が宇宙へ行き地球の写真を撮ったことで地球を守ろうという環境意識が芽生えたように、宇宙開発は争いを生むのではなく、どうか地球全体の結束力を高めるものであり続けてほしいと感じた。
(29) JAXAについて、かなり多くの話が聞けたのでよかった。わたしは中でも、一番太陽光発電の話に興味がわいた。たしかに、月面に太陽光発電の装置が設置できれば、地球に相当のエネルギー供給が期待でき、今現在、世界で問題となっているエネルギー問題の多くを解決することが出来るだろうと思う。ものを燃やしたり、原子力を使わないため、環境にもよいかもしれない。
また、そこで疑問に感じたのは、太陽光パネルを月に設置することで、地球になんらかの影響はでるのかということである。たとえば、パネルの反射によって地球に悪影響がでたり、気温の上昇となったり、月の環境を悪くしたりということだ。
自分なりにこのことについて調べてみようと思うきっかけになった。
(30) 私は今までほとんど宇宙開発に関する知識を持っていなかったが、今回の授業を聞いて日本や世界の宇宙開発の全体の概要が少し理解できたと思う。宇宙開発は、国際宇宙ステーションでの日本人宇宙飛行士の活躍のように私たちに希望を与えてくれるものでもあるが、宇宙という広大な環境を平和に利用していくことは良い国際関係を保つ上で重要になると思う。宇宙を平和に利用するためにどうすればいいのかこれから考えていきたいと思った。文系の私に宇宙について理解することは難しいが、文系だからこそ役に立つことをこの授業で学んでいきたい。
(31) 現在の宇宙研究について幅広く、かつわかりやすく教えていただき、ありがとうございました。講義内容については、とくにISSへの物資供給の方法や、船内での筋トレによって地上に帰ってきた後でも動くことができることなど、自分が今まで疑問に思っていたことを知ることができ、とても興味深かったです。ISS内で行っている実験はほかにどんなものがあるのか、話を聞いていてより詳しく知りたいと思いました。また、自分がいま在籍している国際文化学部の学びを生かして将来JAXAで働くことができるとしたら、どのような分野に携わることができるかというのが知りたいと思います。
(32) 今回の講義は、規模の大きい宇宙のことについて分かりやすいように写真や映像、音、小道具など工夫の凝らされたもので、多くの知識を得ることができました。特に宇宙飛行士がどのように訓練されているのか、宇宙ステーションでの生活がどのようなものか、現在どのような宇宙開発がすすめられているのかといった点が非常に興味深かったです。打ち上げ後に再び帰ってくるロケットの開発が成功すれば宇宙探査に係るコストが抑えられ、もっと他の研究に乗り出すこともできるのではないかと期待を持ちました。
この中で疑問に思ったことがあるのですが、国際宇宙ステーションはいつごろから建設が始まり、何年かかって完成したのでしょうか。また、中の設備をリフォームしたりするのでしょうか。宇宙ステーションの内部は宇宙の中で最も人間が住む地球に近い環境だと思うので、もっと詳しく知りたいと思います。
(33) お話ありがとうございました。地球と太陽の距離であったり、大きさの話などは、普段は数値でしか知らなかったりするので、実際の感覚でわかった時はあまりの大きさなどに、少し驚きしました。
また気になった点として、宇宙の技術開発が国家間競争となったりして、ナショナリズムは進むが、宇宙から地球を見ることによって、地球という1つの概念で国境を越えて、世界を捉えるようになるというようなものが、結局のところ、宇宙開発が国同士の対立を促進させるのか、国境をなく方向に作用するのか、どっちなのだろうかと気になりました。現場で活躍していて、宇宙開発はナショナリズム化を進めるか否か、どちらと考えておられぬかをお聞きしたいです。
(34) 宇宙科学や、機械系など、私の思う理系の専門家が主に宇宙開発に関わっているイメージがありました。しかし、宇宙飛行士の訓練に心理の専門家が必要だったりと、想像以上に様々な分野の人が関わっているのだと知りました。
また、宇宙飛行士を目指し続けている人だけが宇宙飛行士になれると思っていたので、一般募集されていたことに驚きました。
宇宙エレベーターの話はとても興味深かったです。まだあまり想像できないですが、宇宙エレベーターができれば、物資輸送もスムーズになるし、人も今より確実に宇宙へ行けるし、実現してほしいと思いました。どのくらい研究が進んでいるのか、もっと詳しく知りたいです。とても分かりやすく、楽しんでお話を聞かせていただけました。貴重なお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました。
質問
・国際宇宙ステーションと補給船の合体はどのように行うのですか?
・若田さんはロシア語も話せるのですか?
(35) 講義をしていただきありがとうございました。とても興味深く、新しいことばかりでした。宇宙138億年の歴史を一年にしたときの人類の誕生がいいかに新しいかには驚き、宇宙と比べると、人がいかにちっぽけかを改めて知りました。
月旅行や火星探索、宇宙エレベーターなどの壮大なお話しだけでなく、医療などのような地上に関することにも宇宙産業は役に立っていることには特に驚きました。
また、ISSの中での若田さんの暮らしぶりや環境を知れて、漠然とISSという言葉だけしか知らなかったのが、具体的にイメージをもつことができました。この先の授業でももっと深く宇宙のことを知りたいと思うようになれました。ありがとうございました。
(36) とても広い内容だったので簡潔に感想をまとめるのは難しいのですが、今回の授業を通して、宇宙開発事業のスケールの大きさを、そして同時に壮大すぎるだけのものでなく自分たちとも大いに関わってくるものであるということを、改めて強く感じました。
中でも、「なぜ人が宇宙へ」というテーマの話は興味深かったです。『月は眺めるものである』という意見もわかるのですが、宇宙関連の技術が発展した今日においては特に、ロマンとも言えますがそれ以上に現実的な未知への知的欲求は、我々人類を宇宙へと導く理由として十分すぎるものだと僕は感じました。
今日の授業を通して、これからの授業でさらに個別に専門的知識を深めていくのが更に楽しみになりました。この講義を全て受け終わった時、自分なりの"宇宙を◎○⚫︎"を見つけられるようにがんばろうと思います。
(37) 私は宇宙に小学生くらいのことはとても興味があったのですが、中学生くらいからいままで興味が薄れていたので昨日聞いた話が全て新鮮でとても面白かったです。
宇宙飛行士のなれる条件が想像と全然違ってびっくりしました。私は大学からもう宇宙に行く気で勉強してないと無理なのかなって思っていましたがむしろ理系に進んでいれは割とある程度の人にはなれるチャンスがあるのだと知りました。多分宇宙飛行士って割と現実味のない夢で調べる前から諦めている人とか頭にもない人って多いと思います。もっといろんな人がその条件を認知できるように働きかけた方がいいと思います。
また、わたしは偏った知識なんですが人が本当に月面着陸したかどうかの論争が結構巻き起こってきたということを耳にしました。だからそういう論争が起こった原因と実際に月面着陸したのかどうかについて教えて欲しいです。
(38) 宇宙事業に携わる方の貴重なお話を聞くことができ、宇宙がより身近に感じられました。特に宇宙飛行士の訓練や求められる素質についてのお話がおもしろかったです。宇宙空間での仕事では、安定した精神やコミュニケーション能力が必要であり、今までとは飛行士の方を見る目が変わったと感じました。
これから、なぜ宇宙に行くのか、どう地球での生活に役立てていくのかについて、さらに学びたいと思いました。
(39) 授業、大変面白かったです。特に印象的だったのはスペースシャトルの打ち上げの動画です。ニュースなどで、ロケットの打ち上げ動画は見たことありましたが、そこまでしっかり見たことなかったので引き込まれました。
問なのですが、ロケットの打ち上げの日は何によって決められるのですか?また天候などはどれほど考慮されますか?打ち上げの日の天候は細かい条件など、決まっているのですか?
(40) 宇宙について、また、宇宙開発について、全体的な話を面白くしていただき、とてもわかりやすかったです。中でも、地上から定期的に、補給船で物資が国際宇宙ステーションに送られている、ということが印象に残り、広い宇宙空間の中で、国際宇宙ステーションと補給船をどのように合体させているのだろう、と感じました。宇宙での生活というのも非常に興味深く、様々な工夫がされているんだなぁと思いました。今後の宇宙開発の展開が楽しみです。
(41) 宇宙開発というのは、私の中で夢のある仕事というイメージであり、なかなか実務的な成果として我々の日常につながりにくいトピックであった。
しかし、科学技術は日々進歩しており、宇宙ツーリズムや宇宙エレベーターなどという具体的な計画が出現しつつあることを学び、非日常であった宇宙というワードが、とても身近なものに感じられるようになった。
文系という枠組みでとらえられる国際文化学部であるが、文化的アプローチから宇宙を捉えることはできるのか、今後の講義でそういった観点を身につけていけたらと考える。
(42) 宇宙飛行士になって宇宙空間に行く、ということはものすごく難しいことで、現実的でない、と考えていましたが、実際にビデオを見られたことで少し現実的に感じられました。最も印象に残ったのは尿を飲料水に再利用するということです。そして水がとてつもなく貴重であること。ビデオやスライドを見ているうちに宇宙探査への興味が増しました。
(43) 講義を受ける前までのぼくのイメージとしては、宇宙は理系のフィールド、理系の最高峰というイメージでした。文系であるぼくは宇宙に関われないと思っていました。しかし、講義をうけてみると、国際宇宙ステーションの取り決めや国家の宇宙開発体制など理系の枠ではない法務的な文系フィールドの部分も大きく関連しているのだなと知りました。全く興味のなかった宇宙関連の仕事もあると知れてよかったです。
そして一つ疑問で宇宙飛行士は理系の専門家であることはもちろんですが、やはり宇宙での取り決めや規則などもしっかりと頭にはいっているのかなと思いました。
辻講師(2016年5月10日)
(1)今回のお話で、特に印象的であった点を一点にしぼり、お話ししたいと思います。
それは、JAXAをとりまく環境の変化によるJAXAの今後についてです。
わたしの印象では、JAXAは大物で絶対不動のものであるイメージでした。
しかし、今の時代宇宙開発のための技術、手段の開発においてはJAXA以外の民間企業などが主体となる可能性を聞いたとき、非常に驚きました。日本政府はいま、武器輸出解禁、軍事分野でも日本産業を盛り上げようとしているところです。武器輸出に関しては賛否の段階があるため話は全く同じとは言えませんが、輸出、世界への発信という面では共通点も多いかと思います。現在、武器に限らず、インフラであるにせよ、バラバラな民間企業の取り組み、日本の開発のまとまりが感じられません。(オーストラリアでの潜水艦輸出で負けたのも、首相の相性ではなく、日本のシステムの問題も関わるはず)
(2)国際宇宙ステーション計画について、ロシアが冷戦後に仕事がなくなった技術者を戦争利用のために雇ったりすると困るため参加させたという話を聞いて、そのようにロシアの動きを予測して操れる時点ですでにアメリカ主導の世界が出来上がりつつあったのかと考えました。また、その意図を知ってか知らずか参加したロシアはアメリカに政治力の点で劣っていたのではないかとも考えました。
(3)辻さんの講義で、今、「宇宙開発」というのはNASAやJAXAなどだけのものではなく、民間の関与する領域が広がってきているということがわかりました。それは、私たちの生活に還元できる研究を行うという、本来の目的に近づいてきているということであり、喜ぶべきことであると思います。しかし、現在どんどん科学開発に使用される予算が削られているという事実を知り、将来の生活をより良いものにするのに不可欠な分野への投資を減らしているのにはどんな理由があるのか知りたいと思いました。もっと、投資して良いものだと私は考えます。
(4)講義ありがとうございました。日本では、宇宙開発に関わっている人が他国に比べて圧倒的に少ないということは、日本の宇宙開発における課題だと感じました。解決方法が簡単に見つかる問題ではないですが、私たち一人ひとりが宇宙開発に無関係ではないという意識を持つことが大切です。しかし、一人ひとりの意識が変わるだけで、宇宙開発に関わっている人数の問題を本当に解決できるのでしょうか。
(5)講義の中で、「宇宙」という言葉は文脈によって定義付けをはっきりしなければならないという話がありました。漢字圏では「宇宙」という言葉は古来の中国に登場したことは知られていますが、宇宙=この世の世界という意味付けであると要約することができます。しかし、英語における宇宙は”space”で、こちらは空間という意味合いが強いと見受けられます。このような言葉の由来の多少のズレは、今日におけるわたしたちの「宇宙観」や宇宙の定義付けに影響はあるのだろうか。
(6)気になった点
①JAXAの人々が考える宇宙開発の意義はそれぞれ違うのか。
②予算が少ないとことであったが、それにより世界において、日本は宇宙開発のどのようなプレゼンスをとっているのか。
私は宇宙開発の意義はある意味人間の本質的な欲からくるものであり、開発という概念のもとでは避けられないものなのかなと思いました。
ありがとうございました!
(7)今回の講義で特に興味深く思ったのは、JAXAの規模の小ささです。アメリカのNASAやDoDと比較すると、人数の面でも予算の面でもかなり規模が小さいことが分かりました。しかしながら、ロケット打ち上げ成功率は高く、技術面ではアメリカにも劣っていないと思います。また、宇宙に関する事業と言うと、ロケットのイメージが強かったのですが、災害に役立つ観測衛星や太陽の観測衛星など様々な分野で開発が行われていることに関しても興味深く思いました。しかし、やはり予算が少ないと、できることは限りがあるのではないかと私は思います。日本の技術力は世界でも通用するものであると思うので、もっと積極的に宇宙開発に取り組むべきではないかと思います。
(8)JAXAはNASAや欧州と比べると、人割り当てられる予算が極端に少ないという話があったが、私はその原因として、人的資源の少なさがあると思う。人的資源不足の1つの理由として、宇宙開発に特化した知識を学べる大学が少ないこともあると思う。
しかしそれ以前に、宇宙に関する職はあこがれの職であることは確かだが、そういった職に就くまでの具体的な道のりが他の職業に比べて分かりづらく、また宇宙 飛行士以外のJAXA職員はどのような業務を行っているのか、など具体的なイメージがわきづらいことが問題であると感じる。そのために、この神戸大学とJAXAの連携講義のような講義を他の大学でも行って、例えば文 系がJAXA職員として働くにはどのような学部を出るのがよいのか、どのような分野を学べばよいのかなどの情報を伝えたり、また進路がまだ定 まっていない高校生に対して講演を行うことで興味を持ってもらうなど、認知度を上げることが必要であると感じる。私個人としては、この連携講義に参加したことで、JAXA職員になってみたいという思いを抱 くようになり、新たな進路をみつける良いきっかけになったと思う。
(9)先週の授業ではJAXAがどんなことのためにロケット打ち上げられているのか、どんな仕事をしているのかというのが印象的でした。個人的にはJAXAは日本を代表する、宇宙開発機構なので、もはや絶大な権力を持っているものだと思っていましたが、JAXAが国からもらっている費用が設立当初より減っていると聞いて疑問に思いました。どうして国からもらえる費用は減っているのですか?よろしくお願いいたします。
(10)前回の講義をきいて、JAXAはほかのヨーロッパやアメリカのNASAに比べて、お金の面や人員の数の面で不利というか、劣っているということを知りました。その中で近年ではアメリカに負けない技術革新をおこない、昔はアメリカから技術を輸入してばかりいた日本がここ最近は逆にアメリカに技術を輸出していると知り、よりJAXAへの関心が沸いた。そこで質問なのですが、日本はアメリカに比べてどの分野で優れているのですか?
(11)ご講義ありがとうございました。柳川さんに対してのコメントで、「今後の宇宙開発はJAXAか民間企業のどちらが引っ張るべきか」をお聞きしましたが、今日のご講義から、辻さんは「今まで同様に技術開発はJAXAが、そしてJAXAの今までの努力を上手く利用して、宇宙開発や宇宙活動は民間企業が担うようになるべき」とお考えなのだと感じました(正確には少し違うかもしれませんが)。これは僕も同意見なのですが、欧米と比べて少なすぎる費用の事を考えると、やはり上のような考え方をするべきだと思いました。しかし、「数十年後にはJAXAがなくなっているかもしれない」というような発言には少し驚きました。
(12)今回の講義ではJAXAについてや、宇宙産業のこれからの課題について学ぶことができ大変有意義でした。中でも、今日先生が宇宙開発は国民生活向上のためにするもので、夢やロマンのために行っているのではないと強調しておられたのが印象に残っています。私たち一般人は、宇宙開発というと具体的なイメージがなかなか思い浮かばず、自分たちの生活とは無関係な遠い話だと思ってしまいがちなので実は実生活に役立っているのだということをもっと能動的に知っていく必要があると感じました。また、今まで私も宇宙に漠然とした関心は持っていましたが、私にとっての宇宙が天文か空間かもしくは文化的なものなのか考えたことがなかったので、私にとっての宇宙が何なのか考えるよいきっかけになりました。
(13)今回の講義で最も印象に残っていることは、これからのJAXAのあり方に関するところです。今までは、「宇宙」というものに対して漠然と夢やロマンチックさを抱いていた時代ですが、現在ではお話にもあったように実用化実証衛生や宇宙空間での実験による研究などがすすみかなりリアルなものとなってきています。それにより、今までは莫大な予算を投資してきた国家による宇宙開発だけでなく、民間の産業が重要になるというお話がありました。これには非常に納得し、刺激を受けたのですが、実現するには課題点もあると感じました。例えば、資金不足、宇宙開発の産業に対する認識の違い、また民間で行う過熱した宇宙開発による宇宙環境の汚染などが起こるのではと考えました。このような課題を解決するうえで、これまで先導してきたJAXAが宇宙開発の民間の必要性を個々の産業に対して示し、具体的な支援策(資金面、環境面)を考えることが必要であると感じました。
(14)辻さんのご講義を受けての疑問を一つと、意見を一つ述べたいと思います。
まずはご講義ありがとうございました。自分が思っていたよりもJAXA の世界的な立場が低かったというのが印象です。そこで疑問なのですが、JAXAは政府からの予算も産業売上高も低いと聞きました。なぜなのですか。お話の中でも「きぼう」に搭載されている日本独自の技術のことがありましたように、日本は優れた独自技術を持っています。この技術を他国に販売したり、技術を応用して産業に生かし、売上高を伸ばすことはできないのですか。そうすることで、JAXAは日本政府からの予算だけを頼りにすることなく、自らの運用資金で開発を続けることができるのではないでしょうか。
次に意見です。私は無知ながらもJAXA の存在意義は大きく、今後JAXAがなくなるなど考えられないと思っています。JAXAは他の組織ができないことを沢山することができます。例えば、宇宙飛行士、天文や科学などの研究者を目指す若者の育成、他の宇宙開発組織等との連携、宇宙の広報活動などです。具体的に理由を説明すると、宇宙の広報活動は、民間企業にとって義務ではなく、行う動機も薄いものです。利益に直結するとは考えにくく、将来の投資に近いものだからです。このように、民間企業は一点の突出した研究はできるかもしれませんが、宇宙に関する包括的な活動は規模的にも予算的にもできません。包括的な活動を行えるのはJAXAだけだと思います。以上が今回のコメントです。最後までお読みいただきありがとうございました。
(15)宇宙について興味がある、と言う言葉を私はよく使っていました。しかし辻さんのお話を聞いて、確かに、なんて分かりにくい表現なのだと感じました。改めて宇宙の何に興味があったのだろうと考えると、宇宙開発についてかと考えられました。辻さんは技術開発について興味があり、その延長としての宇宙開発技術のお仕事についているということで、そのような視点、切り口から宇宙と関わっている人もいて、それぞれ関わる方向は異なるのだなと感じました。JAXAのことについてだけでなく、より深い部分の説明もして下さったことで、大変貴重なお話が聞けてありがたかったです。辻さんのお話を踏まえて、自分は宇宙に対してどの視点を切り口として学びたいのかに注意し、JAXA訪問時だけでなくこれからの授業でも心に留めていきたいと思いました。
(16)これまでの活動は宇宙開発というよりも技術開発だったという見解は大変興味深いものでした。ただ、ぼんやりとイメージは理解できるのですが、宇宙開発と技術開発のハッキリした境界線が私には見えませんでした。技術開発を手段、宇宙開発を利用と言い換えてらっしゃいましたが、確かにロケットは宇宙にヒトやモノを運ぶ"手段"として考えるべきかもしれないと思うものの、気象衛星などの衛生は宇宙という地の利を人間の生活に利用しているので、宇宙開発と言えると私は思います。そう考えると今までの活動にも宇宙開発と呼べるものは多くあるように感じられますが、どうでしょうか。また、これから宇宙開発が民間に広まっていって、いずれはJAXAが無くなるかもしれないという話でしたが、JAXAは必要不可欠だろうと私は思います。宇宙開発というのは各プレイヤーがある程度同じ方向を向いて行わなければいけない分野だと思うので、参加する企業などを統括する機関が必要なはずです。そうなると、今よりもさらに公的な属性が強まっていって、宇宙開発を担当する省庁のような存在になっていくのかなと思います。全然知識がないのでイメージでモノを言っている面が多分にあるお恥ずかしい文章になってしまい申し訳ありません。大変興味深いご講義ありがとうございました。
(17)とてもためになる講義ありがとうございました。今まで宇宙はどんなもので、今後の宇宙開発の進歩など、とてもわくわくする話が多かったです。しかしそういったことだけではなく、現実的に予算の問題も深く絡み合っていることがよくわかりました。日本ももっと宇宙開発をしたいのにお金がない。とても悔しい問題だと思います。今後それが改善されれば嬉しいことですがそう簡単なことでもありません。宇宙開発という道に進むかもわからないし、そういった方面に貢献できるかもわかりません。しかし日本の全体的な予算や景気はこれからの私たちが作っていくものです。近くからは難しいかもしれませんが、間接的に宇宙開発のための予算に貢献できるよう頑張ろうと思います。
(18)今回の辻さんの講義を聞いて、宇宙開発がどこまで必要とされているのか、ということを考えました。日本の宇宙開発関係者の少なさや、予算の少なさ、ロケットの少なさを知りましたが、私は、日本の規模とアメリカやヨーロッパの規模を比べれば相応ではないかと思いました。しかし、日本がより高レベルの宇宙開発を率先して行おうとするなら、問題になるかもしれないと思います。そこで、日本で宇宙開発がどれほど必要とされているのか、と考えたのです。逆に、限られた予算と人数の中で、これだけの開発をしてきた日本のレベルの高さは誇れるものだと思います。宇宙開発に人や予算をより多く投資することで、さらに進んだ開発ができるのならば、必要な範囲で増やせればいい、と思いました。もちろん多ければいいというわけではないかもしれませんが。民間のロケットが増えていることについて、本当に安全なのか不安に思ってしまいます。改正JAXA法のように、適切な法律によって規制をかけるべきだと思いました。この度、貴重なお話を聞かせて頂き、本当にありがとうございました。
(19)先日はお忙しい中ご講演いただき誠にありがとうございます。JAXAが国益という観点のみで運営されているというのは知らなかったため、私が考えていた宇宙に対する夢を持ち活動しているという認識とのギャップを感じました。今後の進路について決断を迫られている3回生という立場としては、ではJAXAの職員の方々はなぜJAXAを選んだのか、どのような理念・目的を持ちJAXAで働いているのかという点が非常に気になるところです。民間においての宇宙開発、技術開発が今後重要となってくると思われますが、日本において民間の宇宙開発は盛んに行われているというわけではありません。そのため技術開発を行うのとは別に、宇宙産業のビジネスのノウハウを確立する必要があるのではないかと感じました。産業として確立することで、「宇宙開発はこういうことに利用できるのだから行う価値がある」という宇宙開発の意義も説明できるようになると思います。ここにおいて、いわゆる文系の人間が宇宙産業の確立を行うため、このような連携協議が行われているのだということの意味がきちんと理解できました。宇宙開発と一言で言っても内容は多岐にわたるため、その中でも民間に委譲しやすい部分の紹介を重点的に行うことで、民間での宇宙開発の取っ掛かりとなるのではないでしょうか。実際に他の国ではどのように民間での宇宙開発が行われているか学んでいきたいです。また最後のほうに仰っておられましたが、民間での宇宙開発が主流となった状況におけるJAXAの存在意義について辻さんはどう思われますか。私は、宇宙開発は国力や各国の覇権争いと直接結びついてきたという事情があるため完全に自由に宇宙開発を許可するのは危険であり、民間の開発を監督する組織が必要であると考えます。そうなるとJAXAは自身が開発を行うというよりも、開発部分は民営化し、民間企業をまとめるという部分に特化したほうがよいのではないかと感じました。今後の講義では、JAXAで働く目的、民間における宇宙開発、JAXAの存在意義の3点についてより深く掘り下げていきたいと考えています。
(20)今回の講義では主に日本の宇宙開発についてのお話をされましたが、その中で日本の宇宙開発にかける予算が他の国々と比べてかなり低いことに驚きました。ニュースでは日本の人工衛星や探査衛星の優秀さばかりが報道されるので、日本はアメリカやロシアなどとともに世界の宇宙開発事業を先導する立場だと思い込んでいましたが、他国との予算や打ち上げ回数の比較を見て、その規模は小さいものなのだと感じました。もちろん技術が他国に劣っているとは全く思いませんが、もっと力を注げばさらに高度で他分野に渡る研究が進むのではないかと、可能性の大きさを感じました。また、国家に代わって民間企業が宇宙開発に主体的に参加することについても関心を持ちました。日本には優れた技術を持つ企業が多くあり、さらに、個々の企業は各自の意思に基づいて自由な開発ができることを踏まえると、国家主体の開発に比べてより多面的に宇宙へアプローチすることができるのではないかと考えました。民間ができることは民間に任せ、国家にしかできないことは国家主導でやるというように役割を分担することでコスト面でも負担が軽減するのではないかと思いました。この、宇宙開発の主体をこれからどこに置いていくかという点についてJAXA側はどのように考えているのか是非知りたいです。
(21)JAXAについてや宇宙開発の基本なところを学べて、知識の浅い自分にとってとてもためになりました。JAXAとNASAの研究資金の違いに驚きましたが、国防省の援助がかなりあるとわかり納得しました。日本国防省などでは宇宙開発への支援とか何らかの関わりはないのでしょうか。また、宇宙開発の「手段」と「目的」について、私は個人的に、宇宙開発が進み未解明であったことが解明されたり、技術開発が進む過程をみて面白いと思っていただけでしたが、ただ技術開発するだけでは社会には役に立たず、生活に応用されて初めて宇宙開発の目的が達成されるというのが、当たり前のことながら認識できていなかったと感じました。これからは、どんな分野の職業に就くにせよ、そこから宇宙に携わる仕事ができる機会が増えていくのかなと感じました。
(22)「JAXAは10年後になくなってしまっているかもしれない」。現在JAXAが抱えている問題と世界の動向からして、このことが起こる可能性は高いと思われる。日本のJAXAは、アメリカ・ロシア・ヨーロッパと比べて職員の数も小規模で、財政も逼迫している。さらに、納税者への説明の難しさ(税金使ってるのに今目の前で苦しんでいる人を放置して未来のことにお金をかけるのか?)にうまく答えられないことも悩みである。また、世界の動向として、宇宙利用の民間化(民間企業によるロケット打ち上げ例、通信・放送業界、ベンチャー企業や大学による小型衛星の打ち上げなど)、「宇宙の常任理事国」だけでなく発展途上国による宇宙利用の増加がある。そのためJAXAはもしかしたら10年後にはなくなっているかもしれない。
宇宙空間が民間化すると「宇宙にどうやって国境線を引くか?」「宇宙空間の扱いに関するルールをどう決めるか?」という問題になっていくと考えられる。
まず「宇宙にどうやって国境線を引くか?」という問いの生まれた背景を説明する。
いままで宇宙空間は、誰のものでもない公共空間として、理性ある世界各国有数の機関によって平等に慎重に扱われてきた。誰のものでもない空間という感覚は一般人にとっては少し不思議なものである。宇宙空間が、私たち世界中の一般人がより気軽に利用できるものになれば、現在の地球の領土問題を見ても明らかなように、無限にある空間を「平和に利用しよう」という理論は当然通用しなくなる。もう1つの地球…どころではなく無限の領土登場といえる。領土問題が発生するのも時間の問題ではないかと思われるのだ。事故はもちろん、技術の盗用や、世界平和への反対など何らかの意図を持った人間によるISSの破壊、気に入らない他の衛星の破壊から戦争のようなものが起こる可能性もある。放置しておくと、ひいては、人間の過度な宇宙活動が他の惑星に影響を与えてしまい、地球が滅亡する可能性などもあるかもしれない。そのため、まずは国境線のようなものが求められるようになるのではないかと考える。その引き方は、地上のように一筋縄ではいかないだろう。科学技術の進歩も信じたい。
次に、「宇宙空間の扱いに関するルールをどう決めるか?」ということ。これは、宇宙開発機関の人間が率先して経験と知識を生かして作るべきであると考える。先に述べた国境線についても、もしかしたら対応できるかもしれない。これはJAXAがもし団体として立ちゆかなくなくなってしまったとしても、協力できることである。
地上では、これだけ長い歴史がありシステムも工夫されているにもかかわらず今もこんなにたくさんの犯罪や社会問題が発生しているように、宇宙上でも問題が発生することは当然だと考えられる。宇宙空間が完全に民間化してしまう前に、悪意を持った人が宇宙に入れないような検査方法、あるいは現在適応されている国際法の宇宙における犯罪に関する部分をより強化するなど、しっかりとした体制を作ることが何よりも大事だと思う。さらに、私たち民間人もリテラシーを持つことが大切なので、教育の中に「宇宙空間でのルール」や「宇宙における哲学」などの科目を将来的に作るべきだと思う。色々と考えさせられるプレゼンテーションでした。ありがとうございました。
(23)私は今まで、JAXAなどの宇宙開発の活動というのは、宇宙への夢、宇宙についてもっと知るためであると思っており、そうではなくて国家の平和・国民の利益のためである、ということを聞いて、意外に感じました。ずっと勘違いしていたことをそのまま言われ、申し訳なく感じました。宇宙開発が民間にゆだねられるようになってきたということを聞き、膨大なお金が必要な宇宙開発において、民間での活動はうまく進んでいくのだろうか、と思いました。
(24)僕は、昔から宇宙、特に天文や宇宙人に関することが好きで、なんで人間がこうして存在するのだろう、宇宙って何なんだろうという到底答えにたどり着かないことを考えるのも好きでしたし今も好きです。宇宙に関連するニュースや出来事には他のものよりも一層興味がわきます。大学でも何を勉強しようかと迷っていましたが、宇宙に関することなら興味が沸くので、宇宙人類学などのいわゆる文系からでもアプローチできる分野を勉強しようと決めていました。しかし今回の授業を聞いて、もっと身近もしくは宇宙とは関係がないようで関係のある分野を勉強しようかなと思い始めました。今回の授業の中で、宇宙開発にお金をかけるよりはもっと貧困などの現在進行形の問題にお金を使うほうがいいという議論があるということを改めて知りました。もちろん私自身は、宇宙開発に大賛成ですが、それはただ宇宙が好きだからなだけで、他の深刻な問題を考えていない上での賛成です。今後はそういった問題を勉強したうえで賛成だと言えるようになりたいと思います。もしかしたら反対意見を持つようになるかもしれませんが、それはそれでいいのかなと思います。今回講義は宇宙に関する知識を深めることはもちろん、自分の今後の進路を考えるきっかけを与えて頂きました。ありがとうございました。このような機会は滅多にないので、ひとつ聞きたいのですが、辻さんが読んだ中でこれはいいなと思った本はありますか。教えて頂きたいです。よろしくお願いします。
(25)今回の授業を聞いて、宇宙開発の目的は国家・国民の生活の向上や国家の生存競争であって、夢やロマンではないということに対してJAXAのような宇宙開発の現場で働く人とそれ以外の人との間に宇宙開発の捉え方に差があるように感じた。宇宙開発に関わりのない人にとれば宇宙開発が何に役立っているかを知る機会は身近にあまりなくそれよりもテレビで流れる宇宙飛行士やロケットのニュースのような夢のあるものとしての報道の方が目にする機会が多いように私は思う。宇宙開発は巨額の費用がかかり税金を使って行うのに失敗するとは何事だ、宇宙開発より優先されるべきことがあるという意見もあるが、納税者を説得するためには宇宙開発の夢やロマンといった面によってイメージを良くするとともに、宇宙開発が私たちの生活にどれほど貢献しているのかということを広めていくべきだと思う。また民間企業の参加によって宇宙開発が特殊なものではなくより身近な仕事であると感じられるのではないかと思う。
(26)本講義を聞いてJAXAはどのくらい決定権を持っているのかが気になった。講義内ではJAXAは様々な機関の下に属するような印象を受けたが、日本の宇宙開発や世界と協力しての宇宙開発においてどれほどJAXA自身が決定できるのか、そしてその決断におけるプロセスなども知りたいと思った。有人宇宙開発にはやはりロマンがあると思うのでそれについての人命のリスクなどについてももっと詳しく知りたいと感じた。
(27)今回の授業では事業や組織の成り立ち、今後の課題など様々な面からJAXAについて知ることができた。宇宙開発のバトンは国家から民間へ受け渡されていくことが必要ということについて、どれほどの期間で移行できるのかと疑問に思った。国家の管理姿勢がどうなるのか、日本が変革をする前には世界各国の体制も変化している気がする。また、宇宙利用の可能性について少し考えた。現状でも、衛星の打ち上げや通信や放送などの宇宙利用サービスは民間が行っているということだが、日本ではまだ市場の規模は小さいのではと感じる。対して、以前から国威発揚や版図拡大を国策として打ち出したアメリカは、宇宙関連市場が図抜けて大きく、既に民間企業によるロケット開発が高度なレベルに達していると先週の講義で紹介された(打ち上げ後に再利用可能なロケットなど)。国力の差を置いて考えても、宇宙開発の差はどれほど「宇宙」に前向きな投資を行えるかという点にかかっているし、舞台が宇宙利用に変わるとしてもそれは変わらない。むしろ国民に直接サービスという形で「宇宙」との関わりができるため、「宇宙」への理解が不可欠になると思う。財源の確保のためにも、解決しなければならない問題であり、民間の手に渡る前に、国家の助力がやはり必要な部分だと感じる。宇宙開発も宇宙利用も、長いスパンで見なければならないと思う。これから何世代先の子どもたちが主役になることを考えれば、教育カリキュラムへの介入も必要ではないか。今回の講義で、宇宙開発に着手してからまだ一世紀もたっていないことを再確認した。
(28)今まで宇宙開発を夢のある仕事だと思っていたので、それだけではないとわかってはいたものの、JAXAの方の口から夢やロマンでやってるのではないと聞いて、自分がいかに宇宙開発について曖昧に考えていたかを思い知りました。また、宇宙開発について、民間の関与する領域が広がっているということと、ロケットは民間企業が打ち上げるようになり、JAXAはあまり打ち上げなくなってきているということでしたが、その分JAXAでの活動は減ったということなのでしょうか?それとも他の活動が増えていくのでしょうか?とても興味を持ちました。
(29)これまで、JAXAについて、なんとなく「宇宙」についての研究を進めている組織、ぐらいの認識しか持っていなかったため、今回のJAXAを内側から説明してくださった講義は、今までにない視点をたくさん得ることができた。特に印象に残ったのは、宇宙開発の動機が国家としての生存競争にあると繰り返しておられた点だ。ISSや、宇宙は国家が所有する対象ではないと明言されている宇宙条約などの印象から、これまで国際協力を通して宇宙開発を行っているイメージが強く、「日本にとっての宇宙」という視点ではあまり考えたことなかった。そう考えてみると、そもそも宇宙開発が盛んに行われた理由に、ソ連とアメリカの冷戦があったように、宇宙というもの自体が争いの引き金にも、国際協力の要にもまりうるというのが興味深い。もちろん争いは起こらないことが一番よく、そのために宇宙法の整備も少しずつ進められているとは思うのだが、この先おっしゃっていたような民間の開発が始まった場合、民間が口を出せば、法整備に自分の有利な(または不利にならない)項目をできるだけ入れたいと思うのは当たり前であり、そうなると今以上に整備は困難になるように思われる。お話ではJAXAという組織自体なくなり得るということだったが、そのような法整備の分野など、民間では成しえない場でこそ活躍していただいて、できるだけ良い面ばかりを享受できる環境に近づけばいいなと思う。
(30)宇宙開発の現状について知ることが出来たのが良かったです。JAXAが日本に多くの支部を持っている点に驚きました!しかし、関東、九州などにはいくつか宇宙開発のセンターや基地があるようですが、関西にはオフィスひとつしかなかったことに小さな疑問を持ちました。関西にあまりそのような施設を作らないのは、土地の気候や値段などがやはり関係するのでしょうか?それとも、関西の現地に住む人々との話し合いなどの結果で作らない方向に決まっているのでしょうか?
また自分なりに調べてみるつもりです。
(31)新しいベンチャーなどが宇宙開発に介入してきていると言っていますが、最近私は宇宙葬について調べました。高額とは言っても一般的な人が出すことができるような値段で宇宙に遺灰を打ち上げているみたいですが、これだとどんどん宇宙ゴミが増えるような気がして規制がかかっているのかかかっていないのか気になりました。かかっているのならどの機関からかけられているのか教えて欲しいです。
(32)種子島にロケットの打ち上げ場所がある理由に関して、打ち上げ場所は赤道に近ければ近いほど良いとおっしゃっていたが、なぜなのか気になった。宇宙開発の目的が国民の生活向上のためであるということが納税者に理解されにくいのは、これからのJAXAを取り巻く環境において非常に厳しい問題だと感じた。今までの「宇宙開発」は宇宙に行くための「技術開発」であったとおっしゃっていたが、それは他のことに応用できる技術の開発とも捉えられるため、理解されやすかったかもしれない。しかしこれからは本当の意味での「宇宙開発」をする時代になり、その意義を問い直し、理解を求めなければならない。日本が宇宙開発をリードしていく国として力をつけていくために、国民が宇宙開発の重要性を認識できるようにしなければならないと感じた。
(33)今回の授業で、JAXAのとても現実的な部分がみえて、やはり欧米のような大きい予算が出ない状態での宇宙開発のための技術獲得は難しいのだなという印象を受けました。新しい動きとして、ロケット打ち上げの民間企業への委託が挙げられていましたが、日本では今でも、私たちのような一般人の人びとにはJAXAの活動内容や宇宙開発の関する知識がかなり乏しいのが現状だと思います。民間企業への委託のためにも、JAXAが持つ技術や知識、活動をより一般人や民間企業に普及していくことが必要になりのではないかと思いました。
(34)前回の講義を受けて、欧米と比較して、日本は人員、予算がともに少なく、これまでのロケットの打ち上げ回数も少ないことを知りましたが、辻さんがおっしゃっていたように、失敗することで改善し、より良いものになっていくため、日本はさらに宇宙開発に力を入れるべきであると思いました。税金を使っているため宇宙開発に対して批判的な人がいるのは当たり前ですが、新しいことをする際には批判はつきものであると思いました。未知な部分が多い宇宙を知ることは人類にとって必要なことであり、私たちはそのことを理解するべきであると思うので、そのためには積極的に宇宙に関する知識を人々に伝えていくことが必要になってくると思いました。
(35)ヨーロッパは幾つかの国で作られて、人数・政治・希望は日本と全く異なるので、比較するものではないと思う。日本は一つの国なので、一つの国の国と比較したら、ほぼの大体同じサイズの国より多くの金を出している。ロケットの上がる可能性は100%に及ばないが、その失敗したロケットのパイロットはどうなる?どのような物は安全を確保するためにあるか?特にアメリカの初期の宇宙発達は軍隊を中心としたが、ロシアの方は宇宙開発を国民のものとして見せようとした、そのために早く女性を宇宙に送った。その女性の回りの宣伝は彼女を一般人の中の一般人として見せ、彼女は宇宙に行くことになった前に工場で働いた。宣伝のためダッカかもしれないが、少なくロシアの宇宙開発の初期は完全に軍隊によって作られたのわけではない。
最後に少し陰謀的に聞こえるかもしれないが、国際Space Stationの予算の大部分はアメリカの軍隊から来ているを知って心配だ。本当に政治的にニュートラルかな?このような施設は一つの国にとって大き過ぎな権力を与える。特に世界の事情は悪化し、また世界大戦になった場合はよくない。このSpace Stationがニュートラルのはずなんだが、軍隊は何か入れ込んだら、アメリカだけの利になる可能性が大きい。しかも、アメリカは自分を勝手に「世界の保護者」にし、アメリカの利益を他の国の助けとして見せて、探っている。その軍隊も過去に許可なしで色々な実験等を行ったし、アメリカの政府は他の国の色々な情報を色々な手段で集めている。Space Stationのニュートラルさの保障はあるだろうか?アメリカには現在に他の国との協力は経済的であるが、事情が変わったら、どうなるだろう?よろしくお願いします。
(36)JAXAは独立した法人機関ではなく、政府の省庁の管轄の下にあり、政府が定めた国家戦略に従って活動する機関であるという話に関連して、JAXAの宇宙開発の目的は人類の夢やロマンを追求するためではなく、国家として日本が生存することが目的であるという話がありました。そのことを聞いて、やはり宇宙開発と国家間の勢力争い・権力争いには少なからず冷戦が終わった現在でも関連があることに気づかされました。日本国家がJAXAに与えた大きな二つの目標の一つに、他の国に頼らないで自国の力で宇宙開発を進めていくことができるように「自律性の確保」が掲げられていることにも、日本もアメリカに頼らないで国家としての威信を高めたいという意識があることを感じました。近年では米軍基地や集団的自衛権行使をめぐる日米安保保障条約関連の問題が物議を醸していますが、日本にとって軍事においてアメリカと関わり合いを持たないようにして一定の距離をとるということはかなり難しく、数年で実現されるものではないと思われます。しかし、「宇宙開発」という分野に焦点を当てると、「基地」や「集団的自衛権」といった批判的な声が出てくるものではなく、「科学」や「開発」といった一般の人々には肯定的に聞こえる分野で日本の自律性を守ることを日本政府は開始しているのだと感じました。そのことの善悪の問題はまた別にあると思いますが、現代においても宇宙開発が外交の一手段として有効であり、軍事とは一見関係ないように思われている中で利用されているとも考えられると思いました。一方で、中国をはじめとしてかつて宇宙産業には名を連ねていなかった新興国が新たに宇宙産業に介入してくることで、日本の立場を守るためにも独自性や自立性が求められた結果でもあると思いました。
(37)JAXAは独立した法人機関ではなく、政府の省庁の管轄の下にあり、政府が定めた国家戦略に従って活動する機関であるという話に関連して、JAXAの宇宙開発の目的は人類の夢やロマンを追求するためではなく、国家として日本が生存することが目的であるという話がありました。そのことを聞いて、やはり宇宙開発と国家間の勢力争い・権力争いには少なからず冷戦が終わった現在でも関連があることに気づかされました。日本国家がJAXAに与えた大きな二つの目標の一つに、他の国に頼らないで自国の力で宇宙開発を進めていくことができるように「自律性の確保」が掲げられていることにも、日本もアメリカに頼らないで国家としての威信を高めたいという意識があることを感じました。近年では米軍基地や集団的自衛権行使をめぐる日米安保保障条約関連の問題が物議を醸していますが、日本にとって軍事においてアメリカと関わり合いを持たないようにして一定の距離をとるということはかなり難しく、数年で実現されるものではないと思われます。しかし、「宇宙開発」という分野に焦点を当てると、「基地」や「集団的自衛権」といった批判的な声が出てくるものではなく、「科学」や「開発」といった一般の人々には肯定的に聞こえる分野で日本の自律性を守ることを日本政府は開始しているのだと感じました。そのことの善悪の問題はまた別にあると思いますが、現代においても宇宙開発が外交の一手段として有効であり、軍事とは一見関係ないように思われている中で利用されているとも考えられると思いました。一方で、中国をはじめとしてかつて宇宙産業には名を連ねていなかった新興国が新たに宇宙産業に介入してくることで、日本の立場を守るためにも独自性や自立性が求められた結果でもあると思いました。
(38)日本の宇宙開発の目的として、国民生活を豊かにすること、国家として強くなること、と挙げられていましたが、この目的は、私の知る限りでは、現在の日本の宇宙開発も同じ方向に向いているように感じます。おっしゃっていましたが、理系学問の研究では、その目的や最終目標が何か、というのは悩むところだと思います。宇宙の実用開発というのを聞いてGPSが思い浮かんだのですが、どのような装置なのか、その装置に寿命はないのか、など、GPSの詳しい仕組みについて知りたいと思いました。国家の関与する領域が狭まり、民間の関与する領域がひろまったことによって、予算が削られる他にはどんな影響があるのだろうか、と思いました。
(39)宇宙に関することは、政府間協定があったり、宇宙基本法やJAXA法が存在したりと、現状ではやはり日本政府が先導しているけれど、授業を聞いて、まだ日本の宇宙開発には余地があることが分かった。しかし、日本の財政状況は現在良いとは言えず、政府が宇宙開発費に多額を割くということは難しいと考えられる。なのでやはり、これからは民間企業も進んで宇宙開発費に参加することが日本の宇宙開発を促進するだろうと思う。現在日本には多くのノウハウを持つJAXAがあるため、民間企業と協力し合うことで宇宙関連人員も増え、より宇宙開発が進んでいくのではないだろうか。
(40)JAXAという組織について、その理念や詳しい活動内容など幅広く知ることができた。中でも改めて認識したのが、JAXAとは日本政府のもとにおかれた機関であり、その目的は、映画などに描かれがちな宇宙に対する憧れや夢といったものではなく、国民生活の向上や産業の振興や国際協力といった現実的なものであるということだ。正直、元々持っていたイメージではJAXAはもっと自立した機関であり、その活動内容も比較的自由性のあるものだと考えていた。しかし、実際のところJAXAの活動に関しては法律も存在し、政府の握る裁量も大きいということを講義で学んだ。宇宙開発やそれにともなう技術・研究には莫大な費用がかかるのであり、だからこそ皆が納得のできる活動であるべきなのだと改めて納得した。ただ、活動理念は現実的なものであれ、その成果はこれから先、国民や世界の人々の生活を大きく変えるかもしれないものであり、その意味では個人的にはやはり夢や希望のある事業だと感じる。1つ1つが大変な時間と労力をかけられた事業であり、その結果1つが大きな意味を持ちうること、そして今までに集積された各分野の最先端の技術や知識が集結している場所であることを考えると、人類の歴史や地球の未来に何よりも大きな影響を与えうる機関であると思う。その意味では、講義の最後にもあったように民間からの新しい動きがもっと活発になってほしいと思う。それほど大きな可能性がある産業であれば、もっと幅広い分野の技術や研究を活かしていく価値はあるだろうし、逆に我々の生活に還元されることも多くなるのではないか。一言に宇宙といっても関連する産業は様々であり、多様なアプローチ方法が存在する。様々な分野の企業が大小関わらず宇宙開発,研究に参画していけるような社会になっていけばと思う。
(41)今回の講義では、JAXAを取り巻く環境の変化など宇宙開発に関する現実問題を知ることができる貴重な機会であった。宇宙というと、どうしても「夢やロマン」を抱きやすいが実際は厳しい環境の中限られた予算で、今できることをして何とか成果を残そうと、JAXAの方達は必死なのだということがよく分かった。辻さんのお話の中で印象的であったのは、辻さんがJAXAの存在意義に疑問を持ち葛藤しながら仕事をしてきたとおっしゃっていた部分である。今まで、日本で宇宙開発をしているのはJAXAだというイメージが強かったが、実際にはJAXAは宇宙開発のための技術の開発が主で、民間の関与が大きくなってきているという。これからもそのような位置関係が続くと、納税者にとってたくさんの税金を使いながらも分かりやすい成果を得られていないJAXAと自社の資本で宇宙利用に向けて研究をすすめる勢いのある民間会社があれば、民間の方を応援したくなるであろうと思う。しかしJAXAの研究は歴史があり、また地球の将来を見据えた長期的なものであるし、
小型衛星などの新技術もあるので、まだまだ存在意義はあると思う。現実問題を分かった上で今後の日本全体の宇宙開発に興味を持っていようと思う。
(42)前回の講義をきいて、JAXAはほかのヨーロッパやアメリカのNASAに比べて、お金の面や人員の数の面で不利というか、劣っているということを知りました。その中で近年ではアメリカに負けない技術革新をおこない、昔はアメリカから技術を輸入してばかりいた日本がここ最近は逆にアメリカに技術を輸出していると知り、よりJAXAへの関心が沸いた。そこで質問なのですが、日本はアメリカに比べてどの分野で優れているのですか?
(43)先週の授業ではJAXAがどんなことのためにロケット打ち上げられているのか、どんな仕事をしているのかというのが印象的でした。個人的にはJAXAは日本を代表する、宇宙開発機構なので、もはや絶大な権力を持っているものだと思っていましたが、JAXAが国からもらっている費用が設立当初より減っていると聞いて疑問に思いました。どうして国からもらえる費用は減っているのですか?よろしくお願いいたします。
(44)JAXAはNASAや欧州と比べると、人割り当てられる予算が極端に少ないという話があったが、私はその原因として、人的資源の少なさがあると思う。人的資源不足の1つの理由として、宇宙開発に特化した知識を学べる大学が少ないこともあると思う。しかしそれ以前に、宇宙に関する職はあこがれの職であることは確かだが、そういった職に就くまでの具体的な道のりが他の職業に比べて分かりづらく、また宇宙飛行士以外のJAXA職員はどのような業務を行っているのか、など具体的なイメージがわきづらいことが問題であると感じる。そのために、この神戸大学とJAXAの連携講義のような講義を他の大学でも行って、例えば文 系がJAXA職員として働くにはどのような学部を出るのがよいのか、どのような分野を学べばよいのかなどの情報を伝えたり、また進路がまだ定 まっていない高校生に対して講演を行うことで興味を持ってもらうなど、認知度を上げることが必要であると感じる。私個人としては、この連携講義に参加したことで、JAXA職員になってみたいという思いを抱 くようになり、新たな進路をみつける良いきっかけになったと思う。
加持講師(2016年5月31日)
(1)私も高校時代から全ての技術の発展は、戦争で大きく進んでいるから戦争って善
か悪か考えなさいという議題を出されることが多くテクノロジーと軍とか戦争について考えてきたので宇宙産業を軍と捉えることは自分にはスッと入ってきた。今回話してくれた中で、冒頭らへん、JAXA職員の採用の話とか文部科学省と経済産業省とJAXAの立ち位置の話とか、本当に職員の方でないときけない話で興味深かった。JAXAから経済産業省に出向とおっしゃってましたが、この場合どちら側についている意識なのかが気になったので教えて欲しいです。また宇宙ゴミの規制とか宇宙に関する法律とか世界で一括にまとめるような流れとかは起こってないのですか?
(2)ここでしか聞けない!というような裏の話が盛りだくさんでとても面白かったです。ありがとうございました。質問なのですが、超小型衛星を複数打ち上げて1日1回全陸地を撮影するビジネスについての話で「例えば北朝鮮に動きがあったときに軍に画像を売る」と例を挙げていらっしゃいましたが、その場合価格設定はどうなるのでしょうか。安全保障に関わる情報である以上、軍は何としても情報を手に入れたいでしょうし、しようと思えば売り手は際限なく値を吊り上げられる気がします。こういう情報にも適正価格というものが存在するのでしょうか。宇宙産業が民間におりていくことは発展には欠かせないことだと思いますが、宇宙と安全保障が切っても切れない関係にある以上、不安要素も数多く存在するように思われてなりません。事前の法整備や、事業毎に厳しくルールを設定する必要性を感じました。
(3)1週間前に日本の宇宙開発について調べてプレゼンをしたので、今回は幾らかの予備知識を持って講義を受けることができました。その中で疑問に思ったことがあります。宇宙産業の動向が、先進国企業による新興国市場獲得の競争にある中、日本はトップの三菱電機でも世界では19位という競争率の低さが印象的でした。どうして日本は他の先進国に遅れを取っているのでしょうか。本当に競争力に乏しいのでしょうか、それともそもそも新興国市場の獲得にそれほど積極的ではないのでしょうか。また、日本は欧州に比べて宇宙機器産業の官需依存が高いのはなぜでしょうか。今回は、JAXAのことだけでなく日本と世界の宇宙産業という全体的な現状を知ることができ、JAXAに見学する直前というタイミングでとても参考になりました。
(4)先日はお忙しい中ご講演をしていただき、誠にありがとうございました。いくつかわからなかった点がございましたので、質問させていただきます。
①日本政府は、民間の宇宙産業参入を奨励しているのか?またそのために予算を割くのか?
―宇宙産業で用いられている技術や情報は国家防衛と密接に関わっていることを踏まえると、宇宙産業の発展は民間による国家機密の漏えいやそれによる国際関係の悪化という危険性を孕んでいると思います。特に宇宙庁の構想が実現しJAXAも国家防衛の一端を担うことになると、JAXAとしてもこのような民間の危険性は無視できないのではないでしょうか。もちろん関連法律の成立・改定を進めリスクを最小限に抑えようとしているとは思いますが、日本の宇宙産業の現状を考慮すると、政府が宇宙産業に投資をしてもアメリカや欧州ほど利益を上げることができるとはあまり思えません。政府としては宇宙産業の発展に対しどのような姿勢なのか教えていただきたいです。
②もし奨励しているならば、政府は具体的にどのような政策を行うのか?
③宇宙産業の内訳はインフラ整備よりも風下の使用産業(情報産業)が圧倒的に多いとあったが、宇宙開発の技術が発展するためにはインフラの部分を強化しないといけないのではないか?
―JAXAとしては、今はとにかく民間の宇宙産業参入による宇宙産業の発展が第一であり、その中身はあまり気にしていないのでしょうか。
④「今のところJAXAが超小型衛星を使用する予定はない」とおっしゃっていたが、それはなぜか?
―お話の中では超小型衛星は打ち上げを含めた低コストや短納期のため最新技術を導入できるとあり、それは衛星を製造する際には大きなメリットになると感じました。そのような超小型衛星を導入しないのはなぜでしょうか。
⑤将来民間における宇宙産業が成熟した際におけるJAXAの存在意義をどう考えるか。
―民間における宇宙開発の必要性はどんどんと高まっていると思います。では将来、宇宙開発の主体が民間に移行した時、JAXAの果たす役割は何なのか。加持さんのお考えをお聞かせ願います。
以上5つが質問となります。お忙しいところ恐縮ですが、加持さんのご意見をお聞かせくださいますようお願い申し上げます。
(5)今回の講義の中で印象に残ったこととして、アメリカと日本の社会体制の違いが宇宙産業にも見られる、という点である。アメリカは実験に失敗してもすぐに次に動けるのに対して、日本においては失敗をするとそのための書類作成や対策に時間がかかり、なかなか次に動けないという現状である。これは、宇宙産業をはじめとして今後開発を進めていく分野において、様々な企業が積極的に挑戦できる環境を整えることは非常に重要であると感じた。そのためには、日本でもよりベンチャー企業などにも協力を求め、個々の企業が小型で低価格のものの開発を進める必要があると感じる。
(6)政府側の視点から見たJAXAの現状はとても興味深かったです。民間企業の宇宙産業への参入によって、今後JAXAの存在意義はどのように変化していくのでしょうか。政府と民間企業をつなぐ媒体になってしまうのでしょうか。
(7)今回は宇宙産業に関する話でとても興味深かったです。宇宙産業は将来性が見込まれるためにそのスタートアップに資金が集まりやすいというのは納得がいきました。この講義をとるまで正直、自分の日常生活において宇宙産業の恩恵をあまり感じていなかったのですが、何回か講義を受けたことで、開発そのものに最先端の技術が用いられるため科学の発展という意味でもとても恩恵があるのだと学びました。開発には多大な資金がかかるため、多くの国民の理解と認知が必要になってくると思います。ですが以前の私のように、今はまだ宇宙産業についてよくわからず、そういったものに多額の資金を投じることに反対する人が多くいるのが現状だと思います。今回の授業を通して、より多くの人たちが宇宙産業について知り、その在り方を考えることが大切だと感じました。
(8)JAXAや、世界の宇宙関連の話も聞きたいですが、実際のところ、加持さんがしてくれたように、JAXAの方々が考えてることや、問題点についても気になります。今回、このようなすごく興味深い話を聞かせて頂き、ありがとうございました。私は、宇宙の民間利用の話をこれまでの講義で聞いてきて、その安全性や規則について疑問を持っていました。それを、詳しく話してくださって少しすっきりしました。また、少し関連のないことですが、加持さんのプレゼンの力、尊敬します。あまり大勢の前で講義することがないとおっしゃっていたのに、どこで身につけた力なのか、と思いました。私も見習います。
(9)加持さん、この度はご講義ありがとうございました。非常に現実的な観点から、日本と他国の宇宙産業について学ぶことができました。日米の宇宙産業における民間委託の度合いに違いがあることが一番興味深かったです。講義の中でもたくさんのアメリカ民間企業の宇宙関連技術の例を見せていただきましたが、アメリカの民間企業のレベルは本当に高いと思いました。なによりあれだけのことをやってみせるチャレンジ精神がすごいと思いました。しかし日本の民間企業はアメリカほどの業績を上げていません。日本の企業にもアメリカと同等、もしくはそれ以上のことができる力があると信じているので、そういった民間企業がもっと宇宙開発・利用に参加できるような土壌作りが必要なのかなと思いました。加持さんが面接官をやられているとのことなので1つ質問なのですが、JAXAで働くには今からどのようなことをしていったらよいでしょうか。宇宙に関連する仕事に就きたくて、その大きな目標の1つとしてJAXAがあります。英語力を高めるなどは当たり前だとして、その他にするべきことはあるでしょうか。非常に大雑把な質問で申し訳ありません。
(10)宇宙開発利用の始まりは、ナチスドイツのロケット開発や、国家の威信をかけてアメリカとソ連が開発競争を行ったという歴史を示して加持さんがお話しされたように、いつも軍事利用を目的として宇宙の開発利用は進められてきたものであり、常に国家の安全保障と深く関連しているものであると思っていました。しかし、日本の宇宙開発利用については、当初は国家の安全保障はその目的に組み込まれておらず、ごく最近の、2008年に宇宙基本法が制定された際に日本においても安全保障が宇宙開発利用の軸とされたということには驚きました。常に日本はアメリカの経済力や技術力を追いかける形で宇宙開発を進めてきたという日本独自の開発におけるスタイルが、安全保障と比較的結びつきにくかったと考えることもできると思いましたが、一方で、戦後日本では軍隊や武器を保有しないことが憲法で宣言され、自衛隊についても戦後直後から現在に至るまで物議がやむことのない日本社会において、産業を軍事力と結びつけることはタブーとされるため、もし仮に日本の宇宙産業が軍事と大きな関わりを持っていたとしてもそれを一般に公表することはできることではないと思いました。宇宙基本法が制定されたのは現在の安倍政権ではなく野田氏が総理大臣であった2008年のことですが、この法律が制定された当時も「宇宙産業を軍事的に利用することを可能にする法律である」という批判がなされたようです。安倍政権が発足して後、集団的自衛権が認められたことによって日本全体が軍事について敏感になっている現在、JAXAが安全保障を軸として活動していくことには妨げとなることも出てくるのではないかと思いました。例えば、反対世論などです。この点について実際には反対の声などはあるのでしょうか、また、加持さんはどのようにお考えでしょうか。
また、JAXAが国家組織の下に動く組織であるという性質を持つ以上、国の方針に逆らって活動や研究を進めることはできませんが、政府の一存で宇宙産業が左右されないようにという点でも、やはり民間の宇宙産業への参入は期待されるものだと思いました。実際に、JAXAは政府の意向をそのまま受け取って支持されたとおりにしか動けない組織なのでしょうか。それとも、JAXA側にも提案したり政府の指示を拒否したりする権利は与えられているのでしょうか。以上2点について、ご回答いただければ幸いです。
(11)宇宙産業の維持・発展のために必要なものとして、ロケット打ち上げの際の保険など、実践的な国内の法整備が挙げられていたが、以前の授業で、宇宙国際法がなかなか進んでいないということを聞いた。自国の産業の発展のことを考えたら、法を整備して民間の参入を促すのがよいというのはわかるのだが、各国がよりどころとなる国際法がないままに、ばらばらに宇宙に関する法を作っていけば、自国の法を守るために、よりいっそう国際法の整備が難しくなるのではないかと思った。
(12)宇宙開発と産業の話でした。僕が1番衝撃的だった話は国の経済に占める宇宙産業の割合があまりにも少ないことでした。宇宙開発で得られた新しい技術は僕たちの生活の中にどんどん生かされていっていると思っていたがまだまだ生かされていないのかなと思った。また日本が宇宙開発を世界各国に並んで進めていくためには日本経済における宇宙産業の占める割合はもっと大きくならねばならないし、国ももっと多くの予算をつぎ込むべきだと思う。宇宙開発による技術の発展は国防にもつながるし国民生活の技術的向上、更には日本国としての国力の誇示にもなると思う。だから日本は国としてもっと予算を宇宙開発に使い、国民の意思としても宇宙産業を発展させていくべきだと思う。
(13)とても面白いご講義ありがとうございました。宇宙開発には技術的な問題だけでなく予算や設備の問題も絡むこと、高度な技術を開発してもそれを安くユーザーに提供できることが必要であることがわかりました。アメリカは新たなプロジェクトにどんどんチャレンジし失敗してもまたすぐに再チャレンジすることができる。しかし日本はその予算を組み失敗の原因を考え報告し、分析や計画や報告、その許可を待ったりなどしているうちにあっという間に数年が経ってしまい新たなプロジェクトを素早く効率的に行なうことが難しいということがわかりました。技術的に優れているのにそれはとても勿体無く悔しいことだと思いました。我々が普段使っているgoogleマップやGPS昨日など、毎日普通に無料で使い慣れ親しんできた機能にも宇宙の技術が深く関係しており、とても高度で大きな技術から成るものを我々は無料で利用できてきることはとても素晴らしいことだと思いました。
(14)宇宙産業は主に政府、官需に依存しており、コストが高いことが、宇宙利用のすそ野の拡大の障害であるということで、低コストで提供することのできる超小型衛星に期待が高まっているということがわかりました。そんな期待されていて、低価格の超小型衛星が、現在投資に対する資金回収のめどが立たずにビジネスとして不透明であるというのはなぜなんだろうと感じました。低価格で、広い範囲に提供することが期待されているということで、ビジネスとして進めていく価値のあるものなのではないかと思いました。また、アメリカを中心として宇宙産業に挑戦しているベンチャー企業がどんどん出てきているということで、今後宇宙産業はどんどん活性化し、進化していくのかなあと思いました。
(15)経済産業省からJAXAに来たという経歴を持つ加持さんだからこその観点の講義だった。アメリカではベンチャー企業が宇宙産業において重要な位置にあるが、日本ではまだそのような傾向は薄い。しかし企業が宇宙産業に参加できるということは、テロなどのリスクもどうしても増やしててしまうことなので、慎重に考えるということも大切なのだと感じた。また、欧米と日本での法改正(事前・事後)の違いも興味深かった。欧米の「事前に動く」という考え方は、宇宙産業を発展させるということにおいて重要なのではないかと思う。また、そこに日米の発展の差も生まれてくるのではないかと思った。
(16)宇宙開発においても、核兵器と同じように米ソの開発競争がその発展に大きく関わっているのが印象的でした。1990年代くらいまでは、「技術を持っていること」に重きをおいたハードパワーの時代だということでしたが、その後の「技術を使っていくこと」が大事になったソフトパワーの時代になってからは、実際に多く開発を進めて使っていくことで、技術的に革新はあったのでしょうか?
また日本の宇宙開発の、宇宙機器の分野において、専用メーカーがなく、主要プレーヤーは企業の1分野であるということで、専用メーカーがないことで不都合があったりはしないのかということが気になりました。
(17)今回の講義において、宇宙産業がより発展するために必要なこととして価値や価格などが挙げられていたが、私が一番必要であると考えたのは価値である。やはり値段が高くとも、価値のあるものであれば利用したいと思う企業は増える。特に日本が推進すべきは人工衛星を用いた災害資源ではないだろうか。日本は言わずと知れた災害大国であり、災害には免疫があるが、それでもやはり大地震などが起こるとかなりの被害が出る。そういった被災地の観測を通して、復興支援ができれば国内での需要も高まってくるのではないかと私は考えている。
(18)今日の授業では宇宙開発を行うベンチャー企業の成長の早さが印象に残った。ベンチャー企業は国の機関ではないため一度失敗してもまたすぐに動き出せるというのは大きなメリットだと思う。一方でJAXAのような税金を使って事業を行う機関は失敗することに対してどうしても敏感になりやすくなると思う。したがって日本の宇宙開発のさらなる発展のためにはベンチャー企業のような一般の企業の参入が必要だと感じた。しかし一方で宇宙開発を民間企業が行うことにはデメリットもあるのではないかと思う。宇宙開発は例えばロケットのように軍事産業と繋がりがあるものである。したがって民間企業が参入した場合にきちんと規制しておかなければ宇宙開発を軍事利用に悪用するかもしれないという危険性がある。日本は何かを起こすためには法律を変えることはなく何かが起きてから法律を変えるとおっしゃっていたが、宇宙開発に多くの民間企業が参入することを見込むと法律をあらかじめ作る必要があると思った。
(19)民間の衛星利用について興味があり、アメリカの事情も知ることができ、面白かったです。宇宙経由でのみ可能であり需要のある産業やサービスが、今後日本でも一般的になるのではないかと感じました。一方、アメリカに比べ日本は新しい事業に保守的であり、法改正など、利便性を優先して柔軟に変えていく風土を、見習いたいとも思いました。
(20)ご自身が以前経産省にいらっしゃったということで、その立場からのお話が聴けて大変興味深かったです。宇宙開発は軍事目的から始まっているということでしたが、アメリカが莫大な予算をそこにつぎ込めるのも、軍隊を持たない日本とは違い、納税者である国民からの理解を得やすいからだろうと思いました。ただ、GPSを利用して敵の居場所を調べるなどといった利用の仕方を知り、単純かもしれませんが、宇宙戦争がいつか勃発しないか心配になりました。相手の国の人工衛星を壊してデータを送れなくしてしまった方が有利ではないかと考えたからです。そういう可能性は実際ないのでしょうか。
(21)加持さんにご講義していただき、なぜ宇宙産業の成長率が高いのか、なぜ宇宙のスタートアップに資金が集まるのか、MicroSATは宇宙利用のすそのを広げるか、という始めに提起された問題について理解することができました。宇宙開発というと、やはり夢のようなきらきらとしたイメージを持ちますが、軍事利用が始まりという事実を知り、現実味を感じました。しかし、始まりは軍事利用だとしても、現在は一般の生活や医療などへの貢献へと目的がシフトされ、平和利用されているのならばよい方向に向かっていると捉えてよいのではないかと思います。今後、宇宙開発の技術の向上が戦争の兵器の威力強化に繋がらないことを祈ります。宇宙開発研究と軍事技術研究は紙一重という新しい視点を持つことができました。
(22)歴史を見ていくと、世界の宇宙開発は1950年代から始まった冷戦期の米ソの宇宙開発競争によって大きく発展したと言えることが改めてわかりました。では、特に超小型衛生技術はいつ頃から本格化したのでしょうか?また超小型衛生技術は人件費などが減るためコストが低く抑えられるというお話でしたが、その小型化の過程でかなりかかったであろう研究費などの分を差し引いても超小型衛生技術は低コストと言えるのでしょうか?
(23)加持さんのお話は宇宙開発のこれからの可能性を感じられる、楽しい講義であった。中でも民間参入や新技術の試用を行うことのできる超小型衛星に興味を引かれた。そこで1つ純粋な疑問が生まれたのだが、この先各国や民間の企業が数多くの衛星を打ち上げることが予想されるが、衛星のルートの打ち合わせをしていないと衛星同士がぶつかってしまうなどのトラブルは起こらないのだろうか。
(24)講義の最初に三つの問題定義がありましたが、そのうちの一つで、MICRO SAT は宇宙開発のすそ野をひろげるか?というのがありましたが、これは国によると思った。アメリカなどの宇宙産業が強いところは、超小型化に伴うロケットなどの価格の低下によりより挑戦的、アグレッシブに宇宙開発を展開できると思った。しかし新興国はすそ野をあまり広げられないのでは?と思った。宇宙産業はコストがかかる割にその成果、見返りが得られにくい産業であるとおっしゃっていたので、いくら小型化により価格が下がっても大々的に宇宙開発を展開するのは困難だと考えました。
(25)宇宙産業の成長率が高いこと、また宇宙のスタートアップに資金が集まること、小型衛星MicroSATがすそ野を広げることを中心にお話していただきました。私が特に気になったのが、日本の宇宙開発利用についてです。お話であったように、日本はガヴァメント・ミリタリーではなくキャッチアップとしての宇宙開発の利用を行っていましたが、昔は夢のような宇宙の開発、今は宇宙基本法なども定められて外交と安全保障政策と密接になっているとおっしゃっていましたが、その夢のような宇宙の開発をしていた時代には、資金はしっかり集まっていたのか、なぜ日本はこれほどまでに成長できたのかが少し疑問でした。また、ひとみの例で30億円が飛んでしまうという事も起こりうる中で、大型ロケットを飛ばし続けるのか、または超小型衛星を利用するのか、今後の動向も気になりました。個人的な意見のお話はとても面白かったです。
(26)印象深かった点
①「New space」と「Old space」は対立するのではなく、協働し始めていること
②宇宙における法律は、アメリカのルールと同じ感じになること
③対中関係は慎重であること
コメント:
「民間企業とJAXAの関係」
今までのJAXA職員さんの講義によると、従来JAXAやNASAなど国の機関が宇宙開発に関して活動してきたが、最近では民間企業の宇宙利用が盛んになる将来が見えているという。この多様化により、今まで国によって完全に管理されていたものに混沌が訪れる可能性があり、少し心配になる。JAXAアメリカのベンチャー企業ら「New space」と大手企業ら「Old space」が一部協働し始めているという動きからみて、JAXAなどの機関と民間企業も、協働できると考える。しかし、一部では分担すべきところもあると考える。例えば、加持さんの話によるとmicroSATという超小型衛星の開発はJAXAなどの大型機関では好まれない。そのため、民間の小企業や大学などが今後担っていくことになるかもしれない。仕事分担する部分と協働する部分を考えれば、民間企業の暴走などで混沌状態に陥る前に、安心できる未来を迎えられるように思う。
ご講演面白かったです。ありがとうございました!
(27)前回の講義でのなぜ宇宙のスタートアップに資金があつまるのかの部分について、日本は他の先進国に比べて宇宙開発の資金、人員が少なく、また、国家予算を使っているため、失敗すると世間から非難を浴びてしまい、開発が慎重になっていると学んだのですが、一般の人が宇宙旅行に行けるようにして、資金を集めることが1つの解決策になるのではないかと思います。自ら志願して資金を出してでも宇宙旅行に行きたい人は必ずいると思いますし、そういった資金の集め方は国家予算を使うよりは非難も少ないと思いました。そして、僕が気になったのはJAXAでは資金を増やすために何か対策をしているのか、ということです。前回の授業は本当に興味深いもので、インターネットでは知ることのできない情報もあってよかったです。
(28)前回、プレ発表で自分の担当した部分について、JAXAの職員さんから直接お話を聞けたのでよかった。アメリカのissへの補給船ロケットについての話題です。それが近年失敗つづきである、ということをわたしはテレビやネットなどのメディアによって知り、さらに調べて発表したのですが、''失敗''ということが大きく取り上げられており、アメリカの委託企業がどのような開発を行っているか、どんなロケットを作っているのか、さらに、特にどのような点に優れており実績を持っているのか、ということが詳しく調べることが出来ていませんでした。今回の講義で、確かにここ最近失敗が続いていても、NASAに委託されるだけの実績と力が充分にある企業であることがわかりました。
(29)なぜ宇宙のスタートアップに資金が集まるのか、考えてみた。宇宙産業は、私たちにとっては常に新しい発見である。それに加え、現在、地球上における様々な問題を解決する上で、宇宙に希望を見出しているとも考えられる。そのため、周りからの期待も高く、夢を持った投資家たちからの資金が集まっていると言える。
(30)今回の講義では、普段自分で調べるには少しとっつきにくい、経済的・政治的視点からみた宇宙開発について教えていただきました。あまり興味がない分野だとはじめは思っていたのですが、なかなか公表されないような考察もありとても興味深かったです。はじめに宇宙開発は安全保障や軍事開発のために始まったということについて、私はまさに「宇宙開発に夢を抱いている人」だったので、ちょっとショックもありましたが、だからこそ、競争が激しく進み、これほど大金がかかる分野でここまで宇宙開発が進んできたのだと思いました。また、日本の宇宙開発について、前回プレゼン発表をしたときに、「日本はロケット打ち上げ回数が少ないのに世界でも高い成功率を誇る」という内容で発表を作ったのですが、逆に言えば予算が少ないせいでロケット打ち上げなどの新たな試みができない状況なんだと改めて理解しました。自分で理解していなかった点が解消されたこともあり、経済面や、外交として宇宙開発を見るのも面白いと思いました。
(31)NASAなどは民間の企業の力をうまく利用して、宇宙への技術を高める方向にある。しかし、JAXAや日本は宇宙開発を国家的プロジェクトとして、民間のベンチャー企業との協力に消極的だ。私はやはり宇宙のみならず開発全般はもっとフランクなものになるべきだと思う。消極的、保守的な開発は至極効率の悪いことだと思う。日本が宇宙においてさらなる地位向上を目指すには国家の威信というものも大事ではあるがプライドすてでもベンチャーのフットワークの軽さを重宝するべきだと思う。
(32)疑問:
①日本の法律は何か起きてからできる、アメリカは先に法律ができるとおっしゃっていましたが、その原因は何ですか?
②国としてロケットを売り出すということがあるが、その際に政治的な戦略は関係するのか?
③宇宙産業において、民間の流れが大きくなってきているとのことだが、その中でJAXAはどのような役割を担っていこうとするのか?
(33)加持さんの話を聞き、なぜ日本の宇宙産業の市場規模は小さいのかという疑問をもった。 私なりに出した答えとして、日本は市場の8割を官需が占め、政府がどれだけ資金を投入するか で市場規模が大きく変わるのに対して、高度な宇宙開発技術を持つことは、軍事力を高めることにつながるという考えから、大きな軍事力を持たないという建前を持つ日本は政府としてはなかなか資金を投入できないのではないかということである。そのため、市場規模を大きくするためにはやはり民需の割合を高めることが必須だと感じた。また、別の単純な疑問として、10年前の技術が使われているひとみの運用が失敗したが、今後は短納期で製造でき最新の技術を使える超小型衛星の開発・運用にシフトしていくのかという疑問をもった。
(34)ひとみの打ち上げ失敗に関して技術レベルが10年前のもの打ち上げるため、最新の技術を取り入れられていないことで失敗が起こるという話が印象に残りました。そこでいくつか疑問を持ったので質問させて頂きます。10年前のものを打ち上げることに関して、何か対策はないのでしょうか?例えば、10年前のものとはいえ、不安要素があれば最新の技術を導入してそれを補うということは難しいのでしょうか?また、10年前のものと分かった上で打ち上げを行うことに、不安などはないのでしょうか?よろしくお願い致します。講義して頂きありがとうございました。
(35)先日はお忙しいなか貴重なお話をありがとうございました。授業後に個人的に質問をさせて頂いた者です。そのときにも少し話したように、私自身防衛産業の輸出、国内活性化について非常に興味を持っております。2014年に防衛装備移転三原則となったあと、政府は国内防衛装備を海外にも積極的に輸出し始めているなかで、『民間利用』『パッケージ輸出』の相反するように見える二つの観点が特に印象的でした。一見相反するしくみというのは、パッケージ輸出を推し進める上では、寡占市場のなかで国家と結び付きの強い限られた企業に託した方がスムーズだと思うからです。そういったなかで、今後JAXAは、民間をとりまとめる働きを担うのかなと思いました。アメリカの中小企業が成功している例からも我々は国内産業のあり方を学べるため、アメリカの研究も必要不可欠だろうと思いました。一つ疑問であるのは、今寡占企業である三菱重厚、川崎重厚なども、防衛産業の割合はごくわずかです。海外のように日本も防衛産業専門企業が必要なのかどうか、その点に関して日本の中小、ベンチャー企業のあり方についてお話を聞きたいなと思いました。
(36)多くの画像や表は紹介されたがその中の多くはあまりにも小さく、前に座ったのに、何も読めなかった。後ろの人はなおさら。このような表を見たら多くの情報があるなと考えてしまうが、何も読めないため、あまりあらわす意味ないと感じた。日本はフランスに人工衛星を売ったと言ったが、その理由は何か。フランスが衛星作れないか、日本の衛星の方は優れているか。優れているなら、どの点で。多くの異なるプロジェクトが持ち上げられて、面白かったが、情報量は少し少なく感じた。宇宙開発の初期は速かったのは誇りのせいでと言われたら、ロシアの宇宙の初めの女性宇宙飛行士について政府の人がそう言った。アメリカ人の女性の方はロシア人の女性より早く宇宙飛行士になるのはロシア人の女性の恥となる。結果的に、ロシア人の女性宇宙飛行士は10年ぐらいでアメリカの女性宇宙飛行士より早かった。後、日本とかは色々な国の保護にかかわる情報をアメリカから買っていると言ったが、それを他の国から手に入れるのは安全かなと。特にその国との関係は悪くなったら、
(37)日本の宇宙産業の規模が、他の産業に比べてとても小さいという点が印象に残った。宇宙産業というと、莫大な費用がかかっていてとても大きい事業のように思いがちだが、日本では、まだ参入している民間企業も少数であり、産業としては小さいものなのだと実感した。しかし、世界的に見ると、アメリカなどの宇宙産業に力を入れる国では今後も多くの企業が新たな技術やサービスを生み出していくだろうし、新興国も次々と宇宙産業に参入しつつある。優れた技術をたくさん持っている一方で宇宙産業がまだ小さい日本は、とても勿体無いことをしているのではないかと感じてしまう。優良な技術をより広く活用するためにも、さらなる技術の革新を図るためにも、より多くの民間企業が宇宙産業に参入してほしいと思った。企業が宇宙産業を手がけるようになることで、企業の可能性はさらに広がり、宇宙利用の可能性もさらに広がるのではないか。そして、宇宙が一部の機関の専門分野でなくなれば、経済や産業や文化は、世界的に大きく変化を見せるだろうし、もしかしたらイギリスの産業革命のような、人類の歴史を大きく変えるようなものになるかもしれない。
(38)ナショナル・セキュリティーの必要性の高まりの中、宇宙産業の成長率は著しいものになっているが、産業社会における利益創出に対するスピード感とJAXA及び国家の事業推進や体制整備に対するスピード感には大きなズレがある印象である。今後数年間のあいだ、官需依存性の高い日本の宇宙開発利用から、民間主導に移行することは本当に可能なのであろうか。
筑波宇宙センター見学(2016年6月4日)
(1)今回の筑波見学では、非常に貴重な経験を得ることができた。運用棟においては実際にきぼうとの連絡を司っている場所をみることができ、想像の世界ではなくリアルなものとして感じることができた。改装されたのち、一般にも公開されるということで、今後このように宇宙や宇宙開発を身近に感じられる施設などを可能な限り一般の人にも公開することで、国民の宇宙開発に対する理解を得るきっかけにもなると感じた。また養成棟では、宇宙飛行士に必要な資質として、知識や語学力だけでなく、社会性やユーモアの重要性をお話しいただいた。今後それらを兼ね備えている人で、文系の学部を卒業した人にも宇宙飛行士になる枠は設けられないのか、と感じた。そうすることで、今までとは異なる宇宙開発における新しい視点も生まれるのでは、と思う。
(2)辻さんを初めとして、引率いただいたJAXA職員の皆様ありがとうございました。
私は宇宙兄弟という漫画がとても好きなので漫画に出てきた場所を色々見学してとても興奮しました。そこで質問です。宇宙飛行士の試験の時に、職員さんが意地悪で宇宙飛行士候補者を試すことがあると聞きました。たとえば漫画では一人が命令されて試験室の物品を壊したりというシーンがありましたが、そのように試験の予期せぬ問題を漫画で公表して大丈夫だったのでしょうか。試験受験者がハプニングが起きることを知っていたらもし何かハプニングが起きても、パニックになることなく対処されてしまいませんか?漫画でこのような試験内容を公表してよかったのか疑問です。また、世界の宇宙飛行士の選抜方法も面白そうなので調べてみたいです。見学、本当に楽しかったです。ありがとうございました。
(3)フライトディレクターの方が働いている現場などを生で見れたことで、宇宙開発事業というのがリアリティをもって感じられるようになり、非常に貴重な体験でした。運用棟で説明で、問題が発生した時はモニターの字が黄色になったり赤色になったりするとのことでしたが、どれくらいの頻度でそのような問題が発生し、その際の対応はどのような体系で行われるのかが気になりましたまた、宇宙飛行士選抜試験についての説明で「全員採用したいくらい優秀だったが都合上それはできなかった」と仰っていましたが、そうやって落とされた方々で再度試験を受けにくる人が多いのか、また多少なりとも優先されるのかという疑問を持ちました。
(4)管制室でリアルタイムにISSやNASAと交信している様子を見て、実際にどのように日本が世界の宇宙開発に関わっているのか、断片的ですが知ることができました。今までは、日本時間とISSの時間が違うことなど考えたこともなく、宇宙飛行士の生活時間に合わせてJAXAの皆さんも仕事をされていることをここでしっかり認識することができました。そこでは、ISSでの共同実験を他国とだけでなく日本の企業ともタイアップしていることも学び、これについてもう少し調べてみたいと思いました。また、宇宙飛行士養成棟では宇宙に行くために宇宙飛行士が行っている様々な特殊な訓練を知り、新鮮に驚いたとともに、宇宙という環境がいかに過酷なものなのかを目の当たりにしました。これを受けて、宇宙飛行士はどのくらいの期間訓練を積むのか、帰還した後も訓練を続けるのか疑問に思いました。さらに、若田さんのように何度も宇宙へ行く人もいれば一回しか行かない人もいることから、宇宙から戻ってきた後宇宙飛行士は何をするのかということも気になりました。最後に見た展示では、具体的にどのような衛星が飛んでいるのか知り、ロケットなどのスケールの大きさも実感しました。やはり実際に見るのと学校で講義を聴くのとでは感じることも議論に思うことも全然違うと思いました。
(5)JAXAに実際に行ってみて、宇宙産業の具体的なイメージがはっきりしました。JAXAの職員の方による実際の宇宙飛行士の選抜試験に関する話を聞いて、頭のよさや体の丈夫さだけでなくユーモアやコミュニケーション能力が高く要求されることには驚きました。また職員の方が話していただいたJAXAに関する話と加持さんのお話しでは違いがあったことが興味深かったです。
(6)この施設を訪れたのは2回目だったが、授業で様々なことを学んだことで前回とは違う視点をもって見学できたのがよかった。私の班はロケットについて調べていたので、ロケットの模型が展示してある場所ではロケットの大きさの推移を目で感じることができた。また、今回の見学を通して、改めて宇宙飛行士という職業の大変さが感じられた。選抜試験では様々な難題が出され、何事も動揺せずに解決する能力が求められるというがそのような能力はなかなか身につくものではないので、合格者のすごさを感じた。身体にかかる負担も相当なものである中、それぞれの使命を背負って宇宙で働いている宇宙飛行士の皆さんにもっと感謝しなければならないと思った。
(7)この度、初めてJAXAの施設に行き、JAXAの方々から説明を受けながら施設をまわることができ、本当に貴重な経験をさせて頂きました。日本の宇宙食を買って帰りましたが、海外の宇宙飛行士も日本のものを食べたくたるくらいなのなら、海外の宇宙食がどんなものかも食べてみたいと思いました。宇宙飛行士になる前に受ける訓練の施設についても様々教えて頂きました。もちろん全部を見たわけではないですが、頭を少し低くして寝転ぶとか、擬似的に無重力空間を感じるための機械とか、こんなにいろんな種類のことをしなくてはいけないのか、こんな方法があったのか、と何度も驚きました。歴代の日本の宇宙飛行士の説明を聞いて、ユーモアのテストが興味深かったです。自分がそんな課題を出されたら何もできない気がして、とっさの判断が出来るようにならないといけないなと思いました。前にも少し思ったことですか、様々な言語がある中で、英語はわかりますが、なぜロシア語を覚えるべきなのだろうと疑問に思いました。本当にありがとうございました。
(8)このたびはJAXA施設の見学という貴重な体験をさせていただき、誠にありがとうございます。なかなか普段では経験できないことですので、よい刺激になりました。
今回の見学でいくつか疑問に思われたことがありますのでご質問させていただきます。
まず一つ目は、ISSの管理についてです。管制室を見学させていただいたときにNASAの管制室の映像が映っておりましたが、それはISSの管理のリーダーがNASAであるからだと推測します。しかしISSは様々な国が共同で運営している場所であるのに、どうしてNASAが主体となっているのでしょうか。またNASAが主体であることに他国からの不満はないのでしょうか。どのようにISSを管理しているのか、もう少し具体的に教えていただけると嬉しいです。
二つ目は宇宙飛行士の交流と国際関係についてです。宇宙食の説明の際に「他の国の宇宙飛行士が日本の宇宙食を食べてしまった」というお話がありましたが、ISSでこのようなトラブルがあった場合、それが国際関係に影響を与えるということはあるのでしょうか。また、逆に国際関係があまり良くない国の宇宙飛行士は共同で活動を行う際にも少しギクシャクしてしまうのでしょうか。しかし国際関係がいちいち活動に反映されていたら、宇宙開発はうまく進まなくなってしまいます。また有人だけでなく、ロケットや衛星の開発など宇宙開発全般において、他国と共同で行う際に政治的な側面からの影響があるのかどうか教えていただきたいです。以上2点が質問となります。ご回答よろしくお願い致します。
話は変わりますが、訓練棟での説明の際に東日本大震災の影響で実験や訓練に使用していたプールが破損してしまい、現在はNASAなど他の国の施設を借りているという話を聞き、東日本大震災の影響がこんなところにまで及んでいるのかと驚きました。しかし他国の助けがあって差し障りなく活動が行われているという事実を知り、改めて協力や助け合いの必要性を感じました。現在はそれぞれの国で宇宙開発の機関があり、それぞれが適宜協力し合って宇宙開発を進めているというのが現状ですが、いつか国に関係なく宇宙開発を行う組織が設立されるといいなと感じました。民間に宇宙開発が移行すると国はあまり関係がないようになると思いますので、今後の民間の発展にも期待したいです。
(9)実際にJAXA宇宙センターに訪問することができ、また山口さんなどJAXA職員の方に直接説明をして頂いて、非常にいい経験になりました。しかし、話を受動的に聞くだけだったので、もう少し質問ができたらなおよかったと思いました。
(10)宇宙飛行士養成所でのお話が興味深かった。そもそも大学院を卒業した理系で、かつ英語での任務が難なくこなせるほどに頭脳明晰であること、肉体的な健康、閉鎖環境で多数の困難に遭っても、戦略をたて、それを解決していこうとする姿勢を持ち続ける精神力、かつ1分間で人を笑わせることのできるほどの社会性など、もはや意図的な努力で得られるものを超えているように思う。技術の発達もすばらしく、日本以外の宇宙飛行士にとられるほどおいしい日本の宇宙の宇宙食や、無重力空間でも肩や首の部分が上がってこない船内活動用の服など、すべてのお話に感動した。しかし、これを生かすことのできるのは、先ほどの条件を満たした中でもさらに優秀な選ばれたメンバーがいてこそで、これはこの先、技術がどれだけ発展したとしても、量産することはできないだろう。また、数年たてば民間の宇宙旅行が夢ではなくなるという話があるが、ミッションなどは行わないにしても、移動はそれほど広い環境ではできないだろうし、体になんらかの負荷がかかることはまちがいないが、その点についてはどのように民間の旅行者の線引きをしていくのか、なにか考えられているのかどうか疑問に思う。
(11)日本の実験棟「きぼう」の管制塔で勤務する職員の方々には高いスキルが求められ、強い集中力が必要だということが、実際に見学してみてわかりました。私たちが見学した時間帯は国際宇宙ステーションでは宇宙飛行士たちは眠っている時間だったので管制塔で仕事をしている人も3人だけでしたが、活動時間になると非常に忙しくなるのだろうなと思いました。また、モニターにはNASAの管制塔の様子が映し出されており、そこから出される指示が誰に向けて出されているものであるかということを常に意識して聞いていなければならないというのは本当に大変な業務だと思いました。一方、あの巨大な「きぼう」を運用、監視したり、NASAとやり取りしたりするのに、思ったよりは少ない人員、小さな部屋で業務が行われていると感じました。もっとたくさんの人が管制塔にはいるのかと思いましたが、作業用の席もそれほど多くはなかったように感じました。訓練等のほうでは、東日本大震災の影響で訓練用のプールが損壊し、使用できなくなっていることを初めて知り、JAXAも震災の被害を少なからず受けていることが分かりました。そのプールが修復されるということは、次の宇宙飛行士が募集されるということでもあるのかなと思いました。
全体を通じて、やはり日本の宇宙産業の規模が3000億円程度であるということが筑波宇宙センター全体に現れていたようにも思います。JAXAの施設は機密事項も多いため、一般の人に公開できるものは非常に少ないのかなと思いましたが、これからもっと民間が宇宙産業に参入すれば、技術面でも、商業面でももっと日本の宇宙産業は成長する余地があるということを宇宙センターに行って感じました。私たちのほかにも、たくさんの一般の人がバスを貸し切ってJAXAの施設を見学に来ていましたが、予算がもっとつけば一般の人に見せる部分も今以上に充実させることができると思いました。その点についてはJAXAでも民間でも取り組むことのできる分野だと思いますので、この分野に関しても民間の参入が期待できるのではないかと思いました。
(12)運用棟の管制室には、宇宙からの中継映像や、異状がないかどうか確認する画面などの大きなモニターがあり、まさに私が想像していたような「宇宙の最前線」という感じだった。きぼうで有人活動が行われていない間もJAXAの管制官の方々はモニターに向かっており、「何も見逃してはいけない」というような緊迫感があった。
養成棟では、「宇宙飛行士」という仕事をより近くで感じることができた。宇宙飛行士の方が宇宙食を紹介するビデオでは、宇宙飛行士同士の仲の良さが印象的だった。また、宇宙飛行士になるために経験する、圧力や重力の負荷をかける装置は並大抵の人間では耐えられるものではなさそうだった。やはり宇宙飛行士となる人間はそれだけの負荷に耐えうる、極めて非日常的な訓練を受けているということだろうと思った。宇宙空間内では血液が頭の方に集まって顔が丸くなり、手足が細くなるという話を聞いても、やはりその超非日常感が感じられた。また、宇宙服の中は低圧になっているが、その圧力に関しても現在開発が進められているということを聞き、宇宙服の開発という観点からも調べてみたいなと思った。宇宙技術だけでなく、宇宙での「衣食住」に関心を持つことができた。
(13)まず、きぼうの管制室をみることができて感動しました。シフトとはいえ、私たちが見学した時間に、管制室に3人しか人がいなかったこと、また棟に入ったすぐそこに管制室があることに衝撃を受けました。また、養成棟で、宇宙飛行士選抜のことに触れられましたが、私が少し調べたところ、宇宙飛行士の募集、選抜は行う時期が「何年に一度」ということではなかったように思えたのですが、募集をかけるタイミングは、どのような時なのでしょうか?また、JAXAで1度に抱えられる宇宙飛行士の人数に上限はありますか?
(14)今回短い間ではあったがつくばの宇宙センターを見学したことで講義を受けるだけでは分からないJAXAの中身を知ることができた。特に宇宙飛行士の訓練等では宇宙飛行士の選抜の際のエピソードなども聞けて興味深かった。宇宙飛行士は知力・体力・精神力のそろった人であるとわかった。また事前学習のプレゼンで調べた人工衛星の模型を見ることができ調べるだけではイメージがつかなかったも衛星がどんなものであるか分かった。今回の見学の中でJAXAの方が管制室のパソコンが古いため一新すると言っていたことと宇宙飛行士が訓練する巨大なプールが震災で壊れたため使えなくなったとおっしゃっていたが、JAXAの管制室ではとても重要な情報を扱っているのにもかかわらずパソコンが最新のものではないというのが意外だった。またプールについても壊れたなら新しいのをつくらいのだろうかということが疑問であった。このことの理由はJAXAが国の予算を使っているためあまり自由に予算を使うことができないのではないかと思う。
(15)筑波宇宙センター見学へ行き、普段は見れないような施設まで見学できてとても貴重な経験ができたと思う。特に関心を持ったのは宇宙服である。まずはその値段に驚いた。高くても1000万円程度であろうと思っていたが、13億円もするとのことであった。また、重さも120㎏と想像していたよりはるかに大きい値であった。しかし、地上では考えられないような気圧の変化や重力に耐え抜くためにはそれだけの費用、そして重量がかかることは納得であった。また、フライトディレクターになるためにはTOEICのスコアが900点以上必要であると知り、英語の重要性も感じた。宇宙開発においては、各国での研究はもちろんであるが、他国とコミュニケーションをとりながら研究を進めていくことが不可欠であると実感した。この宇宙センターの見学はかなり貴重で有意義であった。ここで学んだことと今後の講義を次回のプレゼンに活かしていきたいと思う。
(16)今回はとても貴重な経験ができました。事前学習で宇宙飛行士について調べたので、
実物を見ることで理解が深まりました。文献では分からない現地の空気を感じられたのが一番の収穫です。最先端というイメージがあり、設備などもそうであるかと思っていましたが、同時に国の事業でもあるという面が強く、意外にも簡素であったのが印象的でした。
(17)管制室があんなにも近い場所にあったことに驚きました。大きなスクリーンで色々書いてあったけど、大事な情報が漏洩してしまうことはないのかが心配になった。セキュリティ的に大丈夫なのでしょうか。また、管制室にいる人たちが、いっぺんに10~15ch聞いてると聞いて本当に驚いた。また、宇宙服を着て船外活動を行うときなどに窒素を追い出さないといけないため酸素を2時間ほど吸うとかも普通に調べてはでてこない情報だった。大西さんが一人オペラをした話は本で読んだことがあったので、説明してくださった方はもしかして本の作者なのかな?と思った。やはり入り口にある宇宙服を見たときがすごくテンションが 上がる瞬間だった。
(18)日本の宇宙開発の現場を垣間見ることができて感動しました。「きぼう」の管制室の大きなモニターには、時折リアルタイムのものではない画像が映し出されていましたが、それを写すのはなぜなのでしょうか。また、展示スペースの衛星の多くは金色の薄そうな何かで覆われていましたが、あれは何の素材で、何のために貼られているものですか?ぱっと見ではアルミホイルのような、簡単に破けてしまいそうなものに見えたのでとても気になりました。
(19)見学時間はあっという間でしたが、実際に宇宙と連絡を取り合っている部屋を見学させていただいたり、宇宙飛行士の訓練の内容をお話していただいて、アニメの宇宙兄弟で見ていた様子をより身近に感じることができました。宇宙飛行士選抜のエピソードなど、とても面白かったです。技術や有能さだけではなく、ユーモアも求められる要素の一つであるというのは、宇宙飛行士に限ったことではないだろうなと思いました。社会に出ていく上で人間性も磨いていかなくてはいけないなと感じました。人工衛星ひとみについてお話を伺いたいと思っていましたが質問し損ねてしまったのが心残りでした。お忙しい中ありがとうございました。
(20)運用棟で見た数々のスクリーンは想像していたよりも古く少しがっかりした。それでも改装されると聞き、次に見に来るのが楽しみになった。実験棟の宇宙飛行士の選抜試験で使うキャビネットのようなものに入ってみたかった。宇宙飛行士になることは本当に大変なことなのだと知った。
(21)筑波の宇宙センターに行って実際に運用棟や養成棟に入って、大学で講義を聞いているだけでは体験できない貴重な体験をすることができました。最初の運用棟で、実際に通信を行っているところで、働いている姿を見ることできたというのが、すごく印象に残りました。何人もの人と通信して、何人もの声を聞かなければいけないということで、とても集中力や気力のいる、大変な仕事であると感じました。わたしたちが行ったときはまだ宇宙飛行士のかたが起きていないときであったので、そこは少し残念であると思いました。また、養成棟で宇宙飛行士の選抜の話を聞いて、実際に宇宙の実験棟と同じくらいの部屋で七日間生活をする選抜があるという話を聞き、常に監視された中生活するという緊張感の中で、選抜される人はどのような様子で、どのように考えているのだろう、と思いました。また、ユーモアをためすような試験があるということが、とても興味深く感じ、印象に残りました。
(22)JAXAの運用棟での見学で、15人の会話が飛び交う中で自分あての会話をキャッチして仕事をするといっていてJAXAは理系の分野だと思っていたけど、言語や、情報の交信などの文化的な知識も必要だと思い完全な文系、理系ではなく、ユーティリティーな能力が求められているんだなと思った。
(23)筑波のJAXAにお邪魔させていただき、非常に貴重なお話や見学をすることができました。特に、”きぼう”と通信を取る部屋では、今まで全然知らなかったことばかりでした。J-flight ディレクターは10局くらいを聞き流し、自分に必要な話だけすぐに返答すると言っていましたが、まるで聖徳太子のような技術をもって仕事をこなしているようにさえ思えました。また、宇宙飛行士になるための訓練やテストのハードさ、日本の宇宙開発のレベルの高さなど、実際にJAXAに行ってこそ実感するものばかりでした。JAXAの施設だけでなく、JAXAの方々のお話全て面白く、貴重な体験をさせてもらったと思います。これを踏まえて、これからの授業も宇宙開発への理解を深めて行きたいと思います。
(24)最初に訪れたきぼうの管理棟では、フライトディレクターの能力の高さに驚く。1人で5個ほどのパソコンを操作し、英語で15チャンネル以上の連絡を取捨選択しながら同時に聞き、反応しているという。次に訪れた宇宙飛行士訓練棟では、新しい知識をたくさん教わった。中でも、日本のみが開発しているという「宇宙Tシャツ」は興味深く、無重力状態でも形がきれいで、汗をかいても臭わないという特殊な素材であるという。1枚10万円と聞いた。このTシャツの仕組みと民間利用についてもう少し勉強してみたい。また、山口さんはやはり宇宙飛行士のトレーナーなだけあり、宇宙飛行士に必要な要素を持っていた。ユーモアもあった。宇宙飛行士の面接で突然聞かれるという一発芸、わたしも持っておいた方がいいのかもしれない。
(25)私は以前高校の修学旅行でも一度筑波宇宙センターを訪れたことがあり、今回の訪問でも当時と同じ施設を見学させていただきました。かつてはよくわからないまま見学していたところもありましたが、今回は事前に多少知識を入れていたおかげで、それぞれの設備がどのような役割を持つものかある程度理解しながら見ることができました。とくに展示館「スペースドーム」では、HⅡ-Aロケットの模型などをはじめ事前に調べていたもののモデルを見たことで、よりイメージがはっきりしたものになりました。また、はじめに入れていただいた官制室?ではリアルタイムで管理を行っている様子を見ることができ、興味深かったです。この訪問を通し、有人宇宙開発以外の宇宙にかかわる側面についてすこし知識を得ることができ、宇宙開発について視野が広がったように思えます。自分が宇宙開発とかかわりながら仕事をするにはどのようにアプローチしていけばいいか考えていきたいと思いました。
(26)JAXA訪問を終えて、今までの講義や発表のなかで聞いてきたものを実際に自分の目で見ることができて、とても良い経験になりました。特に、宇宙飛行士を選抜する際に実際に使われた器具を見ながら説明していただいたときに、宇宙飛行士になるためには体の強さ、知性に加えて協調性、ユーモアなどの要素が必要になることを聞きました。実際選抜されるときにも宇宙を想定した共同生活をするというテストもあるということに驚きました。
(27)JAXAの施設は私が予想していた以上に質素なものであった。建設から10年以上が経過しているということもあるが、国家てきな機関の施設があまり派手ではないのは驚きであった。しかし、それは同時に宇宙を身近なものにも感じさせてくれた。衛星の運用はさながら電車の運行管理のようであった。彼らも宇宙という大きなものにたいしても質素に地道に向き合っているのだと感じた。宇宙飛行士選抜は想像以上に過酷なものだとおもった。白いパズルはどこでやっても苦痛なのに、閉鎖空間であのようなことをされると気がおかしくなるのは当たり前だ。宇宙ではそれと比べ物にならないほど過酷だと考えると、やはり宇宙飛行士は天才なんだなとおもった。
(28)「きぼう」の運用管制室や宇宙飛行士の養成棟を見学させて頂き、自分で今までネットなどで調べていたときよりもずっと今実際に行われている宇宙開発を身近に感じた。運用管制室見学時は、宇宙飛行士が寝ている時間で運用管制員の人は少なかったが、それはつまり日本時間の夜中に宇宙と通信して仕事をしなければならないということであり不規則で大変な仕事だと思った。今までは宇宙飛行士になるための大変さや人が宇宙に行くという大変さに注目してきたが、管制員の方達のように地上でも並々ならぬ苦労があって宇宙開発が成り立っているのだと感じた。
管制員の方々は15ものチャンネルを聞きながら自分に向けられているものを聞き分け、判断を下すという話を聞いて驚いたが、もう少し聞くチャンネルを分担するなどして管制員の負担を減らすことはできないのだろうかと思った。
(29)一番印象に残ったのは「きぼう」の観測のところです。今後にPCなども変わるとのことですが、どのようなものになるのかとかが気になりました。他国との連絡を取りに当たって、機械面でも何か配慮したりするのか。実際に働いているところであったり、働いている人をみれたりして、良かったです。これからもどんどん学んでいきたいです。
(30)筑波を訪れてみて印象に残ったのは自分がグループ発表のときに調べていたロケットの展示です。実際に模型がありそのどれもを知っていたので知らないで展示をみるよりも何倍も楽しめました。また、実際に衛星を管理する部屋で宇宙の様子が写るパネルを見たときは緊張感というのか何とも言えない不思議な感覚がありました。またヤクルトとの連携事業など事前のグループ発表の時に調べていなかったないようについても知ることができて勉強になりましたし、宇宙開発の事業は一見するとほかの事業との関わりもそんなにないように思えましたがいろんな事業と連携していることにおどろきました。宇宙飛行士選抜のテストの話や訓練の話などは特に興味深かったです。
(31)今回つくばのJAXAに見学に行って、実際に施設を見て説明を聞くことで最先端の現場を知ることができました。なかでも、小さな共同生活空間で1週間生活するテストで「みんなを笑わせて下さい。」というおもしろい課題があると聞きましたが、宇宙飛行士の選抜について、私たちに説明して頂いたいくつかの試験項目以外にも、全部あるいはほとんどの試験項目は過去問みたいな感じで事前に宇宙飛行士志望者に教えられているのかも知りたいと思いました。
(32)この度は、筑波宇宙センターにお招き頂きありがとうございました。訪れて実際に見学した中で、6cm傾いたベッドで宇宙を体感出来るというものが印象に残りました。具体的にどのような計算によって6cmという数値を導き出したのか気になります。また、訓練の場所も外からですが実際に見てみて、思ったより部屋の中が広いように感じました。ネットなどで「閉鎖的な空間」と表現されていたので、狭い空間をイメージしていたからかもしれません。訓練所のように、実際の宇宙船も、ある程度の身動きは取れる広さがあるのでしょうか?実際に訪れて、さまざまな知識を得ることができました。本当にありがとうございました。
(33)今回の研修での一番の印象は、宇宙飛行士を支える分野があまりにも多様であるということです。機械 食品 衣類 訓練 通信者 、支えている人や分野が見えないところに沢山ある。それをすべて知ることはできないですが、それを強く感じることができた研修でした。有人宇宙開発、宇宙飛行士に対しては批判的、弱腰の日本政府ですが、この研修を見て私は宇宙飛行士にしかできない研究や仕事があるとみんなが信じているからこそここまでの協力体制が整っていると思いました。今後数十年後の宇宙飛行士のあり方がどうなのか想像はつきませんが、有人宇宙開発が衰退していくのはあまりにも残念です。有人宇宙開発についてJAXAとしてはどのような見解を持っておられるのか少しお話を聞けたらと思います。
(34)最初の施設の中に窓の奥の部屋の説明された時、それを見えない人は全く中身を想像付かないまま聞いていた。確かに、同時に皆そこで立てないが、最初皆になんとなくの状態を見せて欲しかった。そうしたら、話を聞きながら見えなくても、少なくても何となく何について話しているかわかる。その施設は男女差別をしないと言われた。それは確かにいいものが、それはどこでもの当り前のはずだと思うので。各一人当たりに3つの画面ぐらいがあるように見えると思ったが、その画面が具体的に何に使われているか。三つも必要か。大きい画面と違うものが見えるよね。匂いをしない服は民間にも人気が出来そう。確かに、今一着当たりの値段は10万円だが、大量生産になったら、より安くできるようになるではないか。そうしようとしない理由があるのか。特に運動服として人気になれ、JAXAはパテントを持っているなら儲かるだろうと思う。最後の展覧会はとても良かった。情報は2ヶ国語で書かれて、いくつかのインタラクティブな提示品があった。しかし、時間が少し短かったと感じた。特に、情報を読もうとしたら、全く足りていない。後、たぶん言語のせいで、その中の衛星は本物かどうかわからなかった。そして、そのキラキラ布は何か気になった。衛星は本当にそれ履かせれているか。それは何の働きを果たすか。その他に、色々な宇宙飛行士の個人的な話を聞かせてもらったことはとても良かったと思った。この様な情報は他に手に入れないし、宇宙飛行士をより身近に見てしまう。
(35)まず、つくば宇宙センターで本物の仕事場を見て、リアルタイムの宇宙の映像が見られたことで、初めて宇宙開発とはどんなものかが実感できました。そして宇宙飛行士になるための試験の話が非常に興味深いものでした。閉鎖空間で監視された上で生活するという試験があると聞きましたが、その試験を受けて頭がおかしくなってしまった人はいなかったのでしょうか。想像を絶するほど大変な訓練を受けたからこそ、宇宙飛行士の方々は宇宙からの映像で楽しそうに笑っていられるのだと思いました。
(36)宇宙と聞くとやはり華やかな世界を想像してしまう。しかし、この講義を通して実際JAXAが、産業社会および日本経済に宇宙開発分野からどのように関わっているのかを学んだ上で、つくばの宇宙センターを見学すると、世間一般ではやはり、宇宙開発に対し多少なりともバイアスがあるのは否めない。大切なのは宇宙に行くことではなく、宇宙空間で何をするのかである。そして、その宇宙空間でしていることが、私たちの生活にどのように還元されているのかを知ることで、これからのJAXAと世間との関わりに新たな展望も現れるのではないだろうか。
(37)これまでは話で聴くだけだった宇宙開発・研究の現場を目の前で見ることができてとても感動した。自分たちで訪れることで、ここで実際に宇宙飛行士が訓練をしているだとか、いま目の前で国際宇宙ステーションの監視をしているだとかいった、生の情報、生の現場を目にすることができ、それによって宇宙というものに対する距離感はより縮まった。また、展示を見て模型などでその大きさや複雑さを実感し、改めて宇宙開発という事業の巨大さに直面した。自分は文系であり、宇宙に関して専門的な知識もないままこの授業を履修したが、宇宙開発や産業について知れば知るほどそれらを身近に感じていく一方で、逆にその規模の大きさや関わる人や技術の多さに圧倒されていっている。筑波の見学に行ったことで他の施設も見に行ってみたいと感じたし、機会があればロケットの打ち上げも見てみたいと思った。
(38)JAXA を実際に訪れ、まず感じたことは本当にここで最先端の宇宙開発の研究がされているのかということである。なぜなら、建物の外観があまりに質素に見え、最先端の研究が行われているとは信じ難かったからである。しかし、その市役所のように見える建物内に入った途端、きぼうの管制室があり、ヒューストンと交信していたりきぼうを監視していたりする姿を目にして感動した。 また養成棟でも、現在日本の技術で最新の宇宙服を作ろうとしているという話を聞き、ぜひ実現してほしいと思い、またやはりここは最高峰の技術が使われているのだと実感した。この見学を通して、学問分野は違えど大きな刺激を得ることができ、何事も常に高みを目指すことの大切さを知ることができた。
(39)JAXAの職員の方に解説していただきながら見学するというとても貴重な時間であった。個人で行って見学することはできてもあのように話を聞くことはできないと思うので、とてもありがたかった。僕はやはり宇宙飛行士の選定の裏話がおもしろかった。他にも宇宙服などから見てとれる日本の高い技術力も知れた。ただ、もっと一般の人が見れない裏の部分まで見れるのかと思っていたので少しがっかりした。それでも楽しい時間でした。ありがとうございました。
(40)養成棟にて、震災前は、地下プールで無重力体験をするとおっしゃっていましたが、現在はどのようにしているのか気になりました。他で代用したりしていますか?JAXAはロシアと提携した取り組みを行っているとおっしゃっていましたが、他にも提携している国やプロジェクトがあれば知りたいです。
(41)終盤に見たさまざまな衛星の模型や、実際に入ることのできる衛星内部を模した展示が興味深かった。とくに後者は、中の造りはもちろんであるが、宇宙飛行士の方々の環境を窺い知れるものがあった。また、レプリカではあったが実寸の宇宙服を間近に見ることができたこともよかった。さらに、宇宙飛行士の選抜方法についての話をお聞きし、ユーモアセンスの重要性や訓練方法についての興味がわいた。日本のJAXAにおいても世界各地の宇宙飛行士選抜においても、同様の選抜方法や訓練方法を用いているのだろうか?国柄でまた特色があるのであればその点も調べてみたいと感じた。
山口講師(2016年6月7日)
(1)話を聞くまでは宇宙開発は日本の強みの1つとして常にお金をかけてもらえる分野なのだろうと思っていましたが、政府の文系より理系を尊重する政策などの影響を受けるなど思っていたよりも特別扱いされていない分野なのだと、驚きました。また宇宙開発というと、理系のイメージが強いですが文系の仕事も大切なのだと知り宇宙開発の幅の広さを感じました。
(2)JAXAは、国の委託事業をしている機関というよりも、独自の技術を持って挑戦し続ける存在なのだと強く感じた。特に、民間企業との関わり方を変えてきたというのが印象的だった。安く速くがモットーの民間は、JAXAとはスピード感が違うと言って片付けてしまうのではなく、民間主体の研究開発をたくさん取り入れスピード感を合わせることで、きぼうの利用成果はもっと大きくなる可能性があると思う。反対に、JAXA独自の技術を民間に紹介している例もたくさんあるのだと分かった。宇宙での開発の歴史を多く持つJAXAと、勢いがあり素早く開発を進められる民間はそれぞれに良いところを持つので、上手く関われば大きな成果を生むだろうと思う。ただ、これから宇宙産業に参加する企業が増えていくにつれて、同時にでぶりなどの問題も起こってくると思う。アメリカの会社のように小型衛星をたくさん打ち上げて利用したい企業は多くあると思うが、小型衛星が無数になるとどうなるのか、まだ誰も見たことのない世界なので慎重に考えてから打ち上げる必要があると思う。
(3)講義では民間企業との様々な共同研究について学んだが、私は最後の、「宇宙から地球を見ていると、生まれ故郷が日本から地球へ、日本人という意識が地球人という意識に変わってくる。世界のリーダーにはぜひ宇宙から地球を見てほしい、そうすれば戦争なんてなくなる」という話がとても興味深かった。宇宙開発というと、科学的な世界でしかなく、主役は科学技術のように感じるが、宇宙開発を進めることでそうした国際的な協調、平和に繋がる可能性があるのだと思い、自分の学問分野にかかわることでとてもおもしろいと思った。自分は今、平和構築や人種主義などについて学んでいるが、宇宙から地球を見るという視点は全く持ったことがなく、そうした考えをもつことで、新しいアイデアを得ることができた。数十年後には宇宙旅行が実現しているかもしれないし、そうなったらこうした人文学系の学問分野も大きく変わってくると思う。実際に、世界のリーダーや、リーダーでなくても人々が実際に宇宙にいったとき、彼らのアイデンティティはどのように変化するのかということはとても興味深い。自分にはあまり関係のない学問分野であると思わず、もっと自分の専門と宇宙を結びつけて考えてみたいと思った講義だった。
(4)JAXAの国立研究開発法人化にともなって、JAXAも利益を上げることができるようになったことで、新たに宇宙の民間利用の拡大のためにすでにいくつかの取り組みが始められていることがわかりました。JAXAは民間との共同開発に比較的消極的な態度をとっているのかと思っていました。しかし、「きぼう」の民間利用を実現するために2020年までに一部事業の自立化や、2024年以降は官民共同事業化を目指しているというビジョンがあることを初めて知りました。しかし、民間への「きぼう」の明け渡しの方針の裏側には、JAXAが単独で「きぼう」を運用していくにはコストがかかり過ぎるため、コスト削減を目的としているところがあり、民間利用の目的の部分が十分に議論されておらず企業が自ら名乗りを上げるのを待つという状況にあるということも分かりました。その点では、現在では民間の宇宙開発競争が活性化されているとは到底言えず、民間を宇宙開発・利用分野に引き込むためにはJAXA側から有効活用の方法や利点について明確にそして積極的に示していくための準備も必要になっていると思いました。また、JAXAと民間企業では仕事のスピードに大きな差があるということでしたが、日本国内の宇宙産業を活性化するためにも、JAXAは民間企業のスピードにあわせていく努力もするべきではないかと思います。JAXAが民間企業の宇宙産業分野への参入をリードしていくという役割を果たすためにも、ある程度民間企業の仕事のスピードを考慮するベキだと思います。山口さんもおっしゃっていましたが、ロボットやコンピュータソフトウェア、宇宙服など、日本の産業が世界との比較の中でも優勢な分野を積極的に引き込むことを行えるかどうかが今後の日本の宇宙産業の発展にかかっていると思いました。
(5)文系でも宇宙に行けるのか。これは僕たち国際文化学部の学生にとってはかなり大きな問題であると思った。国の税金を使って宇宙に行く以上、国民に有益に何かを還元する可能性がなければならない。先生もおっしゃっていたが火星移住計画が進めば火星での組織作りが始まる。それは理系の人間だけではなかなか進めることができない問題だ。現時点では芸術などのめんで文系が宇宙に行くことはコストパフォーマンスが悪くて実現不可能かもしれない。それでも私は法や政治の面でなくて、芸術などより文化的な面で宇宙に行けるようになってほしいと思った。
(6)お話が専門的な実験のことなどもあり、少し難しかったですがわかりやすいご説明のおかげでずいぶん理解できました。ありがとうございました。また、変わるJAXAについて色々と知ることができて興味深かったです。そこで質問なのですが、今後もきぼうの民間利用を推進していく上で大事なことはなんだと思いますか?宇宙技術に手を出すことの恐怖や抵抗感はまだまだ国民のほとんどが持っていると思うので。
(7)2015年にJAXAが国立研究開発法人になったり、「きぼう」を利用した国の戦略的研究を今後の課題とする一方で、民間企業との共同開発を行ったり、この先あらゆる事業の官営化などによって民間と距離を縮めることを目指すなど、近年JAXAを取り巻く国や民間の状況が変化しているというお話を聞きました。その中で、Yakultとの共同開発について、乳酸菌研究によって乳酸菌食品の改良と効果の向上が期待され、それが地上での健康長寿に貢献し得るというお話がありましたが、具体的にどのような効果が期待されているのですか?また、宇宙空間では地上の約10倍の速さで骨が柔らかくなるため、宇宙飛行士は毎日筋トレしてカルシウム摂取をしているとありましたが、それ以外に予防方法はないのですか?また地球に帰還した宇宙飛行士たちは骨粗鬆症などの骨の病気にかかりやすかったりしますか?最後に、火星人がいるとしたら無重力状態で血が上に上るのと歩く必要がないため頭が大きく足が細いだろうという話でしたが、地球では足が悪くて自力で動けなくなった人がもし無重力状態にいけば自分で動くことが可能だったりしますか?よろしくお願いします。
(8)先日のJAXA筑波宇宙センターの見学のなかで聞けなかったこと、疑問点を解決することが出来ました。講義の中で、宇宙からの地球のようすを撮影した映像を見させていただいたり、宇宙における実験についてお聞きしたりして、今後の日本が宇宙旅行などの開発に向けて大きな努力をなさっている理由に気付きました。宇宙開発を行っていく中で、それに伴い地球での生活に役立つ技術の開発も行われているということが大変興味深かったです。
(9)宇宙開発と聞くとロケットの開発など、普段の生活とはかけ離れた壮大なものというイメージが強いが、たんぱく質の研究など身近なものが研究に取り扱われているということには衝撃を受けた。また、ストレスが溜まりやすい環境にいる宇宙飛行士が腸内環境が悪化したり免疫力が低下することを受けて、ヤクルト菌を利用した研究を行うなど、宇宙飛行士が快適に過ごせる環境作りのための研究も有意義なものであると思った。そしてもう1つ印象に残ったのが小動物の実験である。宇宙で子孫を残せるかということは、地球以外の場所で生命を誕生させることができるかどうかに繋がる。地球温暖化が進み、地球に住めなくなってしまったとき、宇宙で暮らすということも考えられるのではないか。宇宙開発は今後の人類の可能性を大きく広げることができると考えられる。
(10)前回の講義では主に宇宙産業の民間企業への拡大についてのお話をされてましたが、資金を集める際に、現在のように国家予算を用いるより、民間企業からの資金も得られれば今後さらに大規模な宇宙開発が可能になるということはわかりました。しかし、民間企業が資金を提供するためには、宇宙開発することで生まれる、その民間企業にとってのメリットを明白にすることが必要不可欠だと思います。また、民間企業が宇宙で行いたいことを実現することを公約とするのも一つの手だと思いました。
(11)JAXAの山口さんに講義をしていただいて、JAXAを取り巻く状況の変化により、民間利用の拡大が積極的に進められていることがわかりました。ISSの運用が2024年までという期限が決められており、それに向けて計画が立てられて、毎年目標を満たしているかのチェックがなされ、満たしていなければ資金がカットされると知り、とてもシビアな世界だと痛感しました。最後に話された、世界のリーダーも宇宙に行って半年地球を眺めれば戦争なんてものはなくなるのではないか、という言葉がとても心に残っています。国籍を超えて、「地球人」という認識を持つようになる、というのはなるほどと思いました。これからの時代に必要になってくる認識だと思います。
(12)ご講演ありがとうございました。現在JAXAはこれまでと違い利益を上げていくという方向性で、「きぼう」の民間利用拡大を目指しているとおっしゃっていましたが、無料で試せる制度が少し気になりました。企業側は無料で試せるけれど、実際はかなりのコストがかかっており、それをJAXAが負担するのであれば、それは結果的にあまり利益にならないケースも多いのではないでしょうか。そうだとしても、民間利用の門戸を最大限開くことが将来の利益につながるという見込みがあるということでしょうか。
(13)山口さんのお話を聞いて、JAXA見学で教えてくださった事をより深く掘り下げてお話ししてくださり、気になっていた事がより理解できました。特に、ヤクルトとの共同で宇宙で乳酸菌を補充する実験、たんぱく質を作る実験について、今まさにJAXAが行っている実験で、とても興味深かったです。ちょうど昨日もテレビで宇宙でたんぱく質を作る実験についての番組が流れており、この間お話ししてくださったものだ!と感動しました。それによれば、たんぱく質を作る実験が上手く行けば献血が不必要になるとのことだったのですが、授業では民間にも役に立つような研究を行うと言っていたことがこの様に役に立つのかとわかりました。しかし、詳しくどのような繋がりがあるのか等少し気になったのでもう少し知りたいと思いました。最後におっしゃっていた、JAXAの掲げるあり方について、宇宙を身近にするとのことでしたが、民間からお金をもらって仕事をしている以上未来への投資を図るという姿勢は、これからも宇宙開発を続けていく上でとても大事なことだと思うので、これからも期待したいと思います。
(14)JAXAの周りを取り巻く環境が近年変化しているという話で、主に民間企業との連携についての講義であった。僕は民間が宇宙産業に参入することに賛成である。宇宙産業は本当に収益があるのかも不明でハイリスクな分野だと思うが、超小型衛星などの低コストでも参入できる方法が開発されつつある今、民間企業の参入は宇宙産業の活性化を促し我々の生活に恩恵をもたらすに違いないと考える。こうした民間企業の宇宙産業への進出についてであるが、どれくらいの規模の企業であれば研究・開発・打ち上げなどに着手できるのであろうか。中小企業でも衛星を打ち上げることは可能なのだろうか。
(15)今回の講義では、宇宙産業における民間利用の拡大ということでしたが、
国の予算ではなく、民間企業として利益を出すようになると作業効率がよくなるというのはとても納得がいきました。きぼうが、2024年までに成果がなければ廃止になってしまうというのはとても残念です。成果を最大化させるために、例えば一般企業から公募で宇宙空間で行いたい意義のある実験などを募集すればよいのではないかと考えました。民間による宇宙空間での実験がもっと増えたらいいなと思います。
(16)宇宙空間で、宇宙飛行士が実験をしなければならないということは、理系文系関係ないとはいっても、膨大な理系の技術を身につける必要があるのだなと思いました。宇宙に行くのは人間ではなくロボットでもよくなるのではないかという話が質問の際にありましたが、私は、宇宙空間で人の手がない中で、ロボットがそれほど、人間より、臨機応変に動けるようにはならないのではないかと思います。できるようになればいいなとは思いますが。宇宙の民間利用が進んでいるということでしたが、今回少し詳しく聞いたことで、正直、宇宙を民間が利用する意味は何なのだろうと疑問に思ってしまいました。タンパク質の実験で結晶が綺麗にできることは、新たな発見に繋がるのかもしれないと思いましたが、例えば、動物を無重力で飼育して、それをどう生かすのか疑問に思いました。実際地球内では重力があるわけで、無重力での結果がどう繋がるのか疑問です。また、なぜ宇宙に持っていった動物を地球内に持ち帰るのが難しいのだろうと思いました。
(17)きぼうのこと、JAXAが挑戦していること、さまざまなことが聞けて刺激的でした。講義の前に、「日本の技術は狙われている」という話を少しなさってたと思うのですが、後で「アメリカは日本をなめていて、きぼうについても、日本だけで完全に運営することは不可能だと思っている」ということを仰っていたと思います。ここに少し矛盾というか、不思議な感じを感じたので、世界からみて、日本の宇宙開発はどのように評価されているのかということが気になりました。
(18)楽しいご講義ありがとうございました。宇宙飛行飛行士は火星に行く場合500日の往復期間と300日の滞在で3年ほどもかかるという大変長い時期を地球を離れて過ごすと仰っていましたが、3年も地球を離れるのはとても寂しくよほどの決意と覚悟がないと苦しいことだと思いました。また、その宇宙での実験やプロジェクトを担う宇宙飛行士はそれまでに関わった何千にもの人の苦労と何千万もの投資されたお金の二つを背負っているというとても大きな責任があることがわかりました。これもとても強い責任感と決意がなければできないことです。宇宙に行きたいという理由で宇宙飛行士になりたいという夢を持つことは少なくないと思いますが、実際の宇宙飛行士はそのような気分だけでなくとてつもない責任を担っているとても素晴らしい方たちだと思いました。半年間常温で保存できる食料の開発など、宇宙での実験や宇宙のための開発は地球にいる我々にとっても助かるものばかりで、宇宙飛行士やその開発やプロジェクトに関わっている方たちへの感謝をするべきだと感じた講義でした。ありがとうございました。
(19)今回の授業を受けて、JAXAと民間企業が想像以上に共同で動いているということが分かった。その背景には首相の交代があったということで、政治的背景も関わっていくのだと思った。地上ではできない実験を宇宙で行い、しかも、はじめはJAXAが無償で行うということは、宇宙空間、宇宙産業の開発だけではなく、国内の化学に関する産業の発展にもつながる。この相乗効果で、日本の産業の発展になれば素晴らしいことではないかと思った。
(20)今回の講義は前回のJAXA訪問を終えたすぐ後だったので、多少訪問時に見たものを思いだしながら聞くことができました。ベンチャー企業との協力であったり、データや技術を用いた共同事業など、これからますます宇宙開発に民間事業が参入していくであろうことが感じられました。成果の例でヤクルトとの共同事業が出てきたとき個人的にはそんな分野の企業とまで関わりがあると思っていなかったので意外に思いました。ほかにも重工業系以外でJAXAと連携している企業は数多くあるのでしょうか?また、後半でおっしゃっていた宇宙での心理や芸術分野の開拓の必要性について聞いていて、自分の学んでいるような非科学的な分野でも宇宙開発に応用できることもあるのだと感じました。
(21)山口さん、JAXA訪問の際のご説明とご講義ありがとうございました。
講義を受けて2つ質問があります。
①私は昔から天文が好きで、宇宙開発も夢があってとても興味があります。宇宙に関することになると好奇心が沸くので自分の将来の仕事も宇宙に少なからず携わるものだとなおいいかなと考えています。そこで自分の将来の職場としてJAXAを考えていますが、ここ数回の講義の中で数人の講師の方がこれからはJAXAだけでなく民間企業も宇宙分野に進出し、活躍が期待されるとおっしゃっていて、実際にそういうことが考えられると思うのですが、直球な質問となるのですが、実際JAXAのような国の機関で働く方がいいのか、宇宙分野に進出する民間企業で働く方がいいのか、どちらがいいと山口さんは思いますか。
②上の質問でも書いたのですが、ざっくり宇宙に興味があるのでこれからの大学生活でも宇宙に関する勉強、例えば宇宙人類学などを勉強していきたいと思っているのですが、今後人文科学系の人が担っていける宇宙分野というのはどういった分野になるのでしょうか。
(22)民間利用拡大の背景に、「きぼう」の有償利用があるというのを初めて知った。民間企業と研究を進めることで、JAXA側としても市場競争の中で結果を出さなければいけない状況に身を置くことができ、結果的に効率良く実験を行い、結果を出すことができるというメリットは良く理解できた。しかし、ある意味税金を使って民間に技術を売るという風にも捉えられると思うのだが、そこに批判は起きないのだろうか。以前の授業でも、結果が付いてくるかわからない宇宙開発について税金を使うことに対して、批判が出ているという話が出ていたが、民間がそれをするとなると、余計にその不信感は高まるように思われる。宇宙開発に関して私も含め一般人が、あまりに自分から遠い話に感じているのが問題だと思う。そこに関してこれからどうしていくつもりなのか、機会があれば聞いてみたい。
(23)ご講演ありがとうございました。山口さんの講義では、JAXA含む国家機関が心配している民間企業の利用拡大や、一般的には軽視されがちな文学や芸術や心理学などの文系分野の宇宙での活躍について肯定的に捉えられていたのが印象的でした。また、山口さんは、多くの人間が宇宙から地球を見ることで「地球人という感覚が生まれ、戦争がなくなるだろう」と仰いました。とても達観した考え方であり、この考え方を知って以来、心が穏やかになることができました。わたし自身その景色を見ることに非常に興味がありますし、世界のリーダーや紛争地域の人たち、さらには喧嘩をしている人たちや悩んでいる人たちにも一度見てもらいたいです。しかし、地球人が火星で普通に生活をできるようになれば、また火星の中でさまざまなものをめぐって戦争が起こるのだろうなと思います。さらに恐ろしいことに、地球と火星の差や対比が当然生まれ、人間による宇宙戦争が起こる可能性もあります。宇宙に出ることによって、地上より危険な物質が発見される可能性もあるのではないでしょうか。そう思うと、やはり不安も大きいです。
(24)宇宙環境下での体内免疫機能の調査のためにヤクルトと共同開発をしているのを知ってかなり民間企業が参入していることが分かりました。またマウスの実験を大西さんがなされるということで、比較したい項目以外は全て同じ条件下で実験をしなければならないと思うのですが、宇宙でマウスに与える食べ物の問題など、宇宙環境であるという以外には
地上での環境と同じ条件下での実験は可能なのでしょうか?
(25)今回の講義で、現在JAXAは、宇宙での実験によって新たな技術を取得、技術の発展にこうけんしたりと、より社会において活用できるということを目指していることがわかりました。タンパク質の結晶化やネズミを飼育する実験など、おどろくような実験をしていて、ほかにどのような実験をしているのか知りたくなりました。また、特に、宇宙でネズミを育ててそのネズミを生きて地球に返すことで、人が宇宙で子孫を残し、育つことができるのかを調べようという実験は非常に興味深かったです。
(26)宇宙で菌や動物を飼育する実験は、非常に実利用的な側面が強い宇宙開発なので、これからの展開が面白そうだと思いました。しかし、そのような生物実験をするにあたってのルールや制度は国や地域ごとに異なると思うのですが、その辺の適用はどうなっているのでしょうか。
(27)きぼうの民間利用についてJAXAのホームページを確認したところ、科学利用と応用利用の分野での利用が多いと感じた。宇宙環境で様々な実験を行いそれを医療分野などに生かすことができるという点で科学利用は重要であると思う。それと同時に文化や人文社会科学系での研究も宇宙で行われることが重要だと感じた。宇宙飛行士が実験で使う植物に名前をつけているという話があったが宇宙という閉鎖環境での宇宙飛行士の心理状態を調べることは心理学上重要であると思う。また将来人類が地球を離れて他の星で暮らすかもしれな可能性を考えると人類が宇宙で暮らすためにどのような法律や制度が必要であるかなどを考えることも必要かもしれない。さらに無重力環境で抹茶を立てたり、習字をするというようなことは地球では出来ない新たな芸術作品を生み出すかもしれない。このように宇宙環境を様々に利用するためには民間利用をさらに進め、大学や企業などアイデアをもつものが積極的に宇宙環境を利用し人類にとっての利益となる実験をできるようにすべきだと思った。
(28)今回の講義を通して感じたのは、様々な優れた技術を持ちISSの運用などに主要国の一つとしてかかわっている日本も、宇宙開発特に民間利用という点においてはまだまだ発展の最中にあるということでした。また、昨年JAXAが国立研究開発法人になって以来民間との提携をより積極的に行うようになり、国の政策に合った成果を上げるために短いスパンでの計画を定め、常に評価されているということも印象的でした。民間企業はJAXAと違い、研究のスピードがとても速いとおっしゃっていましたが、やはり多額の資金と人材が費やされている分、それに見合う結果を残すことはとても重要なことだと個人的に思います。私自身JAXAの講義を受けるまでは、大事な予算をそんなに宇宙開発に費やす必要があるのか疑問に思っていました。今でこそそれらが実生活にも大きくかかわっていることが分かりましたが、一般の人々の理解を得るためにどのような研究を選んで行っていくのかは重要な点だと思います。そこで疑問に思ったのは、日本あるいはJAXAが何に重点を置いて宇宙での研究を進めているのかということです。つくばでの見学や今回の講義から、たんぱく質や乳酸菌といった医学的な研究が印象的でしたが、他にどのようなことに取り組んでいるのか気になりました。「宇宙」や「研究」というと、あまり身近ではないため理解しにくいことも多いのですが、今回はかみ砕いて丁寧に説明をしていたのでわかりやすかったです。宇宙開発についてさらに理解が深まったと思います。
(29)当たり前のようにきぼうの実験棟はずっと使えると思っていたけどそれがちゃん
と国の予算で決められているものなのだと改めて実感した。2024年までは今のと
ころ運用することが決まったとおっしゃてましたがなぜ2024年なのですか?また
エアロックは日本の実験棟にしかないとおっしゃってましたが、海外に解放とい
うか貸したりすることはあるのでしょうか?
(30)6/7の講義では、まず何より、山口さんの経歴に興味を持ちました。工学的に飛行機の着陸をコントロールする研究→ヒューマンファクターを学ぶため心理学研究→なぜか航空系ではなくJAXAに就職という流れだと記憶しています。僕はヒューマンエラーによって引き起こされる航空機事故に興味があるため、認知心理学の分野でマルチモーダルな注意に関する研究を行っています。そのために、山口さんの経歴に興味を持ちました。講義の内容では、ベンチャー企業などに無償でトライアルをさせているというお話が気になりました。稲盛和夫の主張するアメーバ経営や採算主義ではないですが、組織の一人一人が採算性を意識した活動を続けることで、組織の価値を高めた事例は多くあると思います。JAXAの存続、日本の宇宙開発、宇宙庁の設立などに関して今後は様々な動きが予想されますが、まずはJAXAが本気を出して採算性を高め、その価値を主張することがやはり日本にとっても一番いい道だと思いました。
(31)この度はお忙しい中、2週間にわたり施設説明、ご公演をしていただき誠にありがとうございます。政府の方針が変わったことで、JAXAも学術的な視点から社会の役に立つことを行うというように、その方針を大きく変化させることになったと思います。ISSの利用継続が決まったとはいえ、宇宙開発も「利益を生み出すことができるか」という経済至上主義的な観点から評価されるようになってしまっているのではないでしょうか。きぼうの利用方法の転換も、一年ごとに外部から評価されるとおっしゃられていましたが、もっと長いスパンで見ないとうまく改善できているか等はわからないのではないかと感じました。一年で目に見えた変化が起きるものなのでしょうか。きぼうについて言及しますが、きぼうの利用は人が宇宙空間に行くことの意味を説明する根拠のひとつとなっているのではないでしょうか。「宇宙空間でしかできないことがある」ということを証明することでJAXAの存在意義も証明できるように思われます。民間での宇宙開発の拡大というお話を他の方の講義でもお聞きしましたが、宇宙開発の技術やそこで得られたデータというものは国家防衛に関わってきますので、民間が好き勝手に宇宙開発を行うということは危険だと思います。そのため、現状のように民間からアイディアをJAXAに出してもらい、実際に宇宙空間に出すかどうかJAXAが判断するというのは良いシステムであると思います。きぼうでの実験についてはたんぱく質の結晶化が例に挙がっていましたが、他の国でも日本と同じように宇宙空間で実験を行っているのか、また将来的には他の国の政府・企業と日本が共同で実験を行うことはあるのかが気になりました。現状では日本だけで行っているように思われたのですが、やはりそれぞれの国の利益確保ということが関わっているのでしょうか。最後に、人文系の人間と宇宙の関わりについてお聞きしたいです。講義の質問で少し話されていましたが、2014年に東京都現代美術館で「だいち2号」の模型に高さ19mの滝をプロジェクションマッピングするという作品が展示されていました。私は恥ずかしながらJAXA連携講義を受講しJAXAについて調べていく中でそのことを知ったのですが、このことから実際に宇宙に行き何か新たな価値を得ることだけではなく、宇宙そのものや宇宙に行くということ自体が人々の気持ちに影響を与えるものであると感じました。現状では金銭的な問題から人文系の人間は宇宙に行くことはできませんが、将来は人文系の人間も宇宙に行く方針で動いているのでしょうか。ぜひとも宇宙へ行き、美しい地球の姿を眺めてみたいです。
(32)今回お話ししてくれた方はバリバリの理系ではないということでした。ただ僕が強く心に残ったのはもう理系とか文系とかで分けていればいい時代ではないということである。何か1つだけできてもあまり評価されない。より多くのことに精通してオールマイティに対応する力がこれからは必要なのだろう。JAXAと民間企業で協力して開発するという話があったがこれはとても良いことだと思う。JAXAという競争相手が海外というあまりイメージし辛く競争意識を持っていなかった組織に、企業の競争力が加われば開発速度も速くなりより良いものを作ろうとする姿勢が生まれてくるだろうから。きぼうを開発研究に利用する話だが、やはり現在のように教授の論文研究だけに生かされてるようではダメだと思う。その状況を脱するためにはやはり民間企業との連携が重要となってくる。民間企業が開発研究結果を商品化していくことで民間に宇宙での研究成果が反映され、より民間の生活を向上することになり、ますますJAXAとして宇宙で研究する意義は出てくる。やはりこれからはJAXAと民間企業との連携が今後のきぼうでの宇宙開発の重要な鍵となってくるだろう。ひとつだけ疑問に思ったことがあり、JAXAと民間企業で連携して開発研究して得た成果が特許を取得する場合は特許はどちらが取得できるのか。民間企業が特許を取得できるようにしておかないと民間企業で商品化していくのは厳しくなると思った。
(33)産業社会の観点から、現在のところやはり自然科学系の利用が主になっている宇宙開発利用であるが、未来投資という観点から、今後宇宙飛行士の採用条件に人文社会系の大学卒業項目が加わる可能性はあるのであろうか。
(34)JAXAの民間企業との連携についていままでざっくりとしたイメージしかなかったものが、資金の流れや共同研究内容など具体的にイメージしやすくなりました。
最後の人文学との関係にしても、どの分野においても民間企業が今後の宇宙開発を支えていく可能性があるのですね。今は民間企業のなかにどれだけ宇宙開発に乗り出そうとしているものがあるか考えたとき、やはりIT、医療などサイエンス分野ベンチャー企業がほとんどだろうと思います。民間企業にたいして人文学の分野にどういった需要があるのか今後さらにJAXAの方から公表することで、新たな可能性が開けるかもしれないと思いました。また、今回は民間企業との連携が、主に国内研究に重きをおいていたと思うのですが(国の方針だということは理解しています)、国の宇宙『産業』という面で民間企業がどれだけ参入できるのかまたそのためのシステムは構築されているのか気になりました。少しお話を聞けたらと思います。お忙しいなか、貴重なお話をありがとうございました。