-「ジョルジュ・サンドの芸術観ー『わが生涯の記』『デゼルトの城』『ファヴィラ先生』におけるモーツァルト」『近代』95号、2005年、神戸大学近代発行会、pp.107-121
サンドの『書簡集』や『わが生涯の記』を読めば、彼女がどれほどモーツァルトに心酔していたかがよくわかる。本稿ではサンドの持っていたモーツァルト のイメージや彼の音楽についての意見、彼女の芸術観、理想の芸術家像およびそれらがサンド作品中にどのように反映しているかを見るため、『わが生涯の記』 『デゼルトの城』『ファヴィラ先生』の中でこの作曲家の名前が出てくる部分を詳しく検討している。