インフルエンザ

 新型インフルエンザのため、今週金曜日まで大学が休講になってしまいました。神戸市灘区と中央区あたりは、昨日今日は4人に3人ぐらいの割合でマスクをしている人を見かけます。喫茶店やレストランなどはお客さんがかなり減っているように見えます。大学近辺では学生や高校生の姿をあまり見かけず、道行く人の平均年齢がずいぶん高く感じられます。
 今回のインフルエンザは幸い毒性があまり強くないようですが、もしこれが例の鳥インフルエンザなみの強さを持つものだったら、と考えるとかなりぞっとします。今度のことでさまざまな問題点や課題が見えてきたので、それらをひとつひとつきっちりつめていく必要がありそうです。
 先週土曜日に「大学が休講」という知らせがあったとたん、急に周りの空気がかわったような気がして、見るものすべてが疑わしくなりました。人ごみに出ることをなるだけ控え、食料を買い込んで自炊体制にしました。また、それまではマスクをしていなかった(花粉症のひどい時でもマスクをしたことはありません)のに、いったんマスクを着用するようになると、今度はマスクを付けてない人が危険な人に見えてしまう・・・。といった一種の「負のスパイラル」があることもわかりました。あきらかに合理的でも医学的でもない心理状態や行動様式がどのように生まれてエスカレートしていくのか、いわゆる風評被害を引き起こす心理的土壌はどんなものかということが少しながらわかったように思います。新型インフルエンザによる騒動とその影響が今後どう推移していくかを注意深く見ていくつもりです。

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