心の病気

 有名なミュージシャンの自殺のニュースが飛び込んできました。ネットの記事によると鬱病だったとのことです。鬱病は私にとってもけっこう身近な病気だったので、亡くなった彼がお気の毒でなりません。
 身近でその病気に苦しむ人を見ていました。最初は本人も周りの人も「病気」だとは気づかず、その人が「怠惰」だとか「いいかげん」だとかという理由で(自己)非難していました。やがてそれが病気であることがわかった時には、病状がかなり進んでいました。幸いにして最悪の結果には至りませんでしたが、なぜもう少し早く気づいて適切な治療ができなかったのだろうと長い間悔やむことになりました。(周りでそんなことがあったので私は過敏になってしまい、ほんのちょっとの不調でも心療内科などに駆け込んで薬をもらったりするようになり、それはそれで問題かもと思います。)
 鬱病の原因はいろいろあるのでしょうが、ストレスも大きな要因だろうと思います。ストレスのない社会というのは昔も今も存在しないと思うのですが、そのストレスをうまく解消あるいは回避することのできる環境かどうかというのが重要なのでしょう。なぜか、昔のオーストラリア映画『クロコダイル・ダンディ』を思い出しました。大自然の中で生きる「男の中の男」ダンディでさえ、自分の悩みを聞いてくれる友人を必要とするのです・・・。

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