34年目の夏に

 30年以上探していた曲をついに見つけました。以前このブログにも書いたことがあるのですが、私が初めて外国に行ったのは1976年夏のことで、ドイツのゲーテ・インスティトゥートで2ヶ月間ドイツ語講習を受けました。私はその時お酒やたばこを試してみたものでした。(アルコールは気に入りましたが、たばこは合わず、その後2度と口にしたことはありません。)そしてその夏、私は初めてディスコに行って踊ったのです。当時のドイツでものすごくヒットしているディスコミュージックがあり、ディスコにいくと必ずその曲がかかって若者たちが踊り狂っていました。英語の歌でしたが、私には歌詞が聞き取れずメロディーだけが頭の中で反響していました。

 日本に帰ってからその曲を探したのですが、日本では知られていなかったのか全く聞くことはなく、曲名がわからなかったので、その後2度と耳にすることがありませんでした。でも、私の中でその歌は、アルコール・たばこ・ディスコの狂乱と結びついた「青春の思い出」の曲となっていて、なんとかもう一度聞きたいと思っていました。

 昨日家族と話をしていて1970年代・80年代にとても有名だったアース・ウィンド・アンド・ファイアーというグループのことになりました。そして思いだせない曲名があるのでウェブで調べたりしました。その操作をしている時、私はやっとあの曲を「1976年」「ディスコ」「ヒット」というような項目で探せばいいことに気付いたのです。1時間ほどの試行錯誤ののち、ついにそれを探しあててダウンロードできました!西ドイツの黒人グループ・ボニーMの『ダディー・クール』でした。この曲は1976年にドイツなどヨーロッパで大ヒットしていたのです。

 今『ダディー・クール』を聴きながらこのブログを書いています。これを最初に耳にしてから34年目の夏がやってこようとしています。2010年の世界では音楽も人も変わってしまいました。

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