作業の能率を上げる

 今年度になって週に1回だけいつもの仕事場所とは違うオフィスに通っています。デスクとコンピュータだけがあり、ほかの人たちも周りにいる、という環境なのですが、とても仕事がはかどります。というのも、手近に本や資料などがないため、目移りすることなく目前の課題に取り組まなくてはならないからです。研究室や自宅と違って、他の人の目もあるため、昼寝したり飲食したりもできません。

 単純な仕事、特に深く考えたり、あちこち調べ物をしたりする仕事ではない場合は、こういう環境の方が私には適しているようです。普段は単純作業にあきると目がつい本棚などに行って、結局、全然別のことに夢中になってしまったりするからです。(それはそれで実りもあるのですが、どうも効率がよくありません。)現在共同執筆中の本の索引を作る作業などをやっていますが、こういうのにはぴったりなのです。

 オフィスの環境、あるいは受験勉強用の部屋などについて考えるときは、静かで落ち着けるというだけでなく(適度な雑音は集中力のじゃまにはならないようです)、「それしかやることがない」状況を作ることが大切だと今さらながら気づいたところです。

目次