先日の授業のおりに、個人情報保護のことが話題になりました。広報用の写真を取った時、関係ない人の顔が写っているのをそのまま出していいかという問題で
す。そんな時、いつも思い浮かぶのはジーナ・デイヴィス主演の1996年のアクション映画『ロング・キス・グッドナイト』の出だしです。数年前に記憶喪失
となって過去が思い出せないながらも、やさしい夫とかわいい娘に囲まれて幸せな生活を送っている主婦が、偶然テレビに大きく顔が写ってしまってから、恐ろ
しいことが次々に起こる・・・。実は彼女はCIAの元工作員で、死亡したと思われていたのが、記憶を失って(しかも妊娠して)命を取り留めていた、と
いうストーリーでした。普通の主婦のはずの彼女が、なにやら過激なことができる(普通人には到底できないナイフ使いetc)のに、それを自覚していない、
など非常に面白い映画でした。これを見て、顔や名前などの情報が不特定多数の人々に無造作にさらされるのは、どこにどんな危険が潜んでいるかわからないも
のだと思ったものです。(今のところ私自身には、なぞの過去などないので、この映画のような心配はないのですけれど。)