タクシーでの不運

 ヨーロッパから戻りました。今回は小さい旅行かばんで正解でした。ただ、2階建てのTGV(フランス新幹線の列車)の網棚に入れるのは、天井が低いのでさすがに無理でしたが。
 今回の「受難」はタクシーでした。飛行機でパリ郊外のシャルル・ドゴール空港に着いて、そこからパリ市内のホテルまでいつものようにタクシーに乗りました。初老のアフリカ系の運転手は「運賃は55ユーロ(7200円くらい)だ」と言って、メーターを動かしませんでしたが、妥当な金額なので私も納得していました。ところが、この日とんでもない大渋滞が発生し、空港を出るのに2時間以上、さらにそこからホテルまで2時間ほど、普段なら全部で40分ほどの距離に4時間ほどかかりました。車が空港から出られないなら、私は空港内のターミナル近くか、鉄道駅近くで降りたかったのですが、運転手は「不可能だ」と言って、大きな音でラジオを鳴らし続けるだけです。あまりのノロノロぶりに私もしかたなく「数独」をやって時間をつぶしました。やっとホテル前に着くと、運転手が「運賃は170ユーロ(22000円くらい)だ」と言います。私はもちろん抗議しましたが、彼は「4時間以上走ったから」と言うのみでした。へとへとに疲れていた私はそれ以上揉めるのがいやだったので、通常の3倍以上の料金を払ったのでした!

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