子どもの名前

 普通には読めないような名前、キラキラネームのことがよく話題になりますが、これは近頃起こった現象ではないのです。親から聞いた話ですが、もう50年以上も昔、私の田舎の山奥の村に「ナポリ」という名前の女の子がいたそうです。その子の両親がハイカラ好みで、イタリアのナポリにあこがれて付けたのだそうですが、あまりに珍しい名前なのでどこでも名前でからかわれていたその子がかわいそうだったということでした。もうひとり、同じころ今度は男の子で「金太郎」という子がいたそうです。こちらの両親は足柄山の金太郎のようにたくましく育ってほしいという願いで付けたようですが、名前のせいで息子がどこに行っても笑われていじけてしまうので、ついに見かねて改名したそうです。親の願いと子ども側の事情、なかなか一致しないようですね。

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