近況: 2010年8月:一覧

三瓶山に登りました

 島根県の三瓶山(1126m)に行ってきました。ハイキング仲間のIさんの実家近くにある山です。彼女は小学校の頃から遠足はいつもこの山だったそうです。Iさんの家族を始め、現地の人たちは「登りやすい山だ」と口をそろえていましたが、山登り初心者の私はかなり不安でした。

 当日は山の中腹にある三瓶自然館の裏の道から3人(中年女性2人と青年1人)で登り始めました。最初は山道もかなり整備されていて登りやすかったのですが、だんだん坂が険しくなり、800メートルあたりから上はかなりつらくなりました。それなのに、私たちを追い抜いてすいすい登っていく人がいて、私は愕然としてしまいました。連れのふたりもあまり苦労しているように見えません。はうようにして登る私は、帰りもこの同じ道を下るのかと考えるとぞっとしてきました。それでも、「ふつうは80分くらい」というルートを2時間かけてやっと山頂に到達。木陰がなくて、暑い頂上でしたが、見晴らしは素晴らしくよくて大感激でした。ところが、そのあとの下りは予想をはるかに上回るハードさでした。まったくペースが違うので、青年には先に降りてもらったのですが、Iさんと私の間にも歴然たる能力差が! リズミカルに急坂をおりていく彼女と比べて、私のほうはこわごわへっぴりごしでそろそろと下らざるをえず、最終的には登りよりも下りのほうに時間がかかってしまいました。自然館に帰り着いたときは足が棒のようになっていてほとんどへたり込むような状態でした。

 私にとってはたいへんハードな山登りでしたが、そのあとは、三瓶温泉に行って汗を流して焼き肉を食べました。島根では石見銀山にも行き、連日ごちそうづくしだったので、結局行く前よりも1キロ近く体重を増やして帰ってきました。できれば、もっと体を鍛えてからもう一度行きたいものです。

小旅行

 学生さんたちはとっくに夏休み突入なのに、さまざまな仕事に追われ、土日も大学に来て片づけていました。外は猛暑。部屋の中は空調がきいているのですが、どうも体調が今ひとつ、頭はぼんやりし、気分がすぐれません。採点をしながら居眠りしたり、気分転換にインターネットをいじったりして肩こりがひどくなったりしました。突然、仕事が一区切りしたらどこかに行きたい、と思いました。理想としては、昔読んだ小説のように、どこか避暑地の別荘でのんびり本を読んだり散歩したいのですが、急にそんなことを思いついても、経済的にも日程的にも困難です。それでもやっぱりどこかに行きたい! その時ふと思い出したのが、大学の後ろにある山々。あそこなら行けるかもと、インターネットでいろいろ調べて、摩耶山山頂のホテルを予約しました。ディナーはホテルのレストランでイタリアンです。

 ホテルにはあらかじめ衣類や靴などを宅急便で送りました。当日はリュックに地図、本1冊、昼食用のおにぎり、お茶、虫よけスプレーなどを入れて11時40分の六甲ケーブルで六甲山頂駅まで行き、そのあと山道を歩いて摩耶山(698m)をめざしました。下界の暑さがうそのように涼しく、また途中でほとんど人に会いませんでした。ホテルのチェックイン時刻の午後3時過ぎに到着。すぐに大浴場で山歩きの汗を流しました。そのあとは、気になりながらも今まで読むことのできなかった本(「学問とは何か」ということを正面から論じた本、こういう本は気持に余裕があるときでないと読めなくなってしまいました・・・)をゆっくり読み、6時半には着替えてディナー。部屋に戻ってから9時までまた読書。そのあとは缶ビールを飲みながら、テレビでたまたまやっていた面白い名作映画を見て、12時就寝。翌朝は3時間かけて摩耶山から王子公園駅まで下りてきました。

 ささやかな旅行でしたが、大きな気分転換になりました。なお、その日のうちにスポーツ用品店に行ってトレッキング用の靴を購入。次はもう少し高い山をめざします。

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