マイクロステートの文化政策と日常的実践に関する国際共同研究と海外ネットワーク拠点構築
――オセアニアとカリブ海におけるグローバル化、ポストコロニアリズム、ローカル化の比較―― |
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プロジェクトの内訳 |
研究部プロジェクト |
代表者 |
柴田佳子 |
分担者 |
須藤健一、吉岡政徳 |
経費の出所 |
神戸大学研究教育活性化支援経費 |
概要 |
何をどこまで明らかにしようとするのか,また実現しようとするのか
急速化するグローバル化と深刻なポストコロニアリズムの影響下、その地理的位置と規模、西洋近代との暴力的ともいえる接触以来の長年の植民地主議などの歴史的経験、資源の乏しさと国外移住の多さ、開発への脆弱さなど、多大なリスクを負うオセアニアとカリブ海の小規模島嶼国家が抱える課題は非常に多い。これら国々の重要生存戦略の一つは文化の資源化であるが、これは日本のみならず世界でも必然とされている。それを両地域の国家および地域としての文化政策(特に混成言語、観光)、またそれに対する地域住民の日常的実践の比較を通し、マイクロステートとしての特徴を解明する。
独創的な点
非常に小規模で、独立が1960年代以降の新興島嶼国家群と非独立島嶼社会で形成されるオセアニアとカリブ海地域の文化比較研究は国内で等閑視されてきたため、その実施と学術拠点形成は非常に有意義である。また現地在住の研究者との国際共同研究は、両地域の文化研究者・機関にとっても初めての企画となり、その価値は極めて高い。
意義など
本研究は国際文化学部内に設置される「異文化研究交流センター」の研究部門での共同研究プロジェクトであり、実施による知的貢献は実績ある本大学発の異文化研究のさらなる発展に大いに資する。また両地域の研究者、世界でもユニークな地域大学を含む学術機関との連携ネットワーク形成は、学内のみならず国内でも稀であり、その意義は非常に大きい。
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活動状況 (シンポジウム、報告書等) |
● 2007年3月 |
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2007年3月発行
編: 柴田佳子
A4版 196ページ
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センター主催
国際シンポジウム 報告書
「オセアニア、カリブにおける観光開発と文化」
報告書完成
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● 2007年2月17日 |
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センター主催
国際シンポジウム
「オセアニア、カリブにおける観光開発と文化」
Tourism Development and Culture in the Pacific and the Caribbean
<日時> 2007年2月17日(土) 10:00-18:00 <場所> 神戸大学国際文化学部 E棟大会議室
<講演者>
橋本和也 (京都文教大学教授)
イアン・ボックシル (ジャマイカ・西インド大学教授)
スティーヴン・ウィンドゥオ (パプアニューギニア大学教授)
ドラサミー・ラオ (フィジー・南太平洋大学講師)
江口信清 (立命館大学教授)
講演内容については、上記の当シンポジウムの報告書の項をご覧下さい。 |
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関連リンク |
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連絡先 |
柴田佳子研究室 |
住所 |
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〒657-8501
神戸市灘区鶴甲1-2-1 神戸大学国際文化学研究科 (A 413号室) |
TEL/FAX |
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078-803-7481 |
E-mail |
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yoshibat*kobe-u.ac.jp (迷惑メール対策のため@を*に変えております。*を半角の@に変えてお送りください。) |
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