自分から動く就活


就職活動って何だろう? 3年生の後半、その時期になると皆がやりだすからやるのだろうか?でも、それは「横並び体質」というやつだよね。たしかに無難かもしれないけど、そこには自分というものがない。自分の考えがない。ただ、世間の動きに自分を合わせているだけのことだ。就職活動の前にすることがある。それは自分の人生設計を考えること。最近の流行の言葉を使うと「キャリアデザイン」、それは、仕事を含めた自分の人生をデザインすることかな。仕事?そんなことしたくない。でもそんなこと言ってもダメだよ。卒業後すぐに職業に就かなくても、大学院に行っても留学しても、いつかは何かの職業について仕事をしなきゃ。自分でお金を稼がなきゃ。いつまでも親が生きているわけはないし、大体30歳、40歳になってもスネをかじるってのはカッコ悪いし、経済的にはもちろん、精神的にも自立できないだろ?なぜ就活(就職活動を縮めてそう言うんだよ)なんかするんだろう?それは、働くためだ。もちろん就活をしなくても働くことはできる。でも企業や役所で自分の力を発揮したいと思えば就活は必要だよね。そもそも人間はなぜ働くんだろう?そんなところから始めて、なぜこの仕事なのか、なぜこの企業なのか、といった具合に、どんな場合でも自分自身の答を見つけていくことが大切なんだ。だって実際にあるんだよ。面接で「なぜあなたは働くんですか?」という質問が飛んでくることが。こんなとき問われるのは、論理的思考力ってやつだ。洪水のように溢れかえる情報と選択肢の中から、自分の仕事や職場を絞り込んでいくこと、それが就活の重要な側面だ。その絞り込みが結局納得の就職活動を送れるかどうかの決め手になる。このためにはやっぱり自分の考えや軸をしっかり持っていなきゃ。最近の企業は、どんなにペーパーテストの成績が優秀でも、それだけの学生は採用しない。それより明確な目的意識を持った学生を求めている。しかしそのためには、ふだんからよくものを考えるクセをつけることが必要だ。でも、考える材料を、活字やインターネットだけに頼るのはどうかな? 自分から行動を起して、たくさんの人に会って話を聞き、多くの仕事の現場を見てみよう。論理的思考力と行動力とコミュニケーション能力、就職活動ではこの三つがガッチリ結びつくことが大切なんだ。待てよ、これは社会人として仕事をするうえでも必要なものだよね。  (2004.06.25)

国際文化学部EC委員長 内田正博


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