◆国文生と就職

 


           国際文化学部生と就職

高い就職率
国際文化学部は、21世紀を生きる若者に必要なものの考え方を教え、学んで楽しい学部だとは思うが、就職については既存の伝統的な学部に比べて不利なのでは、と不安に思っている人もいるかもしれませんね。しかし実際は、国際文化学部の就職率は、2000年から2004年にかけてそれぞれ96.5%、95.8%、97.2%、98.0%、100%ときわめて高く、神戸大学の全学部の中でも毎年上位に位置しているのです。

求められる国際文化学部生
グローバル化や情報化にともない社会システムが急激に変化し、伝統的な枠組みや価値観が崩壊するなか、いま社会が必要としているのは、旧来の狭い枠組みを超え分野横断的に物事を見通し柔軟に思考する能力です。国際文化学部の教育方針に異文化理解やコミュニケーション能力の養成がありますが、いま日本の社会はあらゆる分野でこうした能力をもった人材を切に求めており、そうしたことも国際文化学部が就職に強い理由のひとつになっています。 そこで、実際に就職活動を体験した国文生の声に耳を傾けてみましょう。



■ よく国際文化は何をしているか分かりにくく、仕事上、直接役立つ学部ではないから、企業受けも悪いのではないか,と心配する人もいますが、企業側は、[法学部や経済学部のような既存の学部の場合でも]大学での知識はほとんど仕事で役に立たないし,求めないと言っています。学部に関係なく、何の目的もなく流された大学生活を送っていては、良い印象はもってもらえないでしょう。でも、新しい学部で自由に自分の目的意識をもって、何か一つでも取り組んで入れば、それは逆に高く評価されます。注目を集められるとプラスに考えてください。
私は、出身学部について、活動中、引け目に感じることは全くなかったです。面接などでも、ありきたりな専門に固執している人より、幅広くかつ散漫にならない斬新なテーマを持っている人のほうが、話が盛り上がっていたように思えます。関係ないですが、ある意味、コンサルティングという職業は、マクロな立場で物事を見ながら、ミクロな部分を追求しているところが、国際文化のカルチャーに似ているかな,とたまに思います。
(異文化コミュニケーション論講座 菱田牧子[デロイト・トーマツ・コンサルティング]就職活動体験記「就職活動を振り返って」より 2000年)

■ 経済や経営学部の友達には「国際文化学部ってようわからんから、何してるか他人にちゃんと説明できな難しいんちゃうか」と言われたりもした。結論から言うと、国際文化学部にいることが不利で、経済や経営学部にいることが有利なんてことは絶対にない。大事なのは、何を学んだかではなく、どのように学んだかということなのだ。あるいは、その本人が学生時代に勉強であれ、クラブ・サークル、アルバイトであれ、何か1つのことに一生懸命打ちこんでやり遂げたかどうか、である。
(異文化コミュニケーション論講座 谷口奈緒美[三井物産] 同「脱マニュアル宣言」より 2001年夏)

■ 国際文化学部は不利か?これは全くの逆で、私にとっては有利に働いてくれました。内定先の村田製作所の面接でのこと。主に勉強の内容についての質問を受けるのですが、国際文化学部で扱う学際的なテーマは比較的新しい研究分野なので、質問をする面接官のなかにも専門家がいません。先に面接を終えた学生から脅されていたほどには、厳しく突っ込まれることもなく、むしろかなりの手ごたえを感じることができました。要は、自分の学んできたことを自分の言葉で表現すること、これがきちんとできれば学部の違いなんてハンデになりません。
(文化交流論講座 増田薫[村田製作所] 同「Positive Thinkingで乗り切ろう!」より 2001年12月)

■ 現在、企業は物事を様々な視点から捉え、新たな発想と価値観を創造できる学生を求めています。その点で、企業にとって国際文化学部生は正に最適な人材ではないでしょうか。大学で学ぶべきことは「考え方」であって、知識はそれに伴うものです。幸いなことに国際文化学部では、少人数制のゼミなど、素晴らしい学習環境が整っていて、私はそれらの機会を活用できました。そして、ゼミなどを通して得た「考え方」は、就職活動でも大いに役立ちました。筆記試験や面接の対策といったテクニックも大切ですが、自分の意見をしっかりと主張し、他人を納得させる事ができれば基本的にそれで十分です。だから、これから就職活動を迎える皆さんも国際文化学部で学んできたことに自信を持ってがんばってください。
(アジア・太平洋文化論講座 西川征克[トヨタ自動車]2002年1月24日 第8回就職活動体験発表会レジメより)

■ 国際文化学部生として、これだけはやっておいてほしいこと
 まず、一つで良いので、何か外国語をマスターして下さい。最近は大学生全般として英語の勉強はされているので、他の人と差別化するならTOEIC800点以上は必要です。確かに語学は社会人になっても勉強できますが、今できるなら今やった方が良いと思うのです。また、「ボディーランゲージでなんとかなる」と言う人もいるかもしれませんが、それはある意味自己中心的な考え方だと思います。言葉で表現できた方が、相手はずっと理解しやすいでしょう。
そして、面接の所でも触れましたが、自分なりの価値観を持つこと、世間や環境に左右されないことが大事で
す。私が国際文化学部で学んだ中で最も有意義だったと思うのは、多角的な考え方を養えたことです。社会が多様化する中、経済や自然環境などの全ての問題を多角的かつ包括的に解決していく上で、それは非常に重要な役割を果たすでしょう。そして、その価値観や考え方を基盤として、常に新しい知識や情報に対して敏感であって頂きたいと思いますし、私自身も常にそうありたいと思っています。
(日本文化論講座 長尾亜希子[アルク教育社] 就職活動体験記「私の就職活動」より 2002年2月)


☆国際文化学部であることを生かそう☆
                                          
                          異文化コミュニケーション論講座 三宅三喜
                                  2006年3月卒業(JR西日本内定)

① 国文生が下級生のとき不安になるのはなぜか
それは、ひとつに他学部生からの声があるのではないかと思います。多くの国文生が、サークルや部活動で他学部生からこのようなことを言われたことがあるのではないでしょうか。「国際文化学部は何しているかわからない。将来にどう役立つの?」
私も、その答えに困り、不安になったことが何度かあります。私たちにとって、同年代の友達や先輩の意見は、予想以上に大きな影響力を持つものです。
しかし、国際文化学部で得ることは、趣味や興味の領域にとどまるだけで、はたして将来(もっとも近いところでは就職活動など)の役には立たないのでしょうか。
私は就活を終えた今、この考え方にははっきりとNOと言うことができます。
むしろ国文生は上級生になれば、国文生であることに自信と誇りをもつことができるようになります。最初は戸惑いさえ覚える多種多様な選択肢の中から、卒論のテーマや卒業後の進路に目標を見いだしていくにしたがって、下級生の時はバラバラに見えた学びのテーマが自分の中でつながりだし、幅広い視野を獲得したことを知るからです。ただし、自分のテーマや目標は自分で決めなければなりません。
 では、国文で学ぶことは、どのように就職活動において有利になるのでしょうか?

② 国文生の優位性
多角的視点と常識にとらわれない考え方
国文卒業生の多くが口を揃えるのは、国文では「仕事上必要となる多角的な視野が身につく」ということです。小手先のノウハウではなく、専門知識を積み上げるための土台が国文では養われます。社会や企業で必要としているのは、学部生の生半可な知識ではなく、新たな視点から物事を見られる能力、様々な価値観を受け入れられる柔軟性です。これはまさに、国文生が習得できる特権であり、優位に立てる点です。この優位性は、単に面接での自己PRにのみに当てはまるものではありません。

例:グループディスカッション(GD)
面接の初期段階で、一つのテーマについて5,6人のグループで議論するGDがあります。
GDでは、狭い枠組みにとらわれた一つ考えに固執する受験者も少なからずいます。周囲はその時、強固に反発したり、逆にわからないうちに流されてしまったりということがあります。ここが国文生の力の見せ所です。なぜなら国文で養った、様々な価値観(たとえ自分と全く異なっていても)を一つの考え方として認めて柔軟に対応しようという姿勢が評価されるからです。重要なことは、周囲の意見の評価できる点をとりいれつつ、新たな視点からの意見を述べることなのです。GDでの実践は、国文の教育方針である異文化理解とコミュニケーション能力の養成が具現化した例ではないでしょうか。

応援メッセージ
 就活を進める中で、国文の専門性以外に、経営や経済学部のような先輩とのつながりのなさを心配する人が増えてくるかもしれません。しかし、今の時代ほぼ既存のコネは関係なし。要は、自分からつながりを見つけるために行動を起こすこと、その姿勢が評価されます。
また、経済の知識を心配するなら、日経新聞を読んでください。そして、柔軟な視野から、現代の時事問題について自分なりの意見を持つようにしましょう☆ 経済、経営学部ではないからと心配する必要はありません。自分を信じて頑張ってください! (2005.11.08)


CDCホームへ


神戸大学
キ ャ リ ア 科 目


以下は、キャリア教育もしくはキャリア科目についての説明です。

 「就職活動はたった半年間のイベントではない」と、ある国文生が書いていますが、たしかに将来の仕事や職場について3回生になって初めて考えたのでは、殆どの学生にとって、就活は知名度のある企業のたんなる内定獲得競争になってしまいます。どんな仕事を選ぶかということは、自分がどんな生き方を選ぶかということと連動しているはずです。卒業後の進路とその後のキャリアデザインを思い描く場合、就職活動に入ってから考え始めたのでは手遅れになってしまいます。就職活動はむしろ行動の時期。半年間、行動に忙殺される前に、自分の将来についてしっかり考えておく必要があります。
 そういったときの手助けになるのが、今の大学生活が将来の自分とどうつながるのか、あるいはどうつなげるのかを考えようとするキャリア科目です。キャリア科目には、全学共通のものと学部独自のものとがあります。

キャリア科目とは、正規授業としてカリキュラムのなかに組み込まれたキャリアデザインのための科目です。この場合の「キャリア」とは、「仕事との関わりにおいて捉えられた生き方とその歩み」を意味しています。

かつては社会や共同体の価値観がそれぞれの領域において今ほど多様化せず、あるいはIT革命による多種大量の情報の氾濫もなく、それにともない人々の職業観も現在ほど拡散していませんでした。以前であれば、大学に入れば学び、大学を出れば就職するのが当たり前とされてきたので、キャリアデザイン(=仕事を中心にした人生設計)やキャリア形成というものを考える機会など設ける必要はとくになかったわけです。

しかし今は、学校・大学で学ぶ意味や社会で働く意味も多様化し、なぜ学校・大学で学ぶのか、なぜ働くのかさえ曖昧になっている若者も少なくありません。そうした状況の変化に迫られて、多くの大学では就職部はキャリアセンターになり、就職ガイダンスなどの就職活動支援行事だけではなく、もっと幅広く人生と仕事を考えようとするキャリア教育を推進するようになりました。そしてキャリア教育のなかで、とくに正課の授業として実施されるものをキャリア科目といいます。

キャリア教育の目的は、自分というものを認識し、自分もその一員である社会に目を向け、自己と社会のつながりに気づきながら、将来の自分の生き方と仕事を考える姿勢を養うことです。

自己と社会を知り、その関係を考えるとは、まさしく教養教育(リベラル・アーツ)の目的でもありますが、そういう意味では、キャリア教育と教養教育とは、根っこのところできわめて緊密に結びついています。言い換えれば、教養教育をおろそかにすれば、本当の意味でのキャリア教育は成立しません。

キャリアのなかでもとくに仕事は、将来、自分の人生を構成する重要な要素となりますが、職業・進路選択のベースになるのは、じつは自分の価値観や生き方、あるいはライフスタイルやライフデザインです。これをおろそかにしたまま就職活動した場合、たとえ運良く就職できたとしてもミスマッチが生じ、やがて離職・転職ということになってしまいます。今の時代、そのベースを考える重要性に気づかず、その機会も不足しているためでしょうか、就職後3年間の離職率が3割に達するといわれています。

したがって、将来の自分の仕事を考えるとは、そうしたベース(=価値観、生き方)を踏まえたうえで、、自分が何をやりたいか(=夢や目標)、自分に何ができるか(=能力と貢献)を考え、またその夢と能力を可能にするために、じっさいに努力すること(=能力開発)を意味します。たしかに、未来の自分の姿をイメージすることができれば、今自分にとって何が大切か、何を身につけなければならないかを自覚することもた易く、おのずと大学での学びと生活を充実させることにつながります。
たとえば現在、外務省で活躍している国際文化学部のある卒業生は、すでに高校時代から中国に興味をもち、国際文化学部を選んだのも、将来日中友好に貢献したいと考えたからでした。そして言うまでもなく彼女は自分の夢を実現するために、中国語や中国の文化等の習得に人の何倍も努力したのです。

しかしそうは言っても、そんな人のように、自分のやりたいことを早い段階から自覚できる学生はそれほど多くいません。夢や目標を持つことの困難さは、社会に出て働くことに前向きになれないことと連動しています。そして希望や目標をもてないとすれば、大学での勉強に弾みがつかないのも当然です。したがって、現代におけるキャリア教育の役割は、ある意味では、若者のそれまで抱いていた人生観に揺さぶりをかけ、地中深く眠っている彼らの夢や希望を目覚めさせることだということもできるでしょう。

大学4年間、あるいは修士を加えれば6年間は、子どもから大人になるための、あるいは学生から社会人になるための助走期間に当たります。そのことを念頭におけば、キャリア教育とは、学生の皆さんの自立を支援し、社会的関心を喚起することだということもできます。
言い換えれば、社会とのつながりを大切にする自立した学習者を育成すること、これこそ大学におけるキャリア教育のめざすところなのです。

神戸大学でも近年ようやくキャリア教育の必要性が認識され、すでに多くの学部で、インターンシップを含む学部独自のキャリア科目
を実施しています。ただし、内容的には明らかにキャリア教育といってよいのに、科目名がそのように明示されていない場合がありますので、シラバス等でよく確認してください。

先に、「キャリア」とは、「仕事との関わりにおいて捉えられた生き方とその歩み」を意味し、職業・進路選択には生き方や価値観がそのベースになると書きましたが、そのことを念頭においてキャリア科目を捉えれば、とくにキャリア科目と銘打っていなくても、これに相当する科目や授業はすでに数多く存在しています。
また、キャリアには、万人共通のキャリア、誰にとっても正解はただ一つというキャリアというものはなく、キャリアの数は人間の数だけあります。つまりキャリアは、ある意味ではきわめて個人的なものでもあるので、極論すれば人によってはすべての科目や授業がキャリア教育の役割を果たすということもありうるのです。

■全学共通科目としてのキャリア科目については、2005年度まで開講されていませんでした(ただしキャリア科目と位置づけることの可能な授業はすでにありました)。しかし、ようやく2006年度後期、神戸大学初めての本格的なキャリア科目「職業と学び―キャリアデザインを考える」が開講されました。時間割上の科目名は「総合科目Ⅱ」で、木曜5限開講です。最初の3回を別とすれば、講師は全員、社会の各分野で活躍される神戸大学の卒業生の方々です。なお、全学キャリア科目は、神戸大学キャリアセンターが企画運営する授業です。詳しくは、次のホームページ参照。

全学キャリア科目(総合科目Ⅱ)

http://web.cla.kobe-u.ac.jp/group/cdc/career.html


 

 


2009年度神戸大学全学キャリア科目

(総合科目Ⅱ) 後期木曜5  教室 鶴甲第1キャンパス K202

 

【授業のテーマと目標】

テーマ「職業と学び―キャリアデザインを考える」社会で活躍する神戸大卒業生によるリレー講義)

 若い皆さんは、自分自身がいかに大きな可能性にみちているかを殆ど知りませんし、他方、世の中の職業や仕事について具体的に知っている人もごく稀です。しかし、皆さんのもつその測り知れない可能性を生かすためには、将来に拡がる卒業後の多様な進路や仕事を今から考えてゆくことがとても大切です。

 この授業では、様々な職業に就いている神戸大学の卒業生の方々から仕事の現場や遣り甲斐、あるいは仕事への夢や志などを語っていただきます。皆さんはふだんの大学の授業では聞くことのできない先輩たちの話に耳を傾けながら、自分の将来の目標や職業に思いを馳せ、そのために今どんな基本的な能力や知識や教養を身につけるべきかを考えるキッカケにしてもらいたいと願っています。

 また、こうした機会をもつことは、今大学で学んでいることの意味を知り、かけがえのない4年間の大学生活を充実させるためにもきわめて有益です。文系・理系の区別や職種を問わず、仕事をするうえでは共通の要素がありますし、どの分野であれ職業について幅広い視野を得ることが必要ですが、そうしたこともこの授業から学びとってほしいと思います。

そして、社会で活躍する諸先輩のお話は、井の中の蛙大海を知るの如く、必ずや皆さんの視野と世界を広げ、自らの可能性に気づきを与え、皆さんの意識と行動に大きな変化をもたらすことでしょう。

 

【授業の概要と計画】

101「キャリアとは ― 授業への導入(趣旨・予定・試験・諸注意)

★内田正博  国際文化学部教員(本科目コーディネーター)

     8「日本的キャリアシステムの価値創造のメカニズム」

★平野光俊  経営学部教員

    15「節目だけはキャリアデザイン ― 夢と不安のペア」

★金井壽宏  経営学部教員
    22「世界に夢を!― 商社の企画開発業務の現場から」

★今﨑良平  1961年経営学部卒 元兼松株式会社 新規事業・営

開発室室長神戸大学キャリアセンター・キャリアアドバイザ
    29「モノを運ぶことは、心を運ぶこと国際物流と貿易の仕事、そし

NPO活動を通して」

★恵谷 洋    1987年旧神戸商船大学(現海事科学部)卒 

TNTクスプレス(株)取締役営業本部長、海洋エッセイスト、

オフィ海遊学舎主宰(筆名「拓海広志」)

115「マルチ主婦の実践食と農で起業!NPO法人の設立と運営」

★中塚華奈  1994年農学部卒(農学研究科修了) 

NPO法人「食と農の研究所」事務局長、()トーホー顧問、

有機JAS認証検査員

    12「仕事の喜び ― プロサッカー選手の経験より」

★西野 努  1993年経営学部卒 元浦和レッズ所属Jリーガー、

(株)オプト・スポーツ・インターナショナル代表取締役社長

    19「異文化との出会い 弁護士として日本企業で働く」

★ビーラッパン ビーラスレシュクマル 2008年法学研究科修了

ナソニック電工法務部海外法務グループ

    26「社会への熱視線 ― 報道アナウンサーという仕事」

★住田功一  1983年経営学部卒 NHK大阪放送局編成部

チーフアナウンサー

123部品供給に信頼を載せる 細部にも拘る日本気質!

     ★谷 和義   1976年工学部卒 バンドー化学株式会社

     代表取締役社

    10「世界から、そして世界へ!国際都市を生んだ神戸港」

★岡口憲義  1979年法学部卒 神戸市みなと総局長

    17 「事実を掴む喜びデジタル時代の新聞記者たち」

★河内鏡太郎 1966年文学部卒、元読売新聞大阪本社専務取締

役総務局長・コンプライアンス担当、芦屋市谷崎潤一郎記念館

館長、読売新聞大阪本社顧

    24日 (予備日)

2010
1 14「国境を越える仕事への志外資系企業で働く」

★高岡浩三  1983年経営学部卒 ネスレ日本株式会社

代表取締役副社長20101月以降)

      21日 筆記試験

      28日 (予備日)新型インフルエンザ感染等による休講の補講

 

【成績評価方法と基準】

 学期末の筆記試験。出席重視。毎回、授業中にコミュニケーションシートを書いてもらいます。シートは出席票兼用、代筆厳禁です。シート上部の各項目未記入および自由記述数行のみの場合は欠席扱いになります。この授業では、情報や知識の吸収だけではなく、気づきと成長への意欲を重視します。その他詳細については授業中指示。

 

【履修上の注意】

  遅刻、途中入場・途中退室、履修者の無断欠席、私語、居眠りは厳禁。授業中携帯の電源は切ること。貴重な時間を割いてこの講義のために準備し遠路来てくださる先輩たちに失礼に当たりますので、以上のマナーを守る自信のない人およびアルバイトや部活等で欠席しがちな人は履修を遠慮してください。毎回、授業の最後に授業の感想、意見、気づき、質問等を必ず書いてもらいますので、授業中は絶えず多くを考えたり感じたりしながら、各講師のお話に耳を傾けてください。この授業は履修者へ全回出席を求めています。

 なお、この授業は1年次配当科目ですが、23回生や就職活動を終えてこれから社会に出てゆく4(5)回生にもぜひ履修または聴講してもらいたいと願っています。卒業後のキャリア形成や人生設計を考えるうえで大きなヒントが得られるでしょう。また、院生は履修できませんが、聴講を歓迎します。

  なお総合科目Ⅱは、学部によっては卒業要件単位に入っていない場合があるかもしれません。自学部の学生便覧で確認してください。もちろんどの学部生でも単位取得が認定されれば、成績証明書には記載されます。

 

【オフィスアワーと研究室】

  問い合せや連絡は、内田正博まで。相談はあらかじめメールで予約してください。メールアドレスは、utschidakobe-u.ac.jp (□を@に変えてください。) 研究室は国文キャンパスEE408です。ただし、連絡はキャリアセンター(A1F東)のほうが取りやすいでしょう。

 

【学生へのメッセージ】

 自立と社会的関心、そして自己の成長を願う意欲があれば、大丈夫、あなたの未来の歩みは確かなものになるでしょう。

 「自立」とは、他人から命じられて初めて学ぶのではなく、自ら課題を見出して自分の意志で学ぶことができ、何をすればよいか教えてもらうまで待つのではなく、自分から何をすべきかを考え、目標をもつことができることも意味します。むろん将来の精神的自立は、経済的自立が前提となります。そして、そのために今は学ぶ時。とくに演習やゼミで「自ら学ぶ力」を養ってください。

 「社会的関心」の反対は、自分のことにしか関心がないこと。自分の利益しか考えない人は視野と世界が狭くなります。社会的関心と社会貢献とサービスの姿勢があれば、何より視野が広がり、自分の能力や知識を何のためにどう行かせばよいか有効に考え、仕事の意味を理解し、人的ネットワークを豊かに形成し、仕事にいっそうやりがいと喜びを覚えるようになります。そのために今はあらゆるものに知的好奇心を抱き、学ぶことを楽しみましょう。基礎的な教養を身につけるとともに、ぜひ新聞を読んでください。

  なお、この授業は、12回生にとって将来の進路や就職を考えるうえで大いに役に立つことは言うまでもありませんが、それだけではなく、就職活動に取り組む3回生やもうすぐ社会人になる4(5)回生にとってもきわめて貴重な機会となるでしょう。社会の各分野で活躍する先輩たちの声に耳を傾けながら、ぜひ自分の世界を広げる大切なキッカケを掴んでください。

 

【テキスト】適宜プリント配付(教室に放置しないでください。余分に取ったものは元の場所に返却すること。)


 

2008年度神戸大学全学キャリア科目
(総合科目Ⅱ)U837 1年次配当 2単位 後期木曜5限 教室 鶴甲第1キャンパス K202

【授業のテーマと目標】
「職業と学び―キャリアデザインを考える」

社会で活躍する神戸大卒業生によるリレー講義)

 若い皆さんは、自分自身がいかに大きな可能性にみちているかを殆ど知りませんし、他方、世の中の職業や仕事について具体的に知っている人もごく稀です。しかし、皆さんのもつその測り知れない可能性を生かすためには、将来に拡がる卒業後の多様な進路や仕事を今から考えてゆくことがきわめて大切です。
 この授業では、様々な職業に就いている神戸大学の卒業生の方々から仕事の現場や遣り甲斐、あるいは仕事への夢や志などを語っていただきます。皆さんはふだんの大学の授業では聞くことのできない先輩たちの話に耳を傾けながら、自分の将来の目標や職業を思いめぐらし、そのために今どんな基本的な能力や知識や教養を身につけるべきかを考えるキッカケにしてもらいたいと願っています。
 また、こうした機会をもつことは、今大学で学んでいることの意味を知り、かけがえのない4年間の大学生活を充実させるためにもきわめて有益です。文系・理系の区別や職種を問わず、仕事をするうえでは共通の要素がありますし、どの分野であれ職業について幅広い視野を得ることが必要ですが、そうしたこともこの授業から学びとってほしいと思います。
 そして、社会で活躍する諸先輩のお話は、あたかも井の中の蛙が大海を知るに似て、必ずや皆さんの視野と世界を広げ、自らの大きな可能性に気づきを与え、皆さんの意識と行動に重要な変化をもたらすことでしょう。

【授業の概要と計画】
①10月2日 「キャリアとは ― 授業への導入(趣旨・予定・試験・諸注意)」
  ★内田正博  国際文化学部教員(本科目コーディネーター)

② 9日 「キャリアデザインの基礎工事」
  ★上月永文  1958年法学部卒、元出光興産、現NPO 日本キャリア・カウンセリング研究会キャリア・カウンセラー

③ 16日 「働くことの意味」
  ★加護野忠男 経営学部教員

④ 23日 「節目だけはキャリアデザイン ― 夢と不安のペア」
  ★金井壽宏  経営学部教員  

⑤ 30日 「世界と日本をつなぐ ― 総合商社の仕事」
  ★藤本晃三 1962年経済学部卒、元三菱商事 食品本部長、元カンロ(株)取締役副会長、現神戸市みなと総局審議役(首都圏担当)、(社)神戸港振興協会参与

⑥11月6日 「世界を舞台に ― 国際物流で働く」
  ★森 有香 2005年理学部地球惑星科学科卒、近鉄エクスプレス フォワーディング営業部

⑦ 13日 「地元で働ける喜び― 神戸から世界への挑戦状」
  ★舟橋健雄  1997年国際文化学部卒、神戸デジタル・ラボ 経営管理部(社長付)、翔鶴会(国際文化学部同窓会)初代会長、現副会長

⑧ 20日 「もの造りへの夢 ― 技術者の志」
  ★萩野道義  1966年工学部卒、元本田技研工業専務取締役、自動車技術会 第23代会長

⑨ 27日 「健康づくり活動の振興 ― 行政の役割を中心に」
  ★山本光昭  1984年医学部卒、独立行政法人国立病院機構 本部 医療部長

⑩12月4日 「Think globally, Act locally ― 環境NPO」
  ★松岡夏子  2005年国際文化学部卒、NPO法人「ゼロ・ウェイストアカデミー」元事務局長、現同理事、現国際文化学研究科修士課程

⑪ 11日 「夢と信念 ― 起業への道」
  ★金丸恭文  1978年工学部卒、フューチャーアーキテクト代表取締役会長、CEO

⑫ 18日 「アンネの夢を知っていますか ― 新聞記者の現場から」
  ★河内鏡太郎 1966年文学部卒、読売新聞大阪本社 専務取締役総務局長・コンプライアンス担当

2009年
⑬ 1月 8日 「教育をサポートする―大学職員としてのキャリア」
  ★近森節子  1968年教育学部卒、立命館大学 大学行政研究・研修センター次長 専任研究員

⑭ 15日 筆記試験

⑮ 22日 (予備日)

【成績評価方法と基準】
 学期末の筆記試験。出席重視。毎回、授業中にコミュニケーションシートを書いてもらいます。このシートは出席票も兼ねます。代筆厳禁です。シート上部の各項目および自由記述のない場合は欠席扱いになります。その他詳細については授業中指示。

【履修上の注意】
  遅刻、途中入場・途中退室、履修者の無断欠席、私語は厳禁。授業中携帯の電源は切ること。貴重な時間を割いてこの講義のために準備し遠路来てくださる先輩たちに失礼に当たりますので、以上のマナーを守る自信のない人やアルバイトや部活等で欠席しがちな人は履修を控えてください。毎回、授業の最後に授業の感想・意見・質問等を必ず全員に書いてもらいますので、授業中は絶えず多くを考えたり感じながら、各講師のお話に耳を傾けてください。
 この授業は履修者へ全回出席を求めています。やむなく欠席する場合は、事前に(無理なら事後速やかに)下記メールアドレス(内田)へ理由とともに欠席届を送ってください。その際、欠席の月日、科目名(総合科目Ⅱ木5限)、学番、学部名、氏名をかならず書いてください。
 なお、この授業は2006年度新設科目のため1、2、3年次のみ履修可能ですが、就職活動を終えてこれから社会に出てゆく4(5)回生にもぜひ聴講してもらいたいと願っています。卒業後のキャリア形成や人生設計を考えるうえで大きなヒントが得られるでしょう。また、院生の聴講も歓迎します。
  なお総合科目Ⅱは、学部によっては卒業要件単位に入っていない場合があるかもしれません。自学部の学生便覧で確認してください。もちろんどの学部生でも単位取得が認定されれば、成績証明書には記載されます。

【オフィスアワーと研究室】
問い合せや連絡は、内田正博まで。相談はあらかじめメールで予約してください。メールアドレスは、utschida□kobe-u.ac.jp (□を@に変えてください。) 研究室は国文キャンパスE棟のE408。ただし、キャリアセンター(A棟1F東)のほうが連絡は取りやすいと思います。

【学生へのメッセージ】
 自立と社会的関心さえ備わっていれば、大丈夫、あなたの未来の歩みは確かなものになるでしょう。
「自立」とは、他人から命じられて初めて学ぶのではなく、自ら課題を見出して自分の意志で学ぶことができ、何をすればよいか教えてもらうまで待つのではなく、自分から何をすべきかを考え、目標をもつことができることを意味します。むろん将来の精神的自立は、経済的自立が前提となります。そして、そのために今は学ぶ時。とくに演習やゼミで「自ら学ぶ力」を養ってください。
 「社会的関心」の反対は、自分のことにしか関心がないこと。自分の利益しか考えない人は視野と世界が狭くなります。社会的関心と社会貢献の姿勢があれば、何より視野が広がり、自分の能力や知識を何のためにどう行かせばよいか有効に考え、仕事の意味を理解し、人的ネットワークを豊かに形成し、仕事にいっそうやりがいと喜びを覚えるようになります。そのために今はあらゆるものに知的好奇心を抱き、学ぶことを楽しみましょう。基礎的な教養を身につけるとともに、ぜひ新聞を読んでください。
  なお、この授業は、1、2回生にとって将来の進路や就職を考えるうえで大いに役に立つことは言うまでもありませんが、それだけではなく、就職活動に取り組む3回生やもうすぐ社会人になる4(5)回生にとってもきわめて貴重な機会となるでしょう。ぜひ社会の各分野で活躍する先輩たちの声に耳を傾けましょう。ただし履修できるのは、2006年度新設科目のため1、2、3年次のみです。しかし、聴講だけならどの学年でもできます。4回生や院生もぜひ聴きに来てください。

【テキスト等】 プリント配付(授業終了後、教室に放置しないでください。余分に取ったものは元の場所に返却すること。)

----------------------------
■2008年度履修者数は165名。
この授業では毎回出席者全員にコミュニケーションシート(自由記述アンケート)を書いてもらっていますが、その全員の感想文を読んで、それにフィードバックしてくださる講師がおられます。受講生にはそのフィードバックレポートを次の授業で配付していますが、ホームページ掲載の許可をくださった方のものを、以下ご紹介します。
■10月9日担当、上月永文氏の「講師の感想」はこちら
■10月23日担当の金井壽宏教授のフィードバックレポートはこちら
  金井先生は、400字詰換算で約20枚近くにもなる丁寧かつ躍動感溢れるレポートを書いてくださいました。

■10月30日担当、藤本晃三氏のフィードバックレポートはこちら
■11月13日担当、舟橋健雄氏のフィードバックレポートはこちら
 紆余曲折したキャリアを歩んだ舟橋さんによる非常に気合のこもったレポートです。
■11月20日担当、萩野道義さんのフィードバックレポートはこちら
■12月4日担当、松岡夏子さんのフィードバックレポートはこちら
■12月18日担当、河内鏡太郎さんのフィードバックメールはこちら
 「番外編イベント」の提案をしてくださいました。
■1月8日担当、近森節子さんのフィードバックコメントはこちら

【参考】 キャリア教育に関するコメント

---------------------------------------

■国際文化学部は比較的早くキャリア教育に取り組んだ学部です。以前から情報論講座には企業のデータベースを作るインターンシップ演習があり、2002年からの3年間は、東洋ゴム工業会長の片山松造氏(経営卒)をコーディネーターとする学部共通の企業人講義「自動車関連産業からの国際化と異文化交流」が開講され、いずれもマスコミにも取り上げられました。今年度(2008年度)も、前期はJICA連続講義、アートマネジメント論などがあり、後期は企業の人事担当者による授業「『大学で学ぶ』を考える~社会人になる前に」(金4限)などが開講されます。時間割上の科目名が「国際文化特殊講義」となっているものもあります。詳細は、国際文化学部webシラバス参照


〔参考〕
「キャリア」の定義  「個々人が生涯にわたって遂行する様々な立場や役割の連鎖及びその過程における自己と働くこととの関係付けや価値付けの累積」(文部科学省、2004年)。 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/023/toushin/04012801.htm

「キャリアデザイン」の定義  「自分らしい生き方を見いだし、そのために必要な知識・技術を身につけ、意識的に自分らしい生き方を実践すること。職業上の能力に限らず、家族生活、コミュニティの一員としての生活、社会的活動などを通じて、トータルに自分らしい生き方を追求していくこと」(法政大学キャリアデザイン学部HPより) http://www.hosei.ac.jp/career/index.html


                               キャリアセンター 内田正博  (2008.10.03)

CDCホームへ


 2007年度全学キャリア科目

 「職業と学び―キャリアデザインを考える」(総合科目Ⅱ)[2U837]

社会の各分野で活躍する卒業生によるリレー講義

後期 木曜5限  1年次配当  
国文キャンパス F401教室 教室変更⇒K202

【授業のテーマと目標】
テーマ「職業と学び―キャリアデザインを考える」
 若い皆さんは、自分自身がいかに大きな可能性にみちているかを殆ど知りませんし、他方、世の中の職業や仕事について具体的に知っている人もごく稀です。しかし、皆さんのもつその測り知れない可能性を生かすためには、将来に拡がる卒業後の多様な進路や仕事を今から考えてゆくことがきわめて大切です。
 この授業では、様々な職業に就いている神戸大学の卒業生の方々から仕事の現場や遣り甲斐、あるいは仕事への夢などを語っていただきます。皆さんはふだんの大学の授業では聞くことのできない先輩たちの話に耳を傾けながら、自分の将来の目標や職業を思いめぐらし、そのために今どんな基本的な能力や知識や教養を身につけるべきかを考えるキッカケにしてもらいたいと願っています。
 また、こうした機会をもつことは、今大学で学んでいることの意味を知り、かけがえのない4年間の大学生活を充実させるためにもきわめて有益です。文系・理系の区別や職種を問わず、仕事をするうえでは共通の要素がありますし、どの分野であれ職業について幅広い視野を得ることが必要ですが、そうしたこともこの授業から学びとってほしいと思います。


【授業の内容と計画】          
 
①10月 4日 導入―授業の趣旨、予定、諸注意、キャリアとは
         ★内田正博  国際文化学部教員(本科目コーディネーター)

②10月11日 キャリアをデザインする発想―夢しか実現しない
         ★金井壽宏  経営学部教員

③10月18日 働くことの意味
         ★加護野忠男  経営学部教員      

④10月25日 神戸大学の異色卒業生群像―真摯・自由・協同
         ★植村達男 1964年経済学部卒、元住友海上火災保険、
               神戸大学学術事業会代表取締役、
                神戸大学東京オフィス コーディネーター

⑤11月 1日  外国企業にとっての日本―JETROの役割
         ★西浦 克 1995年理学部卒、JETRO 対日投資部 対日ビジネス課 課長代理

⑥11月 8日 人間ドラマ―総合商社を生きる
         ★近藤 材 1970年経営学部卒 元住友商事 国際人材開発部長、
                 住商情報システム監査役

⑦11月15日 ライフ・リバランスという人生戦略―人生の節目と仕事・役割
         ★五十嵐順子 1998年国際文化学部卒、「ライフ・リバランス研究所」代表
                                   (キャリアコンサルタント)

⑧11月22日 学生と社会人の違い―自助の精神
         ★三輪裕範 1981年法学部卒、伊藤忠商事 調査情報室長 

⑨11月29日 NPOで社会を変える!―つぶやきを形に、おもいを仕組みに
         ★世古一穂 1975年文学部卒、特定非営利活動法人「NPO研修・情報センター」
                    代表理事、金沢大学大学院人間社会環境研究科教授

⑩12月 6日 もの造りへの夢―日本の技術者
         ★萩野道義 1966年工学部卒、元本田技研工業専務取締役 
                  第23代自動車技術会会長

⑪12月13日 人生の選択肢としての起業
         ★谷井 等 1996年経営学部卒、シナジーマーケティング㈱代表取締役社長

⑫12月20日 志(こころざし)産業としてのジャーナリズム
         ★杉山知之 1970年経済学部卒、元朝日新聞社、神戸大学広報マネージャー

⑬ 1月10日 「大学で学ぶ」ってなんだろう―大学生のためのキャリアデザイン
         ★原 昌己 1989年工学部卒、ベネッセコーポレーション 大学事業部
                            キャリア企画本部担当部長

⑭ 1月17日 筆記試験

⑮ 1月24日 最終日(予備日)

・授業の進め方(第4回以降): 60分講義、20分質疑応答、10分自由記述アンケート(授業の感想等)


【成績評価方法と基準】
 学期末の筆記試験またはレポート。出席重視。毎回、授業中にコミュニケーションシートを書いてもらいます。このシートは出席票も兼ねます。シート上部の各項目および自由記述が無いか又は少ない場合は欠席扱い。代筆厳禁です!無断欠席は単位取得を保証しません。その他詳細については授業中指示。

【履修上の注意】
  遅刻、途中入場・途中退室、履修者の無断欠席、私語は厳禁。授業中携帯の電源は切ること。時間を割いて来てくださる先輩たちに失礼に当たるので、以上のマナーを守る自信のない人やアルバイトや部活等で欠席しがちな人は履修を控えてください。毎回、授業の最後に授業の感想・意見・質問等を必ず全員に書いてもらいますので、積極的な姿勢で授業に臨んでください。欠席の連絡は、事前に(無理なら事後速やかに)下記メールアドレス(内田)へ。その際、科目名(総合科目Ⅱ木5限)、学番、学部名、氏名、欠席する月日をかならず書いてください。
 なお、この授業は昨年度新設科目のため1,2年次のみ履修可能ですが、3回生や就職活動を終えてこれから社会に出てゆく4(5)回生にもぜひ聴講してもらいたいと願っています。卒業後のキャリアデザインを考えるうえで大きなヒントが得られるでしょう。
  なお総合科目Ⅱは、学部によっては卒業要件単位に入っていない場合があるかもしれません。自学部の学生便覧で確認してください。もちろんどの学部生でも単位取得が認定されれば、成績証明書には記載されます。


【オフィスアワーと研究室】
問い合せや連絡は、内田まで。相談はあらかじめメールで予約してください。メールアドレスは、utschida□kobe-u.ac.jp (□を@に)。研究室は国文キャンパスA棟のA311 (ただし、今年度は学舎改修のため年度途中で移転します)。

【学生へのメッセージ】
 自立と社会的関心さえ備わっていれば、大丈夫、あなたの未来の歩みは確かなものになるでしょう。「自立」とは、他人から命じられて初めて学ぶのではなく、自ら課題を見出して自分の意志で学ぶことができ、何をすればよいか教えてもらうまで待つのではなく、自分から何をすべきかを考え、目標をもつことができることを意味します。むろん将来の精神的自立は、経済的自立が前提となります。そして、そのために今は学ぶ時。とくに演習やゼミで「自ら学ぶ力」を養ってください。 「社会的関心」の反対は、自分のことにしか関心がないこと。社会的関心があれば、何より視野が広がり、自分の能力や知識を何のためにどう行かせばよいか有効に考え、仕事の意味を理解し、人的ネットワークを豊かに形成し、仕事にいっそうやりがいと喜びを覚えるようになります。そのために今はあらゆるものに知的好奇心を抱き、学ぶことを楽しみましょう。基礎的な教養を身につけるとともに、ぜひ新聞を読んでください。
  なお、この授業は、1、2回生にとって将来の進路や就職を考えるうえで大いに役に立つことは言うまでもありませんが、それだけではなく、就職活動に取り組む3回生やもうすぐ社会人になる4(5)回生にとってもきわめて貴重な機会となるでしょう。ぜひ社会の各分野で活躍する先輩たちの声に耳を傾けましょう。
院生もぜひ聴きに来てください。
webシラバス http://web.cla.kobe-u.ac.jp/group/cdc/career.html 


<関連リンク>
     
―キャリア教育の目的や意味について http://web.cla.kobe-u.ac.jp/group/cdc/post-4.html#career

―神戸大学「学友会」および各学部同窓会 http://www.kobe-u.com/contents/alumni/index.html
―神戸大学キャリアセンター(国文キャンパスA棟1F) キャリアアドバイザーが、キャリアデザインや
就職進                    路に関する質問相談に応じます。
 http://www.kobe-u.ac.jp/campuslife/employment/index.htm

次のところでも、担当者がキャリア相談に応じてくれます。
六甲台就職情報センター  http://home.kobe-u.com/ryoso/about/rokko/index.html
―発達科学部キャリアサポートセンター
 http://csc.h.kobe-u.ac.jp/index.html
―神戸大学東京オフィス  http://www.kobe-u.ac.jp/info/tokyo-office/index.htm
神戸大学生協のHPも参考にしてください。
―神戸大学生協キャリア形成支援ページ http://seagull.coop.kobe-u.ac.jp/recruit/
 「ガイダンス・イベントCALENDAR」では、学内の全就職支援行事情報を掲載しています。
 また「MESSAGE」では、就活やキャリアデザインに関するメッセージを読むことができます。


次は様々な職業を知ることのできるサイトです。

―キャリアマトリックス(職業とキャリアに関する基盤情報データベース)  http://cmx.vrsys.net/
―キャリナビ(お仕事人辞典)  http://www.carinavi.org/ja/

 

 


 

2006年度、スタート!
2006年度後期 全学共通 キャリア科目(総合科目Ⅱ) [2U837]


「職業と学び―キャリアデザインを考える」 1年次配当 木曜5限 国文キャンパスF401教室
                                               コーディネーター: 内田正博
<授業のテーマと目標>
 若い皆さんは、自分自身がいかに大きな可能性にみちているかを殆ど知りませんし、他方、世の中の職業や仕事について具体的に知っている人もごく稀です。しかし、皆さんのもつその測り知れない可能性を生かすためには、将来に拡がる卒業後の多様な進路や仕事を今から考えてゆくことがきわめて大切です。
 この授業では、様々な職業に就いている神戸大学の卒業生の方々から仕事の現場や遣り甲斐、あるいは仕事への夢などを語っていただきます。皆さんはふだんの大学の授業では聞くことのできない先輩たちの話に耳を傾けながら、自分の将来の目標や職業を思いめぐらし、そのために今どんな基本的な能力や知識や教養を身につけるべきかを考えるキッカケにしてもらいたいと願っています。
 また、こうした機会をもつことは、今大学で学んでいることの意味を知り、かけがえのない大学生活を充実させるためにもきわめて有益です。文系・理系の区別や職種を問わず、仕事をするうえでは共通の要素がありますし、どの分野であれ職業について幅広い視野を得ることが必要ですが、そうしたこともこの授業から学びとってほしいと思います。

<授業の内容と計画>
 この授業は、皆さんの先輩である神戸大学の卒業生10名の方々から仕事の現場や体験を聞くリレー講義です。最初3回は教員による授業で、導入、神戸大卒の実業家像、キャリアデザインを学び、その後は、各回ごとにテーマを設け、社会のさまざまな分野で活躍するOB・OGの話に耳を傾けます。 10月12日、19日の講師に関しては、末尾の〔コメント〕参照。

(14回)
10.05 導入(授業の趣旨・予定・試験等)
        ★内田正博、国際文化学部教員
(コーディネーター)

  12 神戸大学卒の実業家像
        ★加護野忠男、経営学部教員

  19 キャリア・デザインを捉える視点  
    ※ 詳細は下記参照。
        ★金井壽宏、経営学部教員

  26 国際ビジネスの最前線―総合商社
        ★水野 勝、1961年経済学部卒、元丸紅副社長、
                 現「ディレクトフォース」代表
                                 
11. 2 企業が学生に求めるもの―自助の精神
         ★三輪裕範、1981年法学部卒、伊藤忠商事㈱ 調査情報室長

   9 時代の動きとともに変わる組織―シンクタンク
         ★藤井 恵、1996年経済学部卒、三菱UFJリサーチ&コンサルティング

  16 住民やNPOとともに「新しい公共」を担う―公務員
         ★松田克也、1986年法学部卒、京都府

  30 社会を変える市民力―NPO的企業
         ★高田友美、2002年国際文化学部卒、㈱「地球の芽」、
                 滋賀県「小舟木エコ村プロジェクト」

12.07 グローバリゼーションへの対応―多様性の受容
         ★團野廣一、1956年経営学部卒、元三菱総合研究所
                 代表取締役副社長、現三菱商事業務部顧問

  14 モノづくりニッポン―技術者の夢
         ★萩野道義、1966年工学部卒、元本田技研工業専務取締役、
                 社団法人自動車技術会第23代会長

  21 起業への夢―日本を元気に!
         ★長谷川智紀、2003年経営学部卒、「パソナユース」代表取締役

01.11 社会を映し社会に発信する―マスメディア
         ★五孝隆実、1967年文学部卒、元朝日新聞記者、現神戸大学企画広報室

  18 国境を越えるビジネス―外資系企業
         ★高岡浩三、1983年経営学部卒、 ネスレコンフェクショナリー㈱代表取締役社長

25 筆記試験

           (注)上記予定は諸事情により変更する場合もあります。更新情報はwebページで確認してください。

<成績評価方法と基準>
 学期末に筆記試験を実施。出席重視。毎回、授業中にコミュニケーション・シートを書いてもらいます。このシートは出席票も兼ねます。シート上部の各項目および自由記述のない場合は欠席扱いになります。無断欠席は単位取得を保証しません。その他詳細については授業中指示。

<履修上の注意> 
  遅刻、途中入場・途中退室、履修者の無断欠席、私語は厳禁。授業中携帯の電源は切ること。時間を割いて来てくださる先輩たちに失礼に当たるので、以上のマナーを守る自信のない人やアルバイトや部活等で欠席しがちな人は履修を控えてください。毎回、授業の最後に授業の感想・意見・質問等を必ず全員に書いてもらいますので、積極的な姿勢で授業に臨んでください。欠席の連絡は、事前に(無理なら事後速やかに)下記メールアドレス(内田)へ。その際、科目名(総合科目Ⅱ木5限)、学番、学部名、氏名、欠席する月日をかならず書いてください。
 なお、この授業は今年度新設科目のため1年次のみ履修可能ですが、2、3回生や就職活動を終えた4(5)回生にもぜひ聴講してもらいたいと願っています。卒業後のキャリアデザインを考えるうえで大きなヒントが得られるでしょう。
  なお総合科目Ⅱは、学部によっては卒業要件単位に入っていない場合があるかもしれません。自学部の学生便覧で確認してください。もちろんどの学部生でも単位取得が認定されれば、成績証明書には記載されます。

<オフィスアワーと研究室>

  問い合せや連絡は、内田正博まで。相談はあらかじめメールで予約してください。メールアドレスは、utschidaxx@xxkobe-u.ac.jp 
(xxを取ってください)。研究室は国際文化学部A棟A311。

<学生へのメッセージ>
 自立と社会的関心さえ備わっていれば、大丈夫、あなたの未来の歩みは確かなものとなります。
「自立」とは、他人から命じられて初めて学ぶのではなく、自ら課題を見出して自分の意志で学ぶことができ、何をすればよいか教えてもらうまで待つのではなく、自分から何をすべきかを考え、目標をもつことができることを意味します。むろん将来の精神的自立は、経済的自立が前提となります。そして、そのために今は学ぶ時。とくに演習やゼミで「自ら学ぶ力」を養ってください。
 「社会的関心」の反対は、自分のことにしか関心がないこと。社会的関心があれば、何より視野が広がり、自分の能力や知識を何のためにどう行かせばよいか有効に考え、仕事の意味を理解し、人的ネットワークを豊かに形成し、仕事にいっそうやりがいと喜びを覚えるようになります。そのために今はあらゆるものに知的好奇心を抱き、学ぶことを楽しみましょう。基礎的な教養を身につけるとともに、ぜひ新聞を読んでください。
  なお、この授業は、1、2回生にとって将来の進路や就職を考えるうえで大いに役に立つことは言うまでもありませんが、それだけではなく、就職活動に取り組む3回生やもうすぐ社会人になる4(5)回生にとってもきわめて貴重な機会となるでしょう。ぜひ社会の各分野で活躍する先輩たちの声に耳を傾けましょう。ただし履修できるのは、今年度新設科目のため1年次のみです。しかし、聴講だけならどの学年でもできます。2、3、4回生もぜひ聴きにきてください。

<参考文献・リンク>     
キャリア教育の目的や意味について http://web.cla.kobe-u.ac.jp/group/cdc/post-4.html
神戸大学「学友会」および各学部同窓会 http://www.kobe-u.com/contents/alumni/index.html
―神戸大学就職支援室(2007年6月「神戸大学キャリアセンター」になりました。国文キャンパスA棟1F)も利用してください。相談員が、キャリアデザインや就職進路に関する質問相談に応じます。   http://www.kobe-u.ac.jp/campuslife/employment/index.htm

次のところでも同様に相談員が対応してくれます。
六甲台就職情報センター  http://home.kobe-u.com/ryoso/about/rokko/index.html
―発達科学部キャリアサポートセンター
 http://csc.h.kobe-u.ac.jp/index.html
―神戸大学東京オフィス  http://www.kobe-u.ac.jp/info/tokyo-office/index.htm
生協のHPも参考にしてください。
―神戸大学生協キャリア形成支援ページ http://seagull.coop.kobe-u.ac.jp/recruit/
「ガイダンス・イベントCALENDAR」では、学内の全就職支援行事情報を掲載しています。
また「MESSAGE」では、就活やキャリアデザインに関するメッセージを読むことができます。

―キャリアマトリックス(職業とキャリアに関する基盤情報データベース)  http://cmx.vrsys.net/
―キャリナビ(お仕事人辞典)  http://www.carinavi.org/ja/



※次は、10月19日の授業の説明です。あらかじめ読んでおいてください。
第3回 10月19日 「キャリア・デザインを捉える視点」
              担当 経営学部 金井壽宏

○ このセッションのねらい

 
大学生の間に、キャリア・デザインということをめぐって、考えていたほうがいいことがらについて、できる限り、具体的に話題提供をして、議論を通じて深めていきます。
 つぎの7つの点について、事前に(もしそれがむりなら、教室内で)考えてもらって、インターラクティブに講義をします。

 (1)重要な選択の背後には仕事の世界があることを知る
 (2)「打ち込む」ことのできる世界をもつ
 (3)「なりたい」を「なれる」より優先する 
 (4)夢をいつも大事にする   
 (5)大切なひとと仕事の世界について話し合う  
 (6)世界を広める 
 (7)節目のみ夢を現実に照らし合わせる  
自分の頭で考えること、自分の経験、自分の周りのひとの経験から学ぶことを大事にすることを重視し、またそういう姿勢がこのセッションから身につくように配慮します。

○ このセッションの素材
 上記の7点について、金井が『進路ジャーナル』に書いた原稿と、当日、皆さんにお見せするPPT。なお、もっと深めたいひとは、事後的につぎのような文献も追加的な素材にしてください。

○ 参考文献 
この問題をもう少し深めたいと思うひとは、つぎのような書籍もごらんください。
  金井壽宏 『働くひとのためのキャリア・デザイン』 PHP新書 2002年
  金井壽宏・高橋俊介 『キャリア常識の嘘』 朝日新聞社 2005年
  金井壽宏 『あったかい仕事力(キャリア)相談室』 千倉書房 2006年

○ このセッションのアウトカム 
 キャリアについての捉え方のいくつかの視点を知ること。それを、自分の経験、身の回りのひとの経験、大人との対話から深める視点を知ること、それらの視点をあてはめてみること。今、自分がいる大学、学部、専門について、将来の仕事の世界とのつながりを少しは考え直してみること。


〔コーディネーターのコメント〕
10月12日、19日の講師について)
この全学キャリア科目のメインは卒業生10名の方々による講義ですが、専任教員が担当する最初の3回のうちの2回、経営学部の加護野忠男教授と金井壽宏教授が担当する授業も見逃せません。

加護野先生は経営戦略論、経営組織論の分野では全国的に知られた高名な学者で著書も多く、価値観が揺らぐ激変する時代において、長期的見通しを踏まえた流行に惑わされない見解で注目されており、一般読者の多いビジネス雑誌でもその優れた論調を読むことができます。
〔参考URL〕 http://www.president.co.jp/pre/20051219/002.html
        http://www.president.co.jp/pre/20020513/01.html
その加護野先生が、今回のキャリア科目では、神戸大学の歴史を辿りながら神大出身の実業家群像について語ってくださいます。

また、金井先生は、日本におけるキャリア研究の第一人者で、近年、時代とともに変化してゆく百花繚乱のキャリア論のなかで、バランスを保ちながらもつねにポイントをついた発言でこの分野をリードする学者です。といっても難しい専門書だけでなく、面白くて役に立つ一般書もたくさん書いておられます(例えば、『あったかい仕事力相談室』千倉書房、2006年)。その金井先生が、今回キャリアデザインを考える授業を担当してくださいます。 

 

〔参考URL〕

http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0554.html
http://www.kobe-np.co.jp/rensai/kiei/24.html
卒業生の方々のお話とともに、この本学教員お二人による講義もぜひご期待ください。
 (2006.09.22)



神戸大学国際文化学部の就職率

2005年度国際文化学部の就職率は99.1%


2005年度卒業生の進路状況については、就職109名(うち企業92名、公務員12名・教員5名)、進学11名(うち内部5名、海外1名)、「その他」8名、「未定」は1名でした。ちなみに卒業者は129名(うち前年9月卒が4名)でした。
以上の結果、就職希望者を母数にした就職内定率は 99.1%、卒業者から進学者を引いた数を母数にした就職率は92.4% となりました(この数字は、今回は「その他」が少なかったので、かなり良い結果となりました)。
しかも、こうした就職率の好成績は、その数値が単なる概算によるものではなく、各講座のEC(現CDC)委員11名が、自講座の全指導教員からの報告に基づいて講座ごとに学生一人一人の進路状況を正確に把握し、それを集計した結果だということも強調しなければなりません。言い換えれば、国際文化学部の高い就職率は、教員による学生の進路状況への積極的な関心と関与の結果ともいえるのです。今回も進路不明者はゼロでした。

2004年度国際文化学部の就職率は100%

2005年度3月に卒業した2004年度国際文化学部卒業者の就職率は100%でした(2004年9月卒業者2名含む)。
なお、この数字は、就職者数÷就職希望者数で算出したもので、就職内定率というべきものです。
しかし、最近マスコミ等で取り上げられる大学や学部の就職率ランキングで問題となる就職率は、
就職者数÷(卒業者数-進学者数)で算出されたものを使うことが多いようです。このような算出方法によれば、2004年度国際文化学部の就職率は、90.2%となります。

2003年度国際文化学部の就職率は100%


文系学部の就職率で全国第2位のランキング! (『週刊エコノミスト』)

2004年度3月に卒業した2003年度国際文化学部卒業者の就職率は100%でした(2003年9月卒業者2名含む)。
なお、この数字は、就職者数÷就職希望者数で算出したもので、就職内定率というべきものです。
しかし、最近マスコミ等で取り上げられる大学や学部の就職率ランキングで問題となる就職率は、
就職者数÷(卒業者数-進学者数)で算出されたものを使うことが多いようです。
この算出方法による就職率ランキングで、国際文化学部は、人文社会系学部として全国第2位と紹介されました(『週刊エコノミスト』2004.11.09号 p.31)。

そこでは国際文化学部の就職率が89.3%と紹介されていますが、それは進学者を国内進学者のみに限定したもので、就職者数108÷(卒業者数129-国内進学者数8)で算出した数字です。しかしこの時、進学者は国内だけではなく、海外の大学ないし大学院に行った者もおり、これら海外進学者も進学者に含めると、より正確にいえば、2003年度国際文化学部の就職率は次のようになります。
就職者数108÷(卒業者数129-国内・海外進学者数10)=90.8%
ちなみに、「その他」(就職・進学せずに卒業した者)は11名でした。その多くは、公務員公務員試験再挑戦、資格取得のために専門学校入学、大学院の研究生などの進路を選んでいます。

また、『週刊エコノミスト』の1ヶ月前には、『週刊東洋経済』が、同様に学部別の就職ランキングをリストアップし、そこでは国際文化学部は文系学部で全国で第5位と紹介されています(『週刊東洋経済』2004.10.09号 p.47)。 

こうした就職率を見ても分かりますが、既存の伝統的な他学部と比較しても国際文化学部が就職に不利ということは決してありません。これまででも、2000年3月卒業者の就職率内定率は96.5%、2001年95.8%、2002年97.2%、2003年3月は98.0%、2004年は100%で、きわめて高い数字を残しています。就職に関して国際文化学部は神戸大学全体の中でも、つねにトップクラスに位置しているといえます。
他大学や神戸大学の他の殆どの学部においても、その就職率の出し方はそのほとんどは概算です。進路を正確に把握できない学生が少なからずいるのが通例です。しかし、国際文化学部の就職率の算出は、学生一人一人の進路を確認したうえでの厳密な集計の結果なのです。

上記の数字は、就職希望者のみを分母にした数字(就職内定率)ですが、上述のように、海外も含め大学院等進学者を除いた全ての卒業者(すなわち就職希望者および就職も進学もせず卒業した者の合計)を分母にした就職率[就職者数÷(卒業者数-進学者数)]は、2002年3月卒業者で84%、2003年3月で81%、2004年3月は90.8%であって、これは他学部や他大学と比べても極めて高い数字です。
2002年、ある週刊誌で、早稲田、慶応、上智、青山などの上述の意味での就職率(就職希望者ではなく、進学者を除く全ての卒業者を母数とする就職率)が60%台にしかならないことが取り上げられ話題となっていました。これを見ても、国際文化学部の学生は、就職内定率も高いが、自分の能力や資質を社会で発揮したい、あるいはそれらを用いて社会に貢献したいという意味で就職意識も高いということができます。

しかし、一言付け加えると、国際文化学部は、決してこうした就職率ランキング競争で好成績を上げることを目標にしているわけではありません。
重要なことはあくまでも学生一人一人の進路・就職であり、学生がどのような進路を選ぶにせよ、その学生が自分の進路選択に深く納得しているかどうかを問題にしています。
その結果、進学であろうが就職であろうが、大企業であろうが中小企業であろうが、国際公務員であろうが国家公務員であろうが、地方公務員であろうがNPO・NGOであろうが、職人修業であろうが専門学校入学であろうが、あるいはとりあえずは就職せず卒業という選択であったとしても、学生自身が自分の人生設計やワークスタイルをしっかり考えたうえでの納得の選択であれば、それでよいと考えています。国際文化学部における就職率は、あくまでも、そうした進路・就職選択のプロセスの中で得られた結果にすぎません。あえて言えば、ある年度がたとえ低い就職率になったとしても、そういったプロセスさえあれば充分だと考えています。
また国際文化学部では、学生たちの意向を無視して、特定の進路や業種に選ぶように勧めたりはしません。国際文化学部生は、卒論テーマと同様、自分の卒業後の進路をあくまで自分で考え自分の判断で選ばなければなりません。国際文化学部の就職支援の目的は、学生が「自立」と「社会的関心」を獲得し、自分から行動を起こすという基本的姿勢を身につけるようサポートすることです。
そういう意味で、国際文化学部は、学部の就職率の高低より学生一人一人の進路・就職選択の納得度を重視しています。そして長い目で見れば、そのほうが結局、国際文化学部の卒業生が働き甲斐と生き甲斐をもって仕事に就き、それによって社会に貢献しうる一人一人となると考えるからです。  (2004.12.09) 




2002年度国際文化学部の就職率は98%


2003年3月に卒業した2002年度国際文化学部卒業者の就職率は98.0%でした(2002年9月卒業者2名含む)。神戸大学全体(夜間主を除き)の中では、経営学部に次いで2位の数字です。国際文化学部は、既存の学部に比べて、就職に不利だというイメージをもっている人もいるようですが、この数字は決してそうでないことを示しています。
しかも、この98%という就職率は、その好成績だけに留まらず、その数値が単なる概算によるものではなく、各講座のEC委員が、自講座の全指導教官からの報告に基づいて講座ごとに学生一人一人の進路状況を正確に把握し、それを集計した結果だということも重要です。
就職者の内訳は、企業90名、公務員8名、教員1名。進学者には海外進学7名が含まれています。「その他」は、資格取得のための専門学校入学や公務員・教員再挑戦など、敢えて今年4月からの就職を望まなかった人たちです。

 なお、2002年度神戸大学卒業者全体の就職率は、医学部医学科を除いて92.1%でした。以下の表は神戸大学学務部学生生活課のまとめによるものです。ちなみに就職率とはこの場合、就職者÷就職希望者数です。 (国際文化学部EC) 2003.06.20


2002年度神戸大学卒業者就職・進学状況(2002年9月及び2003年3月卒業者)



  卒業者数 就職希望者数 就職者数 就職率(%) 進学者数 その他
文学部 100 70 57 81.4 15 28
国際文化学部 138 101 99 98.0 16 23
発達科学部 267 170 153 90.0 64 50
法学部 220 129 105 81.4 29 86
法学部
(夜間主)
45 17 17 100 2 26
経済学部 281 219 214 97.7 17 50
経済学部
(夜間主)
38 28 18 64.3 5 15
経営学部 286 223 219 98.2 11 56
経営学部
(夜間主)
29 16 14 87.5 15
理学部 163 43 36 83.7 110 17
医学部保健学科 182 153 148 96.7 22 12
工学部 567 155 140 90.3 401 26
農学部 183 62 56 90.3 110 17
2,499 1,386 1,276 92.1 802 421


【参考】
神戸大学国際文化学部 就職率の推移(各年度)
(前年9月卒業者含む)
下記の就職率は、就職内定者数÷就職希望者数で算出したもの。
2003年度以後の〔 〕内の就職率90.8%%は、就職内定者数÷(卒業者数-進学者数)

1997年度(1998年3月卒業者) 93.5%
1998年度(1999年3月卒業者) 86.5%
1999年度(2000年3月卒業者) 96.5%
2000年度(2001年3月卒業者) 95.8%
2001年度(2002年3月卒業者) 97.2%
2002年度(2003年3月卒業者) 98.0%
2003年度(2004年3月卒業者)100%  〔90.8%〕
2004年度(2005年3月卒業者)100%  〔90.2%〕

CDCホームへ