◆就活体験

 


 

就活体験レポート集

 就職活動体験報告や就活体験発表会のレジュメを掲載しています。国際文化学部生として就職活動にチャレンジした先輩たちの貴重な体験のドキュメントです。ぜひ読んで下さい!一部に神戸大学以外のネットワークからは閲覧できないものもあります。

 (注)PDF形式の文書はAcrobat Readerで閲覧できます。ダウンロードはこちら





就職活動体験記 JICA  異文化コミュニケーション大講座の西 直子さんの就職活動体験記です。PDF形式です。Acrobat Readerでお読み下さい。
就職活動体験記~国家公務員Ⅱ種・地方上級試験~  ヨーロッパ文化論大講座の西本憲司さん(神戸税関)の体験記です。PDF形式です。Acrobat Readerでお読み下さい。
就職活動を振り返って  アジア・太平洋文化論大講座の西川征克さん(トヨタ自動車)の体験記です。PDF形式です。Acrobat Readerでお読み下さい。
わたしの就活 ―4つのモットー  異文化コミュケーション大講座の 竹内聖乃さん(日立製作所)が就職活動のモットーを教えてくれます。PDF形式です。Acrobat Readerでお読み下さい。
Positive Thinkingで乗り切ろう!  文化交流論大講座の増田 薫さん(村田製作所)が就職活動の秘訣を教えてくれます。PDF形式です。Acrobat Readerでお読み下さい。
就職活動を振り返って  異文化コミュニケーション論の菱田牧子さんの外資系企業に対する就職活動の体験記です。
外交官試験体験記  日本文化論の渡辺聖子さんのレポートです。
国際協力事業団(JICA)への就職活動 (2000年度)  文化交流論の山下望さんのJICAへの就職活動のレジュメです。
就職活動体験記〈日本製紙〉  アジア・太平洋文化論の西田知可子さんの体験レポートです。
きっかけは思わぬところに  「ある普通の神戸大学生の就職活動日記」と題して、マスコミに内定した異文化コミュニケーション論の吉池絢子さんの体験レポートです。
EC就職活動体験報告  文化交流論の野島史絵さんの体験報告です。
就職活動をして考えたこと  文化交流論の若野安美さんの体験レポートです。
私の就職活動体験レポート  アメリカ文化論の石川里奈さんから就職活動関連で、内容も示唆に富んた自己分析シートをいただいています。
EC就職活動相談会レジュメ  情報就職会社「ディスコ」教育広報部の森田茂幸氏から2000年2月10日に行なわれた就職活動相談会の詳細なレジュメをいただきました。是非、一読下さい。大変参考になると思います。
就職活動体験記  アジア・太平洋文化論の尾崎陽子さんから頂いた公務員になるための就職活動体験記です。
国際協力事業団(JICA)への就職活動  異文化コミュニケーション論大講座の杉谷奈緒子さんのJICAへの就職活動の体験レポートを掲載します。
入社2年目の職場体験報告  富士通エフ・アイ・ピー株式会社に勤める、言語論大講座2期生の長谷川知美さんの「2年目の職場体験報告」のレジュメです。
私の就職活動体験談  コミュニケーション論講座の三宅理恵さんから頂いた体験レポートです。
就職情報の収集・利用法  総合人間科学研究科情報論講座修士2年の堤智也さんのセミナーのレジュメを編集加筆されたものを掲載します。
国際文化学部生としての就職活動  文化交流論講座の則武里恵さんの「国際文化学部生であることを活かした就職活動」という体験レポートです。
とりあえず就職活動を  アジア太平洋文化論大講座の嶋 賢介さん(共同通信社)の体験レポートです。
脱マニュアル宣言  異文化コミュニケーション論大講座の谷口奈緒美さん (三井物産)の体験レポートです。
就職活動を楽しもう  文化交流論大講座の山元一作さん(エレコム)の体験レポートです。

 

国文キャリアデザインセンターへ(CDC)


 

【CDC就職活動体験発表会

  先輩たちに学べ!国文生の就職活動の様子や心構えをリアルに知る絶好の機会。ぜひ参加しよう!

 CDC(=キャリアデザインセンター)の就職活動体験発表会は、1、2回生の段階では、まだ就職に不利と思いがちな学生の多い国際文化学部や国際文化学研究科にとって、とくに重要な意味をもっています。

 実際に就職活動を体験した先輩たちは、口を揃えて国文は就職に決して不利ではないと語ってくれるからです。またここでは、まだ就職活動に対して具体的なイメージを持てぬまま、これに対してどう対処してよいか分からず不安を抱えている3回生が、内定を得た4回生や修士2回生から、苦労や失敗、挫折感から目標を達成した喜びや充実感に至るまで、就職活動の様々な局面で現場を体験した生の声を聞くことができます。これから就職活動を始めようとする3回生にとって、わずか一年先輩とはいえ、厳しい試練の時を経て体験を語る4回生や修士2回生たちの姿は、とてつもなく大きな存在に見えることでしょう。いったい何が先輩たちを変えたのか、その貴重な体験に耳を傾けてみましょう!
 
 また、たとえ留学や進学という進路を選んだとしても、いずれは就職活動に取り組まなければなりません。あるいは教員など将来通常の就職活動を必要としないしない業種を志望する人も、現在の社会状況や雇用環境をめぐる時代の動き、あるいは社会の求める人材像などに関して有益な情報やヒントを得ることができるでしょう。
 
 3回生や修士1回生はもちろん、1・2回生もぜひ聴いてください。

 各回ともはじめに発表者全員のプレゼンテーションを聴き、その後で、質疑応答の時間をもちます。
 発表のポイントは多岐にわたり、留学との関係、就職活動の流れ、計画の立て方、ES(エントリーシート)の書き方、筆記試験の具体例、面接で受けた質問、GD(グループディスカッション)のテーマ、企業の見つけ方、先輩訪問、会社訪問、就職活動のコスト、就職情報の探し方、国文生の就職活動、企業と公務員、落ちた時をどう克服するか、企業等はどんな人物を求めているか(これは業種や企業によって微妙に異なります)、資格の有無、就職先選択のポイント等々があります。

 また、今学生の皆さんは同じ学生生活を送っていますが、卒業後の多様な進路のなかからやがて一つの道を選択しなければなりません。キャリアというものはきわめて個人的で多様性に満ちています。自分の職業人生をどう考えるかによって、あるいは就活以前の準備段階をどう過ごすかによって、一見、同じように見える就職活動も、様々なかたちが存在することがわかります。できるだけ多くの先輩たちの体験を聴きながら、就活にまつわる固定観念を取り払い、就職活動の多様性についても感じとってください。そして、ならば自分はどんな就職への備えをするのかを考えましょう。

 これから就職活動に取り組もうとする就活生や1、2年後に就活が待ち受ける下級生の、進路就職に関する様々な疑問や不安に、頼もしい国文の先輩たちが応えてくれます。
  
 とくに就活生の皆さん、ぜひ先輩たちのリアルな体験と後輩へのメッセージに耳を傾けましょう。
 
 そして、もちろんフロアからの質問は大歓迎、積極的に質問してください。


(注)
主として後期に開催される就活体験発表会の日程については、本ホームページの「国文CDC行事予定」をご覧ください。
通常、就活体験発表会の時間は、12:20-13:15 昼休み、場所はF301教室またはF401教室で行いますが、最新情報はホームページでかならず確認してください。


国文キャリアデザインセンターへ(CDC)


就活メッセージ集
就職活動が、大学入試と決定的に違うのは面接の重視です。そこで求められるのは、コミュニケーション能力を有する社会的人間性といっていいでしょう。大学受験では社会性やコミュニケーション能力は全く問われませんでしたね。そういう意味では、就職活動に取り組むということは、自分自身のことをいやというほど考えさせられる機会でもあるのです。
就職活動は、ある意味で非常に奥の深い行為です。自分のこと、社会のこと、時代のこと、職業のことをそれぞれ掘り下げて考え、それらを重層的に絡まりあったかたちで考えなければならず、しかも考えるだけではダメで、自分の頭で考えたことを自分の言葉で発信し、さらにその思いや言葉を意欲的な行動とリンクさせなければならないからです。ですから、就職活動にしっかり取り組んだ人は人間的にもひとまわり大きく成長するのです。ここには、そうした就職活動をめぐるコメントやメッセージを掲載しています。
(注)2005年10月にEC(旧エクステンションセンターは、キャリアデザインセンターと改称しました。そのため、以下のそれ以前の文章のなかには、ECの名称が使用されているものがあります。

就職活動について ― CDCから国際文化学研究科・国際文化学部の皆さんへ ―

※トップページの「就職活動について」と同じものです。
神戸大学国際文化学部の就職支援について
受験生の皆さんへ
国際文化学部で「学ぶ力」を身につけよう―受験生の皆さんへ
就職活動と大学教育
国際文化学部生と就職
今、日本の社会が求める人材像と就職環境
国際文化学部と就職 ― 学部創設10周年に
何とかなる時代は終わった ― 卒業後の自分を考えよう!
何かが変わった、2003年、3回生の夏休み... インターンシップ元年!?
就職活動って何だ!? ― すべては面接で決まる
就活情報はどうやって手に入れる?― 就職活動の成否を左右
考えながら考えず、動きながら考える
視野は広く、テーマは絞れ
自立と目標 ― 1回生、2回生の皆さんへ
自分から動く就活
就職活動って何だ?!
国際文化学部で身につく21世紀を生きる力―受験生の皆さんへ
就活の季節にそなえて―求む!仕事のできる人

 

 

国文キャリアデザインセンターへ(CDC)



就活応援メール
山あり谷あり、苦楽ない交ぜ、明暗交錯、何でもありの就職活動 ...、後から振り返れば、これほど自分自身のことを考えさせられたことはなかった、自分自身に自信がついた、一回り自分が大きくなったような気がする、就活を終えた先輩たちは一様にそんな感想を口にします。とはいうものの、その真只中にいる当人にとっては、ただただ苦しいだけで、何もかもおっぽり出したくなる時もあります。そんな時、自分だけに閉じこもらず、思い切り気分転換を図り、友人や先輩や家族や指導教員、あるいはCDC委員や学務部就職支援室の就職相談員といった人たちに話を聞いてもらいましょう。以下は、CDC(旧EC)から就活中の皆さんに送った応援メールの一部です。




【就活生へのメール 】

就活、大変だと思いますが、気分転換をうまく調節しながら、その都度フレッシュな気持ちで臨んで下さい。

多分今が一番しんどい時かも知れません。もうイヤだ、疲れた、なんとかしてくれ!!と叫びたくなるような気持ちになるかもしれません。内定が出る始める時期に、もし自分に内定がでないということが重なると...。 しかも身近な友人たちに内定が出たというニュースも耳にする...。

これまでの先輩たちの就活体験談を思い出しても、どんなにスゴイところから内定を貰った先輩たちでも、やっぱり他の企業から沢山落とされた苦い経験を持っています。いま多くの仲間も苦戦しているようです。もちろん内定獲得の知らせもチョコチョコ聞きますが、それでも他人は他人、自分は自分です。他人の就活に自分を重ね合わせる必要はありません。自分の就活はあくまで自分のもの、失敗も成功も含む自分の就職活動を大切にして下さい。

去年、皆さんの先輩に言ったことがありますが、挫折感や自信喪失の態度・表情で次の面接に臨んでもうまく行くはずがありません。そんな自信喪失の表情が浮かんだ学生を誰も雇おうとは思わないだろうとは想像できますね。いろんな角度から自分自身を見つめてみることが大切です。そして自分の気持ちを上手にコントロールしましょう。

もちろん企業によって異なりますが、今の時期に全ての企業が採用活動を止めてしまったわけではありません。まだまだ多くの企業が採用活動を続けています。これまでうまく行かなかったとしたら、志望業界や志望企業の見直しをすることも考えて下さい。

時々友人と会って情報交換をする、これが一番気分転換になることがあります。休む時は思いきり休んで、次のスタートへの鋭気を養いましょう。

済んだことは忘れて、前向きの気持ちで!!

【注意!
履修登録の確認

忘れてはならないのは、履修登録の確認です。毎年、せっかく就職先が決まったのに、単位不足のために留年する学生が数名います。

また、国際文化学部には、3回生から4回生に上がる際に履修条件が設けられています。3回生の時に、自分が4回生になることができるか、を知っておかねばなりません。4回生進級の履修条件(単位数および必要科目等)と自分の履修状況を必ず確認しておきましょう。

【大切なOB・OG訪問/会社訪問】

 なぜ先輩訪問(会社訪問)は必要なのか?活字やネット上の情報だけでは、本当に自分に必要な情報は得られないからです。また先輩訪問は、チャレンジングな姿勢と現場を知る大切さを教えてくれます。もう内定が出たということも聞きますが、就活はホントに人それぞれです。まだの人も決して焦らず、あくまで自分自身の就職活動に取り組んで下さい。

 「まずは会う約束をとりつけることが、社会人になる訓練の第一歩。説明会と違い人事担当者以外の人からざっくばらんな話が聞けて、企業のカラーや会社の雰囲気をつかめるのは大きなポイント。」

 これは、「見直されるOB訪問」と題された日経夕刊(2003.3.19)の記事に紹介されていた、皆さんと同じ現在就活中の新4回生「金融業界志望の上智大外国語学部のB子さん(22)」の言葉です。この言葉には、OB・OG訪問の三つの重要なポイントがちゃんと含まれています。

 それは、約束をとりつけるというところに見られる(1)「コミュニケーション能力」、言い換えれば人間関係力(人間関係構築力)を鍛え、二つ目はざっくばらんな話とあるように、活字やネット上には出て来ない、自分が本当に知りたい(2)「生きた情報」を入手でき、三つ目は、会社の雰囲気とあるように、仕事の(3)「現場」を知ることができるということです。
 OB・OG訪問の重要性について、別の言い方をすれば、次の2点が考えられます。
  1. ミスマッチを防ぐ―「現場」重視
     イメージや活字とインターネット情報だけでは、本当に学生側が知りたい情報や知識は得られません。その会社の雰囲気や仕事をしている人々の顔つきなどは、実際に会社に足を運んでみなければ分かりませんし、具体的な仕事や職場やその企業文化については、そこで実際に働いている先輩から聞かなければ分からないのです。3年間に3割の離職率と言われていますが、ポジティブな転職は別として、不本意な離職をできるだけ避けるためには、会社訪問ないしはOB・OG訪問が欠かせません。

  2. チャレンジングな姿勢―「コミュニケーション能力」向上
     いま日本の社会では、コミュニケーション能力が求められているのは、対面コミュニケーション能力(広い意味での人間関係構築力)が年々希薄になっていると言われる現代の若者たちの実情があるからでしょう。ぜひ自分の足を使って会社訪問やOB・OG訪問にチャレンジしましょう。活字やインターネットのスタティックな情報だけではなく、本当に人を動かす現場のダイナミックな情報に触れる機会を、自ら求めることを体験することが肝要です。それは、学生自身の成長のためにも、ひいては就職活動のパワーアップためにも大いに役立つはずです。また、現実の仕事に必要なのは、頭で考えることだけではなく、実際にやってみること、とにかく行動することです。国文のモットーの一部が「活動する知性」であることを思い出してください。
 以上のようにキーワードは「コミュニケーション能力」と「現場」です。この二つを駆使して「生きた情報」が得られるのです。

 以上、とりわけ先輩(会社)訪問を苦手に思う人は、自分の壁を打ち破るべく、この機会にチャレンジしてみて下さい。自分が将来働きたいと希望する職場について具体的に知りたいと思うのは当然のことです。そう思えば、案外自然に取り組めるのではないでしょうか?

【OB訪問は取材活動】

 OB訪問は取材活動だと思ってください。取材は相手に自分の聞きたいことをどのぐらい語らせるか。ということが肝です。何を聞きたいのか? また自分がこの会社に入ったらどういう社会人になるのか、という現物見本をみるいいチャンスです。取材をするときの基本ルールはちゃんと下調べをしていくこと、相手の貴重な時間をもらうことだから、相手に無駄な時間を使ってしまったという印象を与えないことです。つまり、あなたたちと会話することでOBたちも「僕の通っている会社はこういう印象でとらえられているのか」といった情報を得ることができる訳です。そのことを忘れずにOB訪問をしてください。会社訪問も同様です。









【CDCより学部新4回生・修士2回生へ】

 元気でやっていますか?就職活動のほうはどうですか?大変だと思いますが、いま卒業・修了後の職場を決める大事業に取り組んでいるのだと考え、また、今年度後半はじっくり卒論・修論が書けるように、ここは正念場と思い定めて頑張って下さい。

 昨年度までの学部4回生・修士2回生は、それぞれに3月下旬日に無事卒業・修了式を迎え、国際文化学部・国際文化学研究科を飛び立ち、社会人になろうとしています。就職希望者は、その殆どが内定を得ることができました。最後の最後の3月中旬に内定が決まった学生もいますし、それどころか、ある教員志望の学生など、卒業式当日に、英語教員(常勤)の職を得たとの朗報が飛び込んできたりします。そんな彼らは晴れやかな顔で卒業式に臨んでいました。最後まであきらめずに頑張って、ほんとうに良かったと思います。私たち教員も喜びを共にすることができました。

 就職活動には、気分転換を図りながら、ときには友人と連絡を取り合い、いたずらに落ち込むことなく、面接など、ここぞという時には気力を充実させて臨みましょう。そして、自然体の笑顔でちゃんと相手の顔に目を向けることが大切です。また就職活動は、しばしば自分自身に向き合わされるシンドイ時でもあります。しかし、こういう機会は長い人生の中でもそう沢山あるわけではありません。今は、人生の中のそういった大切な人生の節目。これもまた、自分というものを見つめる良い機会だと前向きに捉えて下さい。

 本やインターネット情報だけでは、自分にとって本当に大切で必要な情報は得られません。重要なキーワードは「現場」です。自分の足を使い、会社訪問やOG・OB訪問に積極的にチャレンジしてください。ましてや、社会に出て何かを成し遂げようとするとき、何が必要かといえば、その一つは人間関係構築力、つまりコミュニケーション能力なので、そういった努力はなおさら大切だといえるでしょう。

 また、就職活動に疲れた時は、時間を見つけて本屋さんに立ち寄り、卒論・修論の文献・資料に関する情報収集をするなど、まったく違うことに目を向けてみましょう。良い気分転換にもなると思います。公務員を目指す人は重要な情報を見落とさずしっかり受験準備をしてください。

では、くれぐれも体に気をつけて頑張って下さい!(0_0)



⇒  国文キャリアデザインセンターへ(CDC)


 

【EC行事報告】
第1回EC特別講演会(JICA)「みんなにもできる国際協力~国際協力の現場から~」

今年度第1回EC行事は、直接就職や就活に関するものではありませんが、広く社会への関心を喚起するための、言い換えれば意識醸成のために行う特別講演会です。ECでは、年度の前半は、たとえ将来は民間企業を志望する学生や大学院進学志望者、および海外留学希望者にとっても、こうした幅広い社会的関心や国際的視野を持つことは重要と考え、例年このような講演会を実施しています。

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行事名:第1回EC特別講演会
講演タイトル:みんなにもできる国際協力~国際協力の現場から~
講師:JICA(国際協力事業団)兵庫国際センター所長 浅野寿夫氏ほか
日時:2003年5月28日(水) 17:30-19:00 (放課後)
場所:国文キャンパス F401教室
主催:国際文化学部EC
対象:全学部、全大学院、全学年(教官も歓迎)
〔メッセージ〕
- 何故国際協力が必要なのか
JICAという国際協力の現場から
- 国際協力はプロだけが行うもの?

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 出席者は63名でビックリするほど多い数ではありませんでしたが、内容的には大きな盛り上がりを感じさせる素晴らしいイベントになりました。講師は、JICA兵庫国際センター所長の浅野寿夫氏、総務課の竹内康人氏、業務課の森悠介氏の3名というベテラン、中堅、若手の各世代にわたる豪華ラインナップです。
 講演会日程直前にパワーポイントを使いたいという要望があり、少々慌てましたが、当日、若手のEC委員の中村教官(現代イスラム研究専門)が素早く対応して下さり大助かりでした(もっとも、こんなことで慌てる大学、というより私の方が遅れているということですね)。
 講演は、最初に浅野所長が、国際協力の必要性や一市民からNGOに至まで様々なレベルで連携の重要性、およびJICAの概要を話され、次いで竹内氏が国際協力の現場からということで、ユーゴ紛争の直後ボスニアヘルツェゴビナで復興事業に取り組んだ様子を語って下さり、最後に、今年の春入団したばかりの森氏が、なぜJICAで働きたいと思ったかを情熱を込めて話して下さいました。フレッシュマンの森氏の話は、まるで先輩の就職活動体験報告のように、学生たちに強いインパクトを与えたようです。つまり全体としては、3名の講師のチームワークによって、それぞれ総論、各論、呼びかけと見事な構成になっていました。
 こうしたコンテンツを支えたのが主催者側のEC委員です。盛り上げ方の見事な名司会の貞好教官(EC委員、インドネシア研究専門)、パワーポイント準備と写真係りの中村教官、資料配付・マイクその他の楯岡教官(EC委員、ロシア文化研究専門)もそれぞれの役目をきっちり果たして大活躍!そして肝心の学生たちの意欲的な反応には、JICAの講師の方々もさすが神戸大学と感嘆しきり(?)。その真剣な眼差しに、浅野所長も得意のだじゃれを飛ばすのを控えざるをえなかったとか...。
 じじつ、アンケートを見ても、学生たちの感想も講演を聞いてよかったという声が圧倒的でした。司会の巧みな手綱さばきもあって、講演終了後、質問が次々に出ました。中には「JICAが独立行政法人になると聞いたが、具体的にどうなるのか」という我々教官も思わず身を乗り出すような質問も飛び出しました。
 参加者としては、アンケートを見ると1回生が多いのが目立ちました。1回生必修の国際文化総合講義でもチラシを配付するなど宣伝にも努めましたが、明石での新入生合宿研修(5/10-11)で、国際協力NGOの講演を聞いたことも影響しているかもしれません。JICAのことを初めて知ったとか、国際協力なんて専門技術を持たない自分たちには縁がないものと思っていたが意外と身近なんだと思ったという声もあり、これからは国際文化学部としては、1回生のうちからこのような話をもっと聞かせるべきではないかと痛感させられました。
 とりわけJICAがスペシャリストだけではなく、ジェネラリストも広く求めているというお話は、国際文化学部の学生に強い印象を与えたようです。アンケートの中にもそれが多く見受けられました。たとえば次のような声です。

「前に海外青年協力隊の説明会に行って、何かしらの特技がないと役に立たないと聞いてかなりガックリきましたが、JICAはジェネラリストになれるというか、何もないところから勉強できることがすごくありがたいなと思いました。国際文化学部は特に技術が身につくところではないので不安になっていましたが、JICAはそういう面でもうれしいところですね。」 (国際文化学部1回生、女子)

「私は高校生のときにたまたま見たドキュメンタリー番組の影響で国際協力に携わりたいと思うようになりました。しかし、志望大学に入れたものの国際文化学部では専門技術も身につけられないし、道に迷っていたところでした。でも今日のお話を聴いて、自信をいただきました。まずは今やるべき勉強を頑張ります。」 (国際文化学部1回生、女子)

 しかし、このような1回生たちの疑念や不安の声、すなわち国際文化学部に来て良かったんだろうか、いったい何が身に付くんだろうかという声に対して、私たち教師はどう答えてきたでしょうか。私たちは国際文化学部の教師として、こうした問いを正面から受け止め、しっかり応えていかねばなりません。今回はJICAに講演してもらって本当によかったと思いました。
 他方、JICA側でも多様な連携を求めており、とくに神戸大学とはつながりを深めたいと切望しておられるとのこと。HATにあるJICA兵庫国際センターに気軽に足を運んで欲しいと何度も言っておられました。たとえば、国際協力に関して資料文献もあるので、レポート、卒論の資料調査にも積極的に利用して欲しいとのことでした。

 というわけで、今回のJICA講演会は、内容的にも国際文化学部にふさわしい講演会でしたし、今年度のEC行事のスタートとしては上々の滑り出しとなりました。
 アンケート(自由記述式)の回収数は、昨年は年間を通じて散々でしたが、今回は63名出席者のうち46枚と、これも上々だったといえます。その内訳は、1回生26枚、2回生1枚、3回生10枚、4回生1枚、他学部(大学院含む)8枚。このような多数の回収数にも、参加者の盛り上がりをうかがうことができ、第1回EC行事成功の充分な手ごたえを感じたのでした。
                                                  (報告:EC委員長 内田正博)

       
               JICA兵庫国際センター浅野寿夫所長


                                  
                                      左から司会の貞好EC委員、JICA浅野所長、竹内氏、森氏


JICA(国際協力事業団)ホームページへ

国文キャリアデザインセンターへ(CDC)

 


 

神戸大学JICA見学会の感想集


2003年7月12日(土)のJICA見学会では、JICA兵庫国際センターの竹内康人さんと森悠介さんのお二人が、休日返上で、神戸大学の学生のためにJICAの説明および施設見学会を開いて下さいました。申込者は40名でしたが、当日の参加者は36名でした。後日、その内14名がメールで感想を寄せてくれましたのでご覧ください。
また写真は、当日の参加者の一人、本学の生協職員、山崎さんの提供です。

今回の見学会は、以下の感想でも窺えますが、学生たちには非常に大きな刺激を与えたようです。若い人にとって、やはり仕事の「現場」を知ることは大切だとあらためて思わされました。とりわけ1回生の参加者が比較的多かったこともよかったと思います。早い時期からJICAの存在とその働きを知ったことは、彼ら自身が卒業後のキャリア・デザインを考えるうえでも大きな役割を果たしたのではないでしょうか。



   施設見学の前の説明会 JICAの竹内康人さん             JICA職員の説明に熱心に耳を傾ける参加者たち


見学会参加者36名 メール感想14名(以下、着信順) 

■〔前略〕以下、JICA見学会の感想です。
参加する前は団体に興味を持っていたものの、どういった活動をする組織なのか分からなかったけど、今日センターの方に直接お話を伺うことが出来てまた施設内を案内して頂いたので、自分自身の目で見てそして聞いてそれがよく分かりました。そして、自分も何らかの形でその活動に関わっていけそうであることが分かったし、身近な機関に感じるようになりました。今度は実際に研修や折り紙教室の様子を見学出来たらなと思います。またワークショップなどの行事にも積極的に参加していきたいと思います。〔国際文化学部2回生女子〕


■今回、JICA兵庫国際センターを見学する機会を与えて頂き、本当にありがとうございました。これまでJICAは私にとって遠い存在だと思っていましたが、今回見学させていただいたことで身近な存在だと思えるようになった気がします。
職員の方の説明はとてもわかりやすく、また質問には非常に丁寧に答えてくださり、感激しました。印象的だったのは、ロビーやエレベーターで研修員の方々と出会ったことです。多くの外国人が日本人と一緒の空間で生活している光景はなかなか見ることができないので、とても新鮮でした。同時に、それぞれ違った文化を持つ人々が同じ地球で暮らしているのだということを実感でき、すごく嬉しく思いました。
私は将来、国際関係に携わる仕事をしたいと考えていますが、今回の見学を通して、そのような仕事への憧れがいっそう強くなったように思います。JICAの方々のお仕事は本当に大変だと思いますが、その分非常にやりがいのある、素敵な仕事だということが伝わってきました。竹内さんがおっしゃっていた、様々な文化を受け入れる包容力をもった人間になれるよう、努力していきたいと思います。
貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。〔国際文化学部1回生女子〕


■とてもおもしろかったです。以前からJICAの活動に興味があったので、このような機会をもうけて下さって大変感謝しています。質問にも丁寧に答えてくださって、JICAのことをより良く知る事ができました。また講演会や見学会をしていただけたら、と思います。
JICAに入るのは私の夢ですので、その夢をかなえられるようこれから頑張っていきたいと思います。本当にありがとうございました。〔国際文化学部1回生女子〕


■職員の方々、そして内田先生。
昨日は、見学会を企画していただきましてありがとうございました!
ODAに対する疑問など、直接現場で働いていらっしゃる方のお話をお聞きすることができ、尚且つ実際の施設を見学する機会をもてたことは進路を考える上でも非常に勉強になりました。

求められる人材は、「多様な価値観を受け入れることの出来る柔軟な姿勢」ですよね。がんばりたいと思います!!
実は、まだまだ聞きしたいことがたくさんあったのですが、おそらく前回の出席者の感想を集めただけでも、かなりの長さになるのでしょうからこのメールでは、一点だけ取り上げさせていただきたいと思います。

質問: パンフレットの中に「ワン・デイ・ボランティア(青年招へい事業)」というものがあったのですが、これについて詳しく教えていただきたいです。もし参加できるのであれば、要件や内容などもお願いします。

最後に。またこういった政府機関などの見学会など開催していただけるのなら、是非とも参加させていただきたいと思っています。(個人的には、省庁見学会など。関西は情報やコネ(笑)が少ないので)ありがとうございました!! 〔国際文化学部3回生女子〕


■JICAは大学の講義で初めて知りました。それからそんな仕事につけたら...とあこがれていました。しかしJICAにはいることはすごく難しいと聞いたのでちょっとがっかりです。でも今回の見学会でボランティアだけでも参加してJICAさんと関わっていきたいと強く思ったし、海外からこられた研修員さんとの交流や図書館の利用もしたいなと思っています。見学会よかったです。ありがとうございます。〔国際文化学部3回生女子〕


■以前からJICAには興味があったのですが、実際にJICAを訪問してみてODAの決定にJICAが大きく関係しているということなど、普段ではあまり聞くことができないようなことを聞くことができ大変楽しく、良い機会であったと思います。そして一般の人でもJICAの内部を見学することができ、書籍なども借りることができるということも初めて知りました。
JICA見学会に参加したことでこれからはもっとJICAのことを知り、来年にはJICAの採用試験に必ず応募しようと思いました。
見学会という形でお休みの日までわざわざ出勤してくださり、本当にありがとうございました。大変有意義な日とすることができました。〔国際文化学部4回生男子〕


■JICAが具体的にどのような活動をしているのか知らないままに見学会に参加してしまいましたが、職員の方のお話やビデオを通して、JICAの活動や他の機関との関わりなどいろいろなことが知れて良かったです。また、「国際協力」といったら日本人が海外に出かけていく姿をイメージしていましたが、海外からの研修員の受け入れも盛んだということが意外でした。施設の見学では、研修員のための施設がとにかく充実していることに驚くとともに、センターが研修だけでなく国際交流の役割も果たしているような印象を受けました。
建物の一階部分は自由に出入りしてもよいということなので、今度は図書館に本でも借りに行こうかな、と思います。
〔国際文化学部3回生女子〕


■~JICA見学会を終えて~
 見学会に参加することで、自分の中でJICAを通してみた日本の役割やこれからの課題を考えさせられました。
恥ずかしながら、この見学会に参加する以前はこの神戸(しかも大学から近い場所)にJICAのセンターがあることを知りませんでした。
JICAは途上国からの研修員を日本に招いて、日本独自の技術や知識などを教え、そしてそれらを習得した彼らが現地に戻りその技術を広め、彼ら自身による自国の発展の手助けをします。私はこのことは国際協力において非常に大事な点だと思います。途上国援助と聞くとすぐに資金のことが頭に浮かぶと思います。もちろん、それは重要なのですが、長期的に見るとJICAが行っている援助は途上国に住む人々自身が自分の足で立ち、自分の仕事を持ち、教育を受けて援助なしでも生活ができるようになることを目標としているので、彼らの生きる希望を引き出すことができると思います。
 私は今、地域レベル(例えば自治体とJICAが協力して行う)での国際協力や国際交流に興味があります。多種多様な人々や文化とじかに触れ合うことが今の日本では増えてきているとはいえ、まだまだ少ないです。このような交流を通じて互いを知ることなしでは、やはり相互に理解しあうとういのは難しいと思います。私はいかにこのような交流の機会の場を増やし、有益なものにするかに関心があるのでこれからもJICAを度々訪れたり、勉強していきたいと思います。
 どうもありがとうございました。〔国際文化学部3回生女子〕


■先日はJICA見学会を開いていただき、ありがとうございました。JICAの施設があまりにきれいなのに驚きました。
職員の方と直接お話ができて、JICAの行う国際協力と民間のNGO等が行う活動の違いがよりはっきりとわかってよかったです。また時間を見つけて行ってみたいと思っています。〔自然科学研究科2回生男子〕


■先日はJICA神戸センターを見学させていただき、ありがとうございました。遅くなりましたが、感想を提出させていただきます。 先日はJICA兵庫センターを見学できて、大変参考になりました。兵庫センターで働くJICA職員の方が予想以上に少ないということ、途上国への職員派遣だけではなく途上国からの研修生の受け入れも重要な業務であること、などが肌で実感でき、貴重な体験でした。〔国際文化学部4回生男子〕


■見学会では心のこもった説明をしていただき、ありがとうございました。
 JICAの仕事というとまず思い浮かぶのが「日本人を途上国に派遣する」事だったので、研修員の受け入れも重要な事業の一つだ、という事にあらためて気付かされました。百聞は一見にしかず、専門分野の技術だけでなく「先進国」日本の現状を見ていただくというのは、彼らの国造りにおいて非常に有益なことだと思います。
 それにも少し絡みますが、タイからの研修員と他国の研修員を比較された時、最終的にどちらが絶対的に正しいとは言えない、というお話が印象的でした。
 このような観点は、地球規模の南北問題を考える上でとても重要な事だと思います。
 最後に質問ですが、NGOの支援活動について具体的にはどのような事をされているのか、教えていただけると嬉しいです。
〔国際文化学部5回生女子〕


■今回の見学会では予想以上に色んな驚きがありました。そもそも私は教職をとろうと思っているので、学校での開発教育に興味があったのですが、開発教育をJICAがこんなに推進しているものだとは思っていませんでした。図書館にも開発教育についての理論や実践的な資料がたくさんありましたし、一般に開放されているということなので利用したいです。また、今回の見学では神戸のセンターでは実際にどのような活動をしているのかということを知ることができて良かったと思います。JICAの活動の大まかな部分は知っていたものの、あのビルが研修員の人たちの研修の本拠地になっていたり、その他様々な交流の場になって一般に開かれていることを知れたのは今回の見学会に参加したからだと思います。わたしは今開発人類学を勉強していて来年から留学しますが、この見学会は今後の勉強のやる気につながりました。ありがとうございました。また、青年海外協力隊のOBの方の話を聞く機会があればいいなと思います。〔国際文化学部3回生女子〕


■この度は非常に貴重な体験をさせていただきました。ありがとうございました。
私が特に興味を感じたのは「南南協力」です。また、会終了後に原さんの質問の中にあった「第二次協力」(?)といった、日本国外でさらに輪を広げて行こうという活動です。
個人的な話で恐縮なのですが、現在私がバイトをしているNGOがフィリピンの人々のエンパワーメント活動をしており、また、その事業を次に他の地域で行うときに、彼らエンパワーメントされた人々をパートナーとして共に活動していく、ということをやっています。一番地域になじむ形で人々の生活を向上させていこうとしたら、本当に、そういう形での波及効果というのは大きいものがあると思います。
気になったのは、緊急援助との連携ということです。JICAは開発援助の機関であると認識していますが、緊急援助の段階から開発援助の段階への移行、また開発援助にしても、研修員候補に試験を課すということは、全く資本をもたず文字も読めないような人々、いわゆる極貧困層への援助というのは視野に入れていないのでしょうか。
あるいは、まず多少何とかなる人々(...というと語弊がありますが)に視点をあて、彼らをエンパワーメントすることによって、彼ら自身の手で極貧困層への働きかけを行ってもらうということなのでしょうか。その場合、研修員へのアフターケアというか追跡調査のようなものは実施しているのでしょうか。そういったことを少し考えました。
しかしあれだけはっきりと「私達は途上国寄りの考え方」とおっしゃっていたのがすごく印象的で、また頼もしく感じました。
本当にありがとうございました。〔国際文化学部2回生男子〕


■先日はありがとうございました。活動内容や建物の中を直接見たり聞いたりすることができ、大変良かったです。6月のECの講演会には参加していないのですが、あるテレビ番組で、ベトナムのSARSを封じ込めた人の紹介をしており、それでJICAを知り、興味を持ちました。以前から、ODAなどの国際協力に関心があったのですが、まだまだ情報が少なく、どこに問い合わせていいものか分かりませんでした。今後はぜひ、青年海外協力隊OBによる、講演会を開いてほしいです。
レポートの提出が迫っていたため、メールの送信が遅れてしまいました。申し訳ございませんでした。
〔経済学部3回生女子〕



          JICAの若手職員 森悠介さん                  見学の前の説明会  授業の時より真剣な表情!?


JICA兵庫国際センター HP: http://www.jica.go.jp/branch/hic/

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