アートマネージメント地域連携部
概要
地域にねざしたアート活動、あるいは、世界各地から地域にもたらされる様々なアート活動を支援し、それらの実現にむけたマネージメントを展開します。
現代GP採択
2007年度からは、文部科学省が実施している「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(以下現代GP)」に採択された「アートマネジメント教育による都市文化再生」プロジェクトが始まりました。
「アートマネジメント教育による都市文化再生」プロジェクトについて
このプロジェクトは、国際文化学部と発達科学部の連携事業として、主に神戸市の文化政策「神戸文化創生都市推進プラン」や兵庫県と連携し、アートマネジメント教育カリキュラムの開発とコミュニティーアートの実践によって、都市文化再生に寄与する取り組みです。
本プロジェクトは、国際文化学部が発達科学部と協力して行うものですが、社会科学系学部 (文化法、文化経済学、非営利マネジメント)、 さらには、自然科学系学部 (都市計画論、公共文化施設設計) とも連携したカリキュラムを編成します。その狙いは、市民レベルでの文化活動と、行政の新しい文化政策とのつなぎ手となることです。産官学民の連携を強め、阪神地域の文化・芸術の復興を目指すアートマネジメント教育カリキュラムの開発を目指すために、次の3つの人材養成レベルを設定します。
第1のレベルは、アートマネジメントを「新しい教養」として身に付けた人材の養成です。
全学の学生を対象に、アートの中身だけでなく、アートと社会の関わり方を学び、芸術の創造や享受の善き担い手づくりを目指します。
第2のレベルは、文化・芸術の公共的価値を認識したアートマネジャーの養成です。
主に国際文化学部での取り組みですが、文化行政機関、芸術文化団体、公共文化施設、企業の社会文化貢献部門、文化NPO等において活躍できる専門職業人を養成します。
第3のレベルは、アートマネジメントを修得した社会的視野の広いアーティスト・芸術教育者の養成です。
ターゲットは発達科学部の芸術実技・芸術教育系の学生です。 アーティスト及び芸術教育者の養成システムの中にアートマネジメント教育を取り入れ、次世代を担うクリエイターやファシリテーターを養成します。
この教育プログラムは、他の総合大学への波及効果も大いに期待されます。 産官学民連携の仕組みを構築して、学部横断的プロジェクトを推進することにより、 国際・人文系学部の潜在能力を都市文化や地域文化の再生のために活用できることになります。
現在までに、その研究チームが中心となり、以下のような活動を行いました。
- 神戸国際芸術祭 (2007~2009年)
- 神戸大コミュニティーコンサート
また当プロジェクトでは、神戸大学と地域社会とを結ぶ事業を開催し、学内外の皆様に音楽演奏等による異文化交流の場をお届けしております。
- アートマネジメントセミナー
- コミュニティアートセミナー
- コミュニティーアートプロジェクト
国際文化学部と発達科学部が中心となり、アートと社会のつなぎ手をお招きして、アートの力で社会を元気にする方法を多角的に学んでいきます。詳細は「アートマネジメント教育による都市文化再生」プロジェクトをご覧下さい。
プロジェクト一覧
2009年度
- 公共文化施設の公共性についての調査研究――理論的基礎を踏まえて――
(アートマネージメント地域連携部プロジェクト/代表者 藤野一夫)
2008年度
- 公共文化施設の公共性についての調査研究――県立劇場を中心に――
(アートマネージメント地域連携部プロジェクト/代表者 藤野一夫)
2006年度
- 神戸市及び兵庫県の文化政策と連携したアートマネジメント教育
――国際芸術祭の企画運営を中心に――
(地域連携部アートマネージメント部門プロジェクト/代表者 藤野一夫)
- 阪神間モダニズムと近代芸術受容の再評価研究
――深江文化村が西洋文化受容に果たした役割について――
(地域連携部アートマネージメント部門プロジェクト/代表者 楯岡求美)
関連リンク
文部科学省 現代GPプロジェクト 「アートマネジメント教育による都市文化再生」 |
文部科学省が実施している「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」に採択されたプロジェクト。今年度はこのプロジェクトを中心に動いています。 |
神戸国際芸術祭 | 2006年から舞子ビラ・あじさいホールを中心に開催されている芸術祭。2007年の芸術監督は世界で活躍する若手チェリスト、ヘーデンボルク・直樹。 |