第9回 JaF-DaFフォーラム開催のお知らせ
 
 ドイツ語圏における日本語教育および日本におけるドイツ語教育の現状や問題点について情報交換を行なう本フォーラムは、毎年ドイツ語圏大学日本語教育研究会(JaH)シンポジウムに合わせて開催しており、今回で9回目となりました。国際交流・研究協力等に関して、自由な意見交換やネットワーク作りの場をつくることを目的とし、日独の共同プロジェクトや実践報告の発表やディスカッションを行っています。
 コロナ感染拡大により対面での開催が困難であるため、今回も昨年同様にオンラインで実施することになりました。基調講演として、ドイツ・デュッセルドルフ大学島田信吾教授が、ドイツの日本学専攻学生の研究テーマの動向についてお話しくださることになっています。
 ドイツ語教育、日本語教育等に関心のある方、日独の共同研究に興味をお持ちの教員、学生の方、どなたでもご参加いただけますので、多くの方のご参加をお待ちしております。参加ご希望の方は、以下の「参加お申し込み」からお申し込みください(参加費無料)。 
 
 
第9回 JaF-DaFフォーラム プログラム
 
日時 2022年2月18日(金)
日本時間19:00−21:30(予定)/ドイツ時間11:00−13:30 (予定)
開催形式 オンライン(Zoom利用)
主催 JaF-DaF Forum実行委員会 
共催:日本独文学会ドイツ語教育部会、神戸日独協会、神戸大学国際文化学研究推進センター 
 
19:00-19:05 /11:00-11:05  趣旨説明 林良子(神戸大学)・杉原早紀(ハンブルク大学)
 
19:05-20:00 /11:05-12:00  基調講演  島田信吾(デュッセルドルフ大学)
「ドイツで『日本』を教えるということ」
 
20:00―20:30 /12:00-12:30 発表①  林志津江(法政大学)
「留学先としてのドイツ・ドイツ語圏ー日本の大学生がドイツ語とドイツ語圏に見出す魅力とは(仮)」
 
20:30―21:00/12:30-13:00発表② 高邑ツォルネック真弓(レーゲンスブルク大学)
「日独タンデム授業―実践報告と今後の課題(仮題)」
 
21:00-21:30/13:00-13:30 総合討論+各参加者による情報交換
 
司会:林良子(神戸大学)・杉谷眞佐子(神戸日独協会)・杉原早紀(ハンブルク大学)
 
 
基調講演概要
島田信吾「ドイツで『日本』を教えるということ」
 デュッセルドルフ大学現代日本学科には学士コースから博士コースまで現在約700人以上の学生が在籍しており、ドイツ内で最も規模の大きい日本学系の学科となっている。1985年に設立された学科としては大きな発展だったと言えるであろう。学生の持つ興味は多岐にわたり、特に日本のポップカルチャーと共に育ち、それに憧れて入学してくる学生も多く存在する。加えて、長期日本滞在の経験を持つ学生もおり、学生の多様性が当学科の一つの強みでもある。
 今回の講演ではこうした学科における問題、指導の方向性やさらに日本学の持つ根本的な学問的問題などのテーマを多くの例を交えて議論したい。
 
略歴
1957年大阪府生まれ。1972年渡独。1979年アビトゥア取得。ミュンスター大学にてドイツ言語学専攻、1988年Magister Artium取得。エアランゲン・ニュールンベルク大学社会学博士課程において1992年博士号取得。1997年Habilitation(教授資格取得)。2002—2005ハレ・ヴィッテンベルク大学比較文化社会学教授を経て2005年よりデュッセルドルフ大学現代日本学科教授。