開催報告 |
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ロシアのモスクワ国立セチェノフ第一医科大学(I.M. Sechenov First Moscow State Medical University)から来日したヴィクトリア・ロマノヴァ(Victoria Romanova)教授は、極東・東アジア地域に重点を置きながら、帝政期からソ連気にかけて、多民族国家ロシアにおけるユダヤ人に対する政策を分析し、極東地域において最大級であったハルビンのユダヤ人コミュニティの歴史について特別講義を行った。19世紀末、ロシアの極東政策が積極化し、シベリア横断鉄道の建設に伴い、ハルビンをはじめとし、極東各地におけるユダヤ人口が急増した。その後、ロシア革命や内戦、満州事変や第二次世界大戦など、ドラマティックな出来事があったが、講師は、こうした激動時代におけるハルビンのユダヤ人コミュニティ並びにその他のディアスポラの変動及びその内外要因を検証した。イベントには、学内外の教員、学部生と大学院生が参加し、その後の質疑において活発な議論が行われた。
(文責:シュラトフ・ヤロスラブ准教授・国際文化学研究科)