*Q2水4「異文化コミュニケーション論」の講義を公開いたします。奮ってお越しください。
今、世界中で労働移動が起こっている。 南米と日本に限定しても、デカセギの労働先をもとめて日本と南米の間の移動を繰り返す日系人が何百万人もいる。
着実に移民国家へと進んでいる日本では、外国人コミュニティへの排斥やヘイトが大きな問題となっている。
日本の小中学校に在籍する10万人の子どもたちの言語能力の獲得の遅れ、発達の遅れ、学力の低下等が問題になっている。
今後の日本で、理想的な共生社会を形成するために、我々はどのようにすべきだろうか。
本講義では、まず、日系人の南米移住と日本へのデカセギ現象について歴史的経緯を説明し、現在の往還の状況を説明する。
そして、今日本で起こっているこどもの言語習得と教育の問題について説明し、意見交換を行いたい。
本授業では、その解決のための提案を「汽水域」という概念を用いて説明する。
講師:
松田真希子(金沢大学国際機構留学生センター教授)
講師略歴:
大阪外国語大学大学院言語社会研究科博士後期課程単位取得退学。博士(学術・一橋大学)。
専門は日本語教育学、コーパス言語学。主に南米、ベトナムをフィールドとして言語教育に関する様々なプロジェクトに関わる。
著書に『ブラジル人のためのニッポンの裏技』(共著, 春風社, 2008)、『複言語・複文化時代の日本語教育』(共編著:凡人社, 2016)、
『ベトナム語母語話者のための日本語教育』(春風社, 2016)等
場所:Zoomによる遠隔開催
(アクセス情報はPromis事務局 gicls-promis[at]research.kobe-u.ac.jp までお問い合わせください)
主催:神戸大学国際文化学研究推進センター(Promis)
お問い合わせ先(アクセス情報について): Promis事務局 gicls-promis[at]research.kobe-u.ac.jp
お問い合わせ先(内容について):林良子(国際文化学研究科)rhayashi[at]kobe-u.ac.jp* [at]を@に変更してください。