日本研究の文化資源学

 

代表者

    • 寺内 直子

分担者

    • 池上 裕子
    • 板倉 史明
    • 長 志珠絵
    • 窪田 幸子
    • 昆野 伸幸

概要

このプロジェクトは、「文化資源学」をキーワードに、国際的視野のもと、日本研究の新しい潮流を探ろうとする試みである。日本研究は日本語圏の内部に閉じたものではない。すでに学際的な学問領域として取り組まれていることはよく知られている。他方で、従来の方法の限 界も指摘され、今後どのようなテーマを選ぶことで日本研究として共通の学問的基盤をつくれるかが問われるに至っている。この点、近年の日本研究が注目する のは、「知的資源」のあり方である。日本研究とはこれまでどのような文化資源によって支えられてきたのだろうか、また今後、進められる必要があるのだろうか。
 
ここで、近年の日本研究が、日本国内だけでなく、アジア諸国や欧米にも、さまざまな理由から伝播・拡散し、保存された文化資源、知の資源について の言及を始めている点に注目したい。これらは従来の文書、記録はもちろん、音や映像の記録物、あるいは、碑文字やモニュメント、人物への聞き取りなど多様 な形態の「資源」を、文化を語る資料として読み解き、活用する文化資源学として進められている。このプロジェクトは、歴史(長)、思想(昆野)、文化人類学(窪田)、美術(池上)、映画(板倉)、音楽・芸能(寺内)の専門家からなり、国内外の研究者と連携しながら文化資源学としての日本研究の現状を把握するとともに、文化資源を読み解く方法論と活用の可能性を追究</p>
 
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