リゾーム型コミュニティにおける「文化活動」の機能

 ―日韓仏における事例研究―

 

代表者

    • 松井 真之介

分担者

概要

 本プロジェクトは平成26年度のセンター研究プロジェクト「コミュニティ創生運動における「文化活動」の役割」の継続課題である。今年度の目標は 26年度の研究成果を踏まえ、明確な会員制度や組織体をもたない、あるいは目的やその場の参加者次第できわめて柔軟に構造を変化させうる「リゾーム型コ ミュニティ」に調査対象をしぼり、その中で行われる祭りやイベントだけでなく、読書会やレクリエーションなど日常的なものも含む諸々の「文化・文化活動」 が果たす役割・機能について明らかにすることである。そして、流動的で一見「つかみ所のない」リゾーム型コミュニティが、市民的公共性に対する「開き」と 「アクセシビリティ」を獲得しつつある状況を分析検討することで、障害者やマイノリティを包摂できる多文化共生なども含めた、「よりよい社会」のあり方に 学術面から貢献・提言することを大きな目的としたい。