「領域横断的映画研究の推進」プロジェクト第7回研究会
テーマ: 「映画と文学」
日時
2017年3月27日(月)16:00 〜 18:00
場所
神戸大学国際文化学研究科 E410(学術交流ルーム)
プログラム
16:00~17:00 横濱雄二(甲南女子大准教授)
講演タイトル:「名探偵と言説の力学」(仮)
講演後、西谷拓哉(国際文化学研究科教授)によるコメントと全体ディスカッション
司会
板倉史明(神戸大学大学院 国際文化学研究科 准教授)
講演概要
ミステリでは、探偵が事件の真相を開陳し犯人を指弾する場面がクライマックスとなる。江戸川乱歩は、すでに第二次世界大戦後の批評のなかで、探偵と犯人の知的闘争の重要性を指摘している。一方、1990年代以降のミステリ批評は、探偵の推理を保証するものが存在しないため推理が拡散するという本格ミステリの限界を焦点の一つとしてきた。ここでは、野村芳太郎監督『砂の器』『八つ墓村』をとりあげ、ミステリ映画における探偵の語りについて考察したい。
講師略歴
横濱雄二氏:1972年北海道出身。2009年北海道大学大学院文学研究科博士後期課程満期修了。博士(文学)。現在、甲南女子大学文学部准教授。共著に『映画と文学 交響する想像力』(森話社、2016年)、『日本サブカルチャーを読む 銀河鉄道の夜からAKB48まで』(北海道大学出版会、2015年)、『日本探偵小説を読む 偏光と挑発のミステリ史』(同、2013年)などがある。
◆お問い合わせ先:神戸大学国際文化学研究科 准教授 板倉史明 itakura[at]people.kobe-u.ac.jp
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