グローバル化における感性的知覚と美的表現の変容に関する日独共同研究
代表者
- 藤野 一夫(現代文化論)
分担者
- 石田 圭子 (現代文化論)
- 池上 裕子(現代文化論)
- 板倉 史明(地域文化論)
- 陳 怡如(グローバル文化専攻・博士後期課程)
- 向井 晃子 (グローバル文化専攻・博士後期課程)
- 南田 明美(グローバル文化専攻・博士後期課程)
プロジェクトの目的
本プロジェクトはベルリン自由大学美術史学研究所との日独共同研究である。今後3年間の継続を 前提とした包括的テーマは「グローバル化における感性的知覚と美的表現の変容に関する日独共同研 究」である。本研究の目的は、絵画、映像、デザイン、舞台芸術などのジャンルを対象とし、グロー バル化の中での感性的知覚と美的表現の変容を、主に東アジアと西洋との比較を通して文化横断的に探求し、新たなグローバル文化論の構築に寄与することである。
本年度は「Land-Scapes–"East and West"」をテーマに、ベルリン自由大学とのジョイント・ワークショップを開催する。ここではランドスケープというタームを最も広い意味において多角的に 探求する。ランドスケープは空間的な意味合いを強く喚起するが、しかし美術史や文化研究において は、文化的な力の手段、つまりナショナル・アイデンティティやソーシャル・アイデンティティの中 心的な道具としても考察できる。
本ジョイント・ワークショップでは以下のようなトピックを想定している。視覚化された環境の修 辞学、自然と都市もしくは人工的環境、ランドスケープの技術的・デジタル的(再)構築、ランドス ケープとローカルアイデンティティ、ランドスケープのイメージとサンボリズム、ランドスケープの 横断的物質性と相互物質性、プロジェクション・スクリーン(マッピング)としてのランドスケープ の政治学、世界遺産における文化的景観の文化政策的構成、など。