記憶のマテリアリズム:
「モノ」、移動/移民、ナラティヴの領域横断的研究の総括と出版
代表者
- 小笠原 博毅(神戸大学国際文化学研究科・教授)
分担者
- 井上 弘貴(神戸大学国際文化学研究科・准教授)
- 辛島 理人(神戸大学国際文化学研究科・准教授)
- Gianluca Gatta (神戸大学国際連携推進機構国際教育総合センター/国際文化学研究科・准教授)
- 栢木 清吾(神戸大学国際文化学研究推進センター協力研究員)
- 南郷 晃子(神戸大学国際文化学研究推進センター協力研究員)
協力者
- Gracia Imberton Deneke (メキシコ・チアパス自治大学先住民研究所・教授)
- Jose Luis Escalona (メキシコ社会人類学高等調査研究院・教授)
- 鋤柄 史子(バルセロナ大学社会文化研究科社会・文化人類学専攻博士課程)
- 清川 祥恵(大阪工業大学・特任講師)
- 中谷 文美(岡山大学社会文化研究科・教授)
プロジェクトの目的
本プロジェクトは2019年度PROMISプロジェクト経費及び神戸大学先端融合研究環ワークショップ経費にて開催された神戸大学国際文化学研究推進センター/チアパス自治大学先住民研究所合同国際シンポジウム「記憶のマテリアリズム」(2019年11月10日(日)午前10時半〜午後5時、参加者50名)の記録を学術研究書として書籍化/出版することを目指す。当日の出席者であり研究協力者でもあるデネケ教授(マヤ系先住民の生活誌)、エスカローナ教授(先住民の移動研究)の各研究報告と、アジア先住民の布織文化の専門家である中谷文美氏およびガッタ氏の応答を第1部としてメインに、各報告と各応答に対する鋤柄氏(マヤ神話研究)の詳細なコメント、登壇者によるラウンド・ディスカッションおよび主催者による趣旨説明と総括を第2部とする構成である。音声記録のテープ起こしに加え、動画記録と写真に残るヴィジュアルを多用して、当日のパワーポイントや資料画像を多種挿入される書籍は、PROMISと学術交流協定を締結したメキシコ国立チアパス自治大学先住民研究所との実質的な共同研究の始まりのメルクマールであり、「モノ」と記憶のナラティヴに関する今後の長期的な研究の出発点として位置づけられる。