共生とコンヴィヴィアリティ
――グローバル・シティズンシップの可能性と限界――
代表者
- 梅屋 潔(神戸大学国際文化学研究科・教授)
分担者
- 窪田 幸子 (神戸大学国際文化学研究科・教授)
- 岡田 浩樹 (神戸大学国際文化学研究科・教授)
- 齋藤 剛 (神戸大学国際文化学研究科・教授)
- 貞好 康志(神戸大学国際文化学研究科・教授)
伊藤 友美 (神戸大学国際文化学研究科・教授)
中村 覚 (神戸大学国際文化学研究科・教授)
桜井 徹 (神戸大学国際文化学研究科・教授)
柴田 佳子 (神戸大学・名誉教授)
協力者
- フランシス・B・ニャムンジョ(ケープタウン大学)
- 波佐間 逸博(長崎大学)
- エリア・オニャンゴ(マケレレ大学)
- エドワード・キルミラ(ステレンボッシュ高等研究院)
- アートウェル・ネマチェナ(ナミビア大学)
- スティーヴン・ファン・ウォープッテ(ルーヴァン大学)
- レオン・ブスケンス(ライデン大学)
プロジェクトの目的
この研究プロジェクトの目的は、近年の共生とシティズンシップにかんする議論や思想のキーワードのひとつである、「コンヴィヴィアリティ」を議論の中心とすることで、これまでプロジェクトで行ってきた「シティズンシップ」研究の一つの到達点を探ろうとする。このキーワードに即した論点整理を行うことにある。「コンヴィヴィアリティ」は「フレキシブル・シティズンシップ」「インコンプリートネス」とならんで、フランシス・B・ニャムンジョの重要キーワードのひとつである。この観念は(イリイチやギルロイによっても議論されることがあるが)「異なる者」を排除せず、許容・包摂しようとする契機として強く打ち出される。本研究は、アフリカの研究機関(とくにケープタウン大学その他)との共通テーマとしてより多くの研究者との共通の議論の手がかりを提供されるために、いまだ出口が見えないポスト・COVIDを視野に入れたシティズンシップのありうる理想形のひとつを探求する方策として設計された。