多文化共生における信頼感に関する国際比較研究 
 ―日中比較研究を中心に
 

 
 

代表者

    •  林 萍萍(神戸大学国際文化学研究科・協力研究員)

 協力者

  •   滕 媛媛(東北大学東北アジア研究センター 研究支援部門・助教)
  •    ※外部協力者として、王 玮(中国・河南大学教育科学学院・准教授)が参加。           
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プロジェクトの目的

 
  グローバル化や文化の融合に伴い、人と人の関係はより複雑になっており、異なる文化的背景の個人は、対人相互作用においてどのように信頼関係を構築するかについて、新たな問題に直面している。これまで実施された複数の大規模な国際比較調査から、中国人が日本人より高い一般的信頼を報告する結果が繰り返し得られている。本プロジェクトでは、既存データの2次分析と質問紙調査により、日本と中国における信頼感を規定する要因を検討し、日本と中国の文化差を生み出す社会文化的要因を検討した上で、信頼関係の構築・維持・修復の文化差を検討することを目的とする。本プロジェクトを通して、日本と中国における信頼感の類似性と違いをより明確にすることができれば、東アジア文化圏の他の文化における信頼感の構造に切り込むことができるであろう。また、多文化共生社会における信頼感の構築には知見を与えることができる。さらに、信頼感の比較研究に新たな視点を提示して、新たな理論の構築に寄与することが期待される。


 
 
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