ポストBrexitの文化状況 —身体・都市・メディア・資本へのグローバルな影響と意味

 
 

代表者

    • 小笠原 博毅(神戸大学国際文化学研究科教授)

 

分担者

    • 井上 弘貴(神戸大学国際文化学研究科准教授) 
    • 辛島 理人(神戸大学国際文化学研究科准教授)
      栢木 清吾(神戸大学国際文化学推進センター学術研究員)
      小林 瑠音(神戸大学国際文化学研究科博士後期課程在籍)
      黄 柏瀧(神戸大学国際文化学研究科博士後期課程在籍)
      Phillip Hughes(神戸大学国際文化学研究科博士後期課程在籍)
      余 玟欣(神戸大学国際文化学研究科修士課程在籍)

 

プロジェクトの目的

 Brexit―イギリスのEUからの離脱―を決めた国民投票以降、イギリス政府はあらたに「グローバル・ブリテン」なるキャッチ・フレーズのもとに、EU離脱が孤立主義や保護主義を意味するものではないことを強調している。しかし政治経済文化の各分野でのロンドンの求心性は薄れ、同時に厳しい国境管理と連動した監視社会化に顕著に見られる社会の軍事化が進んでいるという指摘もあるし、政治家の発言からヘイト・クライムにいたるまで、「オープン・レイシズム」が噴出している。この現状が文化にどのような変化を生み出し、その変化が日本を含めたグローバルな環境にどのように展開され、どのような影響をもたらしているのか。このような論点について、身体論、都市政治、メディア文化、現代アート、企業文化論、ストリート文化、ポピュラー文化などの視座から現状を解明するために、政治経済の動向と文化変容とを具体的に結びつけた実証的文化研究を目指す。