「『異文化誤解』のメディア表象論」第2回研究会
メディア表象と切り結ぶ実践
―SNSを介した「ハーフ」の相互交流を事例に―
日時:
2015年10月22日(木) 17:00~19:00
場所:
神戸大学国際文化学研究科E410(学術交流ルーム)
報告者:
ケイン・樹里安(大阪市立大学文学研究科博士後期課程在籍)
1989年生まれ。関西大学社会学部卒業。大阪市立大学大学院文学研究科前期課程を修了し、現在は同大学院の後期博士課程に在籍。専門は文化社会学。 主要業績として以下のものがある。修士論文「SNSを介した〈わたしたち〉をめぐる実践――『ハーフ』あるいは『ミックス』を事例に」(2013)、報告書「踊り子になる/である」石田佐恵子・岩谷洋史『フォト・エスノグラフィーの社会学』大阪市立大学(2015)。
コメンテーター:
朴 贊祐/パク・チャヌ(神戸大学国際文化学研究科修士課程在籍)
司会:
栢木清吾(神戸大学国際文化学研究推進センター学術研究員)
報告概要:
FacebookやTwitterといったソーシャル・メディアが日常的に利用される現代において、人々の日常生活とメディア表象とはどのような関係にあり、研究者はそれをどのように記述できるのだろうか。新聞やテレビあるいは雑誌といったマス・メディアを研究の中心としてきたメディア表象論の枠組みを検討することも必要だが、本報告では、人々がメディア表象と切り結ぶ具体的な実践に照準することで、上記の問いに答えてみたい。本報告では、一般的に「ハーフ」と呼ばれる人々が、SNSを介して立ち上げた相互交流の場に注目し、彼ら・彼女らの独特な話法と規範を問うことから、「ハーフ」というマイノリティがいかに主体的にメディア表象と関係を切り結んでいるのかについて報告する。一定の条件の下で、誰もが情報発信を可能とする社会におけるメディア表象と「異文化誤解」の諸相、それらの歴史的なスパンにおける持続と変容を問うための1つの切り口の提示を試みたい。
問い合わせ先:
栢木清吾 kaya[あっと]msd.biglobe.ne.jp
※[あっと]を@に変えて下さい。