国際文化学研究推進センター 2017年度研究プロジェクト
「映像メディアにおける注意と情動に関する領域横断的研究」 第2回研究会
 

恐怖とフェイク・ドキュメンタリー

日時:

 平成30年3月2日(金)15:30〜18:30
 

会場:

 神戸大学瀧川記念学術交流会館小会議室
 

15:30-16:30
小澤卓也(神戸大学大学院国際文化学研究科)
「『ジャンク』(1978)における残酷描写の構造と表現規制」

 世界47ヶ国で上映禁止となった映画『ジャンク:死と惨劇』(1978)が製作された真のねらいやそのホラー作品としての特徴について、当時のアメリカの歴史的動向を見据えつつ明らかにしたい。
 

16:30-17:00
岡本健(奈良県立大学地域創造学部)
「観光(見世物)的まなざしと偽物/本物――『ジャンク』『川口浩探検隊』『水曜どうでしょう』」

 怖いもの、見てはいけないもの、なかなか見られないもの、こうしたものを観たいという欲望は、『ジャンク』と観光に共通して見られる。観光とメディアは互いに影響を与え合っている。観光(見世物)的まなざし、という視座を挟むことで、現代的なコンテンツとの連続性を探り、偽物/本物の二項対立を超克する。
 

17:00-17:30
板倉史明(神戸大学大学院国際文化学研究科)
「フェイク・ドキュメンタリー(モキュメンタリー)映画史における『ジャンク』の位置づけ」

『ジャンク』は、実際に起こった出来事を記録したドキュメンタリー部分と、監督によって意図的に演出された「やらせ」部分が融合された一緒のフェイク・ドキュメンタリー作品である。本発表ではフェイク・ドキュメンタリーというジャンルの映画史のなかに『ジャンク』を位置づけ、その特徴を解明する。
 

17:45-18:30 全体ディスカッション

 
*当日、会場の瀧川記念学術交流会館では別の行事が大会議室で開催されておりますが、そのまま玄関をお入りいただき、小会議室へお進みください。
 
アクセス:阪急電車「六甲」駅、 JR「六甲道」駅又は阪神電車「御影」駅から市バス36系統「鶴甲団地」行に乗車「神大文・理・農学部前」下車。
詳細は、以下のサイトをご覧ください(http://www.ofc.kobe-u.ac.jp/reservation/takikawa/map.html
 
*注意:研究会中、残酷な場面の映像を部分的に引用しますので、ご注意ください。
 
 

主催:

神戸大学国際文化学研究推進センター研究プロジェクト「映像メディアにおける注意と情動に関する領域横断的研究」(研究代表者:板倉史明)
 

問い合わせ先
板倉史明 (itakuraアットマークpeople.kobe-u.ac.jp)

 
 


 
 
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